ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

禍り神

2006年11月14日 02時55分59秒 | 糞スケベ関係
貴方達はもっと自分の授かり物に、ナニに、おちんちんに、感謝しなければいけません。

貴方達がさも当たり前のように執拗に繰り返すしごきに憤りこそすれ、文句一つ言わず付き合ってくれる息子にして相棒なる肉棒に万感の思いを込めた謝辞を述べなければいけない。

今日わたしがお話しすることは何処にでもある他愛も無い話、しかし誰にでも起こりうる悲劇の物語です。


禍り神


貴方達の非常に起こしがちな過ち、すなわち利き手ばかりでしごき通すという怠慢が引き起こす悲劇、あんなに愛くるしかった息子達の心根が曲がり、歪みきった成れの果て、人はそれをいつの頃からか禍り神(まがりがみ)と呼ぶようになりました。

ときに逸物のことを男性自身と呼ぶように、禍り神は息子を労わり敬わない男の心の現われと言われ、一生男の心根にもたれかかり、後世まで呪い続けると言われます。



昔々この町にある一人の男の子がいました。
彼はどこにでもいるような男の子でしたが、ある日彼が友達とおしっこをしていると、友達の股間にとても不思議なものを見たのでした。


「おちんちんからピンクのボールが出てきた?」


彼はまだ幼かったので包茎、ましてや亀頭などという言葉は知らなかったし、彼自身の逸物はハイネックセーターから覗く顔などでは到底言い表せない、正真正銘のドリルキングでした。
そんな彼が初めて目にした「ひとつ上のオトコ」は驚くほどにまるまるつやつや、それでいてこざっぱりとしていました。

「おかあさん、○○くんのおちんちんからボールが出てきたんだよ!」

無邪気な彼の邪気たっぷりの言葉に母親は苦~い顔をしました。
(余談ですが、この後彼は始めて一人でテレビでやってる映画を見たことを同じように母親に報告しました。映画のタイトルは『あげまん』。母親はやはり苦~い顔をしていましたとさ)

「おちんちんからボール」という不可解きわまる現象の答えを彼は数年後に一般的な男子と同じように知ることになりました。
その後彼は「オチンチンからボール」ならぬ「陰茎の包皮に隠れた亀頭」を物にするため、自らの手でひとつ上のクリニックを施し始めました。
思えばこのことがこれまで弱点でしかなかった逸物に自ら刺激を与えるという新しい生活習慣の始まりだったのかもしれません。

更に数年が経ったある夜、夢うつつの中彼は精通しました。

間もなく彼は自分の手によって射精する術を身につけました。
彼はそれまで味わったことの無い快感にまったくもって夢中になりました。
快感に夢中などという言葉では生ぬるい、まさに快楽の虜になっていました。

いつそんな時間があったのだというくらいのヘビーローテーションで繰り返されるしごき。
右手に万歩計でも付けていれば何かの研究の助けになったかもしれないような日常。

さらに好きは上手の始まりというように、無駄に溢れ続ける情熱は日々のしごきに多様性を生み出しました。

左手、逆手、寸止め、タイムアタック・・・

毎日勉強部屋で更新される拷問内容、既に彼の日常はしごき中心に回っていました。


しかし、蜜月のときが過ぎるのは早いもので、少しずつ回数は減っていき、いつの頃からかあれほどまでに情熱を注いだ多様なしごきはいつも同じ平坦な内容に成り果てていた。

さらに彼はかつては生活の中心にまでなっていたしごきを「飯を食べたら糞をしなくてはいけない」というくらいの面倒くさいことに感じ始めていました。
その頃には彼はどこぞの穴に突っ込むことしか考えなくなっていて、自らの手で搾り出すことに惨めささえ覚えていました。

もし自慰の神様がいたとしたら、彼のことをどんな思いで見ていたことでしょう。
けしからんと憤慨していたでしょうか。
それとも常世の定めに対する諦めにも似た哀しい目で見ていたのでしょうか。

もし、後者だとすれば、自慰の神様は彼を見ながらこうつぶやいたことでしょう。

「また一人堕ちたか」と。



彼は気づいていませんでした。




既にその時、惰性と右手だけで日々繰り返されるしごきの末、彼のシャフトには修復不可能なほどのねじれが起きていたのです。




つまり、既に彼の息子は禍り神に堕ちていたのです!




彼が自分自身の異様に気づいたときにはとき既に遅く、愛の無い鞭を振るい続けられた息子がひとたび怒り出せばたちまち鎌首をもたげた禍り神の姿となり恨めしそうに
彼を見つめるようになったのです。


禍り神は自らの罪を悔い改め、自らの利き手を戒め続けることによって怒りを鎮めると言われています。
しかし、怠惰な彼はとてもそんなことはしないでしょう。
せいぜい何ヶ月かに一度、気まぐれに「今日は他人day」などと称して左手でことに勤しむ程度でしょう。



私からのお願いです。

どうか皆さんの息子を大切にしてあげて下さい。

彼らの叫びに耳を傾けてあげて下さい。

優しくいたわってあげて下さい。

時にはねぎらってあげて下さい。

貴方達の執拗に繰り返されるしごきに文句一つ言うことなく付き合ってくれた相棒をもっと愛してあげて下さい。

曲がりなりにも貴方の一人息子なのだから・・・









みなさんのお陰でこのたびンデンデキ外伝は200回突破です!
ありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします!!!

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ディスコ)
2007-09-06 18:49:47
この文章神ですよ!!声出して笑いました…ごちそうさまです。
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Unknown (ショタ)
2007-09-14 02:16:58
ディスコさん

お粗末さまです・・・。
こんな前の文章掘り当ててコメントしてくれて嬉しいです。ありがとうございます。

・・・ひょっとして曲がってるんですか?
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Unknown (ディスコ)
2007-10-02 12:31:22
…ストレートです笑
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