新年会しゃーないっすわ

破滅型芸人新年会に行きました。
御茶男ゆったり感ブロキャス改名、橋本まさをフリーに…
たくさんあった年末年始お笑いニュースの中で、グランジ大が下絛幽太郎に改名の報には激震が走った。
売れるためアプリで画数を調べ、とかもっともそうな理由を述べているが
実は、名前を変えれば過去のブラック情報も消えて再度融資をしてもらえるという展開を期待してが最大の理由だという。
外れのない、下絛幽太郎プロデュースのトークライブ。

そうなると、もういい加減に売れてやると決意し
12月にバイトもギャンブルも一切やめたロシモンすーなかは、もう下幽と同類項ではない。
だが、1月2日、早々とギャンブルを解禁し勝った金で栄町に繰り出し熟女と豪遊したという。
やっぱり、すーなかはここにいて正解だ。

スパローズ大和こそ、去年バイト酒ギャンブルを卒業したのでもうこのような場はお呼びではない。
ノンノン
酒はすぐ飲んだ、ずっと我慢していたギャンブルだってあの大雪の日に発狂し1万円だけ握りしめホールに駆け込んだのは誰だ
アッという間に飲まれ、豪雪の中さっき通った悪路を駆け抜け家中から軍資金をかき集め
吹雪にめげず、急いでホールに帰ったというクズ芸人だ。

クズスマスがスパとの初共演だったタモンズ大波は、スパの動きが全然見えずただただ完敗という感想を抱いたそう。
下幽も、スパの舞台での立ち回りを警戒しなんとか食い止めようと本番中はずっと大和の隣をキープしていたらしい。
だが、かなわなかったと負けを認めていた。
クズスマスでは1万円札を奪い合うコーナーがあって、そこで大和がその1万円札を食べてしまうという大爆笑のボケを見せたのだが
吐き出された1万円札は、血まみれだったという客席からは見えなかった衝撃の事実が明かされた。
歯周病歯槽膿漏ですぐ出血。なかなか、ここまでできる芸人はいない。
それでもスパローズ森田は言う。「これでも、今年売れようとしているんですよ」

キングオブコントファイナリスト鬼ヶ島は、おおかわらもアイアム野田も素敵なマンションに住んでいる。
さすがにここは場違い
と思われがちだが
おおかわらは彼女に部屋から追い出され
アイアム野田のオシャレな部屋のオシャレなテーブルの上には、督促状が山のように積み重なっているのだ。

後輩の永沢と瀧上の喧嘩を、頼れる兄貴分上田は華麗にいさめたのに
居合わせたアイアム野田は、永沢から本気ビンタをくらったという。
それでも「永沢は金を貸してくれるから」と、アイアム野田はヘラヘラしている。


チケット買取とはいえ、舞台に出演するとギャラの発生するよしもとと違い
たとえ角座有する松竹であっても、よしもと以外の事務所はたいてい事務所ライブはノーギャラが当然らしい。
下幽「どの仕事で金貰ってんすか??」
森田「金は貰ってないよ」
下幽「じゃあ、何貰ってるんすか??」
森田「主に何ももらってないよ」

ではなぜ自分達は芸人を続けていられるのか、と少し寂しい空気になった所で、すーなかが芸人で良かったと思ったほっこりする話をしてくれた。
SM専門店でロウソクプレイで楽しみシャワーを浴びずに帰宅したある日
家で愛妻から「それ何??」と、背中にべっとりついたロウソクを指摘された。
「ぁあ、ゲームコーナーやで」という返しが即座にできた時
芸人をやっていて良かったと、本気で心から思ったそう。


出演芸人総勢7人全員が持ち味を発揮する、とても楽しい時間を過ごせた。
しかし、そう思って楽しめていたのは下幽とお客様だけだったようで
「俺達は本気で破滅する気はないからッ」「こんなトークライブってわかってたら来なかったッ」
「なんで大ちゃん、そんな事を言っちゃうの？！」「だから大ちゃん、なんでその話をやめないの？！」
と、下幽に対し全員が驚きと不満を爆発させていた。

ひたすら濃いトークばかりが続くイベントの構成に、さすがの下幽も気付き
テキーラのショットを飲み続けるという世紀末なコーナーが、急遽放り込まれた。
テキーラの一気って、罰ゲームにもなるような過激な事とされていると思うのだが
こんなに雑な扱いのテキーラの一気は見た事がない、テキーラ一気のインフレが起きていた。
いちいち追っていられない程に、気付けば皆ライムをかじっていた。もう、とっくに飲み干している。


本当に各政令指定都市に知り合いがて、ご飯に連れて行ってもらえる。
大阪滞在中に困ったすーなかが「大阪に金持ちの知り合いはいないか??」とすがりついたら、すぐに紹介してくれたという類い希な人間力
その他諸々を全く隠さない、裸の芸風を見てほしいと何でも話す下幽に
「何か羽織れ」「1枚でもいいから着ろ」という周囲からの声は、最後まで届かないようだった。

改名したものの、もちろん審査は通らなかったから
いよいよタカが外れてしまったのだろうか。

11月は恋愛偏屈者のつどい