テレビ…に踊らされる日々

映えぬ平凡日常雑記

渋谷最大の決戦シェーキーズおにぎり

2012年06月28日 | お笑い
■『広大・玉城・一木 三大楽屋芸人渋谷最大の決戦!!』を観に行きました

若手芸人とは、なぜこうも毎日毎日戦わねばならないのだろうか
ランキングや投票のライブに、賞レース…
ここシアターDは、RGとハブが死闘の末に己の身体強く強く打ちつけついに壁にめり込み果てた聖地。

昨年、この聖地で行われたのは
彼らの遺志を継ぐ、こりゃめでてーな広大VSセブンbyセブン玉城の世紀の一戦。
大江裕トリコに始まり、結局広大が玉城の持ちネタまで完璧にモノマネしてしまうというまるで黒ひげの能力者狩りのような
圧倒的実力の差、器用営業妨害ぶりで玉城を叩きのめした。
その瞬間を見ていたある青年は
「俺もいつかはあの舞台に立ってやる」と強く決意したそう。
彼は名をピン芸人ハンマミーヤ一木といった。

今夜は、広大玉城一木三つ巴の戦いとなった。
技術とスピードの広大、パワーの玉城、出っ歯の一木。
まず登場から、ムッシュかまやつ天童よしみ古美門弁護士と
それぞれが初の外出しモノマネばかり持ってきて、舞台上は大混乱大渋滞。3人全然譲らない。
恐ろしい事に、これが全対決で続いたのだ。


司会のLLR福田曰わく。
3人とも、非常に器用でモノマネが上手い。楽屋でも、芸人が喜ぶモノマネで楽しませてくれる。
いつも新ネタを用意している。モノマネに手をつけるスピードも、どこよりも誰よりもはやい。
しかし、そのモノマネに手を出すのが早過ぎるせいで旬が来る前にさんざん自分達だけで楽しんでしまい
“今だ”という頃には、もうすっかり飽きてしまい向こう側のモノマネばかりしてしまっている。
楽屋でさんざん披露して満足してしまって、舞台ではじゃない方のモノマネばかりチョイスしてしまう。
負のスパイラルに突入しているのだそう。

たしかに今日も
カカシ先生にシュージン、ゲームネタGPチャンピオンの力を見せるモノマネの数々かと思えば
zoo、マッピー、柔道部時代の山田太郎、イヤミ、立花兄弟…と
古い古い知らない熟モノマネばかりずいずい出てきた。
広大に至っては、一昨日最終回を迎えたばかりの古美門弁護士に続き
映画臨場のモノマネまで惜しむこと事なく披露していた。明後日公開なのに。モノマネロリコンにも程がある。


だが、広大のモノマネは絶品だった。
綾部吉村HG…どれもおもしろいのに、どうしても本人が推すのはペレ草田とじゃぴょん植村ばかりの楽屋モノマネ。そして、スロットモノマネ。
DA PUMPもKREVAも思わず言葉を失うくらい上手いのに、どうしてもバキの名シーンを挟み込まずにはいられない。
前回も言われていたように、別名“営業妨害”の広大は
他人の得意としているモノマネだって、実はできてしまう。
普通に凄いのに、全然いらないちょい足しをしてしまう広大に福田がとうとう苦言を呈する。
福田「なんで余計なの入れちゃうの??君ちゃんとやればココから抜け出せる子だよ」

広大と玉城一木の差がじりじり広がる中
マグロと同じ大きさのとくことデュエット対決では
玉城が腹芸、一木は井上給水の飛び道具を使い差を縮めようと試みるも
逆に、とくこの芸達者ぶりを引き立たせるにすぎなかった。


広大が大きく逃げ切るかと思われたが、島さんと大町さんがついに結婚するような何が起きるかわからない世の中
舞台の目睫の間に迫り「たいちゃ~ん」と玉城を応援する1番の玉城ファンセブンbyセブン宮平のおかげか
有名人や社長の誕生日パーティーで鍛えてきた底力か
レフリーのライス関町の判定の結果、今夜の優勝は広大と玉城となった。

優勝賞品は、「この事実を入江さんに伝えます」だそう。
ライブの冒頭で、福田が「3人はすごくモノマネが上手くて新しいネタを作り続けていておもしろいのに
世間にはどんどん新しいモノマネ芸人が出てきているんです
3人はいつまでもライブシーンから出て行かない、楽屋から出て行かない」
というパラドックスを述べていた。
しかし結局、目指すところが社長の接待芸能人の誕生日パーティーなのだったら
それもいた仕方ないと思った。

3人がいちいちしっかり着替えに入っては出てこない間歇的な戦いの長い待ち時間を、ずっと楽しいお喋りで繋いでくれた福田こそ
いつまでもここにいてはいけない、とも思った。

広大VS玉城 昨年はレフリー竹内


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