鶴亀万年

元素周期研究会総帥の亀けんじがおおくりする、あまり役に立たないお知らせや気まぐれな情報が連日満載!

燐寸主義:黒猫印

2012-02-13 02:25:14 | Weblog

 ぺたっとした感じがなかなかユニークな黒猫印が本日の燐寸です。黒猫と言っても運送屋とはとくに関係がないようで、ふつうの招き猫と比べるとなんかスリムですね。妙に耳が横向いててしっぽが細い。あんまり猫っぽくありません。体型なんかは犬みたい。実際の猫はこういうとき、しっぽを前に回して全体をまとめますね。昔うちで飼ってた猫たちもそうだったし、今の小生意気なやつもそうです。それから首輪もなんだか変です。このての太めゆるめの首輪は昔の日本式。招き猫には産地というか系統みたいのがあって、ものによると赤ちゃんのよだれかけみたいな前掛けをしていたりしますね。これはしていませんが。もしかするとそういう古い絵とかがもとになっているのかもしれません。
 この燐寸についてはどこで入手したものか、まったく記憶がありません。
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元素周期『マンガで覚える元素周期』硫黄

2012-02-12 12:49:20 | Weblog

 硫黄というとなんだか悪いもののイメージもなくはないですが実際はそうでもありません。本人はいたっていいやつなんですが、水素と混ざった硫化水素になるとかなりやっかい。温泉地なんかの硫黄っぽいにおい、ありますよね。それからゆで卵系のにおい。あれはみんな硫化水素のにおいでありまして、硫黄そのものは無臭なんですよ。それから、いま例に出しましたが温泉のにおいとゆで卵のにおいが似ているのは似ているんじゃなくて同じものだからなんですね。
 今回のネタはほかの元素とはかなり違っていて、発明家のグッドイヤーに登場してもらいました。タイヤメーカーの名前になっているあのグッドイヤーですが創業者というわけではありません(ちなみにライバルメーカーのダンロップは創業者の名前)。この人が、ある植物の樹液に硫黄を混ぜて、現在私たちが使っているようなゴムを発明したのです。ゴムの原料にするのはゴムの木の樹液だけではないそうで、ゴムの木という植物はたしかにありますが、天然のやつはそれほどゴムっぽいわけではないそうです。それから、硫黄のキャラも思いつかなかったんでゴムにしてしまいました。でも、ゴムが黒いのは炭素の粉を混ぜているからで、もともとはほとんど色がありません。しいていえば輪ゴムの色、あれが基本的なゴムの色です。それから温泉卵。みんな黒いのかと思ったらそうではなくて、黒いのは箱根の大湧谷のが有名なんですってね。これは鉄分の色なんだそうで、知りませんでした。
 と、このようにゴムに硫黄を混ぜるとよく弾むようになるわけですが、もっとたくさん混ぜると硬くなります。じつはこれまた知らなかったのですが、これがエボナイト。ボーリングのボールですね。もっと硬くしたやつを万年筆の軸なんかにするわけで、いわれてみればあの独特の硬軟らかい質感っていいですね。
 燐寸業界でも火薬から硫黄を取り除く「脱硫」という加工をするのが常識になっております。これは空気中に硫黄を含む亜硫酸ガスが増えるのを防ぐというわけで、このガスはひところの大気汚染の元凶でもありましたし、酸性雨のもとになる物質でもあります。結局、石油や石炭に含まれるやつを取り除く技術ができたおかげで、排出量はそうとう減らすことができたようです。その副産物として、現在では硫黄の生産は石油精製時に取り出されるものがメインとなっているそうです。
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燐寸主義:パイプ印

2012-02-10 23:52:43 | Weblog

 本日の燐寸はパイプ印。燐寸主義者にとって、このブランドは正直忌まわしい。忌まわしいのはなぜかというと、燐寸業界において非常に大きなシェアを持っていたからなんですね。街角にいわくありげな雑貨屋(燐寸主義者から見てですけどね)を発見し、浮き立つ心をおさえながら入っていくと、棚にあるのは往々にしてパイプ印。このときのがっかり感はその日の気持ちをくじくのに十分すぎるほどでありました。だいたい、2軒に1軒くらいの割合でパイプ印だったと思います。デザインもなんか今風でつまんないし。といっちゃうとミもフタもありませんが、昔はもうちょっとましで燕印と似た感じのデザインだったのではないかと思います。でも、見たところ燐寸自体の質はよさそうですね。フォローになってませんね、これ。そういえば昔からパイプ燐寸は頭薬の色が黒でした。だから、燃えかすと似ていてけっこう紛らわしかったですね。
 というわけで、パイプ印について多くを語るとそういう辛い思い出話ばかりになってしまうのです。現行ものはこの赤黒ツートンのデザインのほかに全面赤いやつと、黄色地に2本のパイプがぶっちがいになったやつもありますが、デザインの傾向はどれも同じです。よっぽど大きな会社なのかと思ったら、今ではなんかよくわからなくなっています。燐寸業界の情報筋によりますと本社が神戸で、東京に支店もあるようなのですが、住所を見てグーグルのストリートモードで確認すると(これがけっこう楽しいんですよね)それらしい社屋がありません。マニュファクチャリング、すなわち「製造」なんて名乗ってますが、この会社はきっと販売だけを手がけているんでしょうね。同じような名前の会社もあり、ダイドーのほかに大同とかダイトーとかがあります。ダイドーなんて社名は、なんか小さいものをまとめてひとつにした感じがありますが、本社は神戸、そのほかの燐寸社の名前の傾向を見ても、燐寸会社は瀬戸内、とくに姫路とか神戸あたりに集中しております。港が近くて材料や製品の出入庫がしやすいとか、身近であっても火薬という危険物であるとか、いろいろと重要なファクターもあったかと思いますが、明治のころたくさんあった燐寸工場を統合して、さらに戦中だか戦後だかに業界の再編成なんかもされたらしく、燐寸業界というのはかなり特殊なんですね。そうそう、火薬といえば、以前群馬の山奥の花火工場へ行ったことがありますが、その話はまたいずれ。
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元素周期『マンガで覚える元素周期』金

2012-02-09 13:38:45 | Weblog

 金といえば、みんなが大好きなお宝ですね。でも、少なくとも現代のわが国におきまして「金が好き」というのは通常その約束された価値が好きなのであって、あの金ピカに光るやつそのものが好きだというわけではないようですね。金閣寺とか中尊寺金色堂とかありますが、それはやはり例外的な物件のようでもあり、金にあやかった人気はありますが神社仏閣人気ナンバーワンかといえばそのようなこともない。
 ツタンカーメンの黄金のマスクも富と権力の象徴だと思いますが、あそこまで立派なものをつくるというのは、やっぱり死後の世界とか魂の復活とかがかたくかたく信じられていたということなのでありましょう。まあ、生きているうちにはとても重くてかぶってはいられないと思いますが、いずれにしても棺桶のふたなので直接身につけるものではありません。でもマンガだからいいんですね。
 若い王様が日本にマンションを持っている、というのは売れてるミュージシャンがニューヨークに家を持ってるというのと一緒でしょうか。わかりませんけども、空調の完備したマンションのほうがエジプトの石造りの宮殿よりもいくぶん過ごしやすいのかもしれません。けっこう気楽そうですがふるさとへの思いもないわけではなく、ご当地グッズで部屋をかざっておりますね。
 金でできたものといえば小判というわけで、悪徳商人がピラミッド建設の便宜をはかってもらおうと菓子折りに小判を仕込んでやってくるという定番のネタです。でも、王様はものすごいお金持ちなんでもう小判なんかは欲しくない。それよりも珍しいお菓子かなんかのほうがいいというオチで、考えついたときはとっても面白いと思いましたがいかがでしょうか。
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燐寸主義:当矢印

2012-02-07 04:11:59 | Weblog

 本日の燐寸は当矢印です。なかなかすっきりとした明快なデザイン。これも最初に入手したのはかなり昔なのですが、2年ほど前にいた職場へ営業に来た印刷屋さんが手みやげにしていたのでびっくりしました。つまり、この会社はもともとは明治時代に姫路で燐寸工場として創業したのですが、戦後は工場を残しつつ印刷の方に力を入れるようになり都内に進出してそこそこの成功をおさめて現在に至っているのです。で、いまどき燐寸が営業ツールとしてどの程度の役に立つのかはわかりませんが、営業担当が「うちはこんなのもやってるんですよ」という感じで持ってきたんですね。大箱の徳用マッチもくれました。
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元素周期『マンガで覚える元素周期』窒素

2012-02-06 01:17:11 | Weblog

 本日の元素は、最近は液体が冷却剤として注目される窒素。本書にはちゃんとデータも載っておりまして、それによると窒素は融点が-209.86℃、沸点が-195.8です。つまり、融点より低いと凍ってしまい、沸点より高いと気体になってしまうわけで、その間のところが液体でいられる温度帯というわけです。だから液体窒素というのはだいたい-200℃くらい。
 究極の低温でありますところの絶対零度はおよそ-273℃。そのくらいの温度になると突然金属の抵抗が0になってしまうのが超伝導現象というやつです。そういう現象が起きるということは100年ほど前に発見されていたのですが、だからどうするということになるとこれがちょっと難しい。なにしろそんな極低温を長時間維持するのはそうたやすいことではありません。もうちょっと温度的にどうにかならないのか。というわけで、もう少し高い温度で超伝導が起きるものがだんだん発見されたり作られたりするようになって、最近は-200℃以上の温度で超伝導を起こす物質がいくつかあります。そうなると液体窒素で冷やせるわけで、これが通信用のケーブルやリニアモーターカーなんかに応用されるようになりました。こういうのを「高温超伝導」と申しますが、絶対零度から見れば高温とは名ばかりの-200℃の世界なので、一般的な感覚としてはやっぱり極低温の世界であることに変わりありません。
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燐寸主義:親切印

2012-02-05 03:53:06 | Weblog

 本日の燐寸は真打ち登場という感じの親切印。なぜ燐寸がこのようなブランド名なのか理解に苦しみますね。しかし赤瀬川先生の『オブジェを持った無産者』でも「親切の文字がアウラを放ち…云々」というような記述があり、先生もお気に入りのようです。確かに親切の文字が何やら放ってます。デザイン的にはそれほど凝ったものではありませんが大変美しいですね。それぞれの絵や文字がくっきりとしていて揺るぎない感じがします。リボンのところなんかも手描きっぽいですが力強いタッチで非常によく描けている。で、一番優れているのはやはり色の面積バランスでしょう。白抜き部分が生きてますね。全体としてはトリコロール、プラスイエロー。これで、もしも青の下に黄色のインクが敷き込んであると印刷では緑色になって、赤・黄・緑のラスタカラーになるわけですが、こういう上品な美しさにはならないでしょうね(社名の下の部分や地色の右端の方はわざとか版ズレかわかりませんが青と黄が重なって緑色になっております)。やっぱり燐寸には青とか紺とかの色が合うような気がします。
 これはどこで入手したかといいますと、木箱のハンマー印をくれたお友達にもらったもの。埼玉県の川越だったかへ遊びにいったときに買ったと言っておりました。私は都内や埼玉県下を含む出先で見かけたことはありませんが、ブランドとしては現行もので入手可能なようです。毛利燐寸は姫路市にある会社で、協和精工という名前になっておりますが現在も燐寸を製造しております。でもメインはシルクスクリーンの印刷屋さんみたいです。
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元素周期表『マンガで覚える元素周期』ラドン(本物)

2012-02-04 03:18:53 | Weblog

 本日の元素は生ラドンです。見えているのはラドンから出た放射線の飛跡ですけどね。タッパの中に置いてある丸めたコットンパフから、写真でいうと下の方というか手前の方へ煙のような筋が5本ばかり見えておりますが、これがそうです。実際にはラドンも放射線も目に見えません。見えている「飛跡」と申しますのはラドンから出た放射線が空気中を飛んだあとにできる飛行機雲のようなものです。放射線は「放射」というくらいですから360°あらゆる方向へ出ているのですが、光のかげんなどでその一部だけが見えております。放射線の種類としてはアルファ線というやつです。これがいわゆる「霧箱」という装置。
 いちおう申しますが、お手軽なセッティングでなにげに出ている放射線ですけどここまで見えるようにするのはけっこう大変なんですよ。でももちろんフェイクではありません。タッパの下には絶妙な大きさにカットしたドライアイスが仕込んであるし(生協宅配で冷凍食品についていたやつだけど)、十分な量のアルコール蒸気ができるように撮影の直前までエタノールをしみ込ませたスポンジを内側に取り付けたり(すき間テープをタッパの内側のへりに貼って、いい感じで見えるようになった頃合いではがした)と、それなりのノウハウがあるわけです。
 去年の秋に世田谷でラジウムが見つかってえらい騒ぎになりましたが、このコットンパフはそのようなものではありません。掃除機の吸い込み口にフィルターのように取り付けて20分ほど空気を吸わせたものなんですね。原発の事故で増えるやつとは別に、空気中にはごく微量のラドンがふだんから含まれているのです。その元はな何かというと、土の中にふくまれるラジウム。ラジウムがこわれてラドンができた。これを「放射性壊変」と申します。ラジウムといえばあのキュリー夫人が発見したアレです。数十トンのウラン鉱石からたったの0.1gしか取り出せなかったというやつ。世の中にそれほど少ししかかないものなのに空気中にあまねくラドンを満たす(というほどの量ではないですが、行き渡らせるってとこですか)ことができるラジウム。その後、工業的に作れるようになったこともすごいですが、そう考えると世田谷で見つかったラジウムがいかに危険かがわかりますね。
 それにしても核エネルギーってほんとハンパないです。キュリー夫人のいちばんすごいところはそれに世界で最初に気づいたというところなんですね。ものが燃えたりするのは酸素と結びつく化学反応ですが、原子核がどうこうしちゃう核反応はその1万倍からのエネルギーが得られるわけですから、科学者はもちろん為政者なんかが心を奪われてしまうわけなのです。
 放射線とひと言で申しますが大きく分けて電磁波と粒子線の2種類あります。電磁波というのはエネルギーが波状に広がっていく現象でありまして、モノではなく電波や光の仲間。ガンマ線やX線がそうですね。こいつは電磁波ですから光の速さで飛んできます。で、もう一方の粒子線というのはモノでありまして目に見えないくらい小さい粒が光の20分の1くらいの速さで飛んでくる。秒速1万5000kmですからこれまたモノとしてはえらい速さです。これはアルファ線やベータ線がそれにあたります。そして、この小さな粒っていったい何かというと、アルファ線は陽子と中性子が2個ずつくっついたもので、ベータ線は電子1個ですからこれはもうこの世にあるものとしては一番小さな「モノ」の仲間。ラドンは原子番号が86でありますから陽子と中性子が基本86個ずつあるわけですが、原子核がこれくらいでかくなるとかなり不安定で壊れやすい。それで実際に壊れてしまうわけで、言い方を替えればこれが「放射能がある」ってことなんですね。そして、そこから原子核がこわれたかけらとして飛び出してくる陽子と中性子が2個ずつくっついたやつがこのアルファ線(放射線)というわけです。でも、それくらい小さくてもあくまでも粒子という「モノ」なので、空気中をいくらも飛べません。空気にじゃまされて飛べるのはせいぜい数cm、ごらんの通りというわけです。だから、放射線の特徴として大きなエネルギーを持ってはいるのですが、飛んできて体にぶつかってもそう簡単にささりはしないので(傷口なんかがあるとささるらしい)、そんなに恐れることはありませんが、空気中に含まれるので呼吸するときに体の中に取り込まれ、内側からダメージを与えます。これが内部被ばくというやつ。酒も煙草もやらない、食べ物にも気をつかってますという人も含めて、統計によると3人に1人はがんによって亡くなるわけですが、原因の特定できないがんのいくらかはこのラドンの自然放射線によるものと考えて差し支えありますまい。ただ、世界的に見ると日本のラドンは少ない方でもあり、因果関係を突き止めるのはなかなか難しいようです。
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元素周期『マンガで覚える元素周期』塩素

2012-02-01 23:55:04 | Weblog

 本日の元素は潔癖性な塩素です。身近だけど強力な毒もある。でも消毒にも使えるというなかなかの元素です。いろんなものとしっかりくっつくので、くっつきさえすればとりあえず安心。例えば食塩とかですね。そのかわり単独行動をとらせるとかなりやることが凶悪になり、元祖毒薬兵器だったりします。
 性質は強アルカリ。「まぜるな危険」はわりと単純な酸とアルカリの中和反応で、酸素系の漂白剤と混ぜると中和はしますがおまけに塩素ガスが発生し、冗談ではなく死人も出ています。常温で気体というところが要注意ですね。隠れたところではオゾン層を破壊している実行犯もこいつです。
 マンガは趣味を兼ねて水の消毒をするというきれい好きな兄ちゃんです。プールでえらい勢いで泳いでいるけどじつは膝くらいの深さのところだったとか、水を飲み放題とか、自分ではけっこう面白いネタではないかと思いました。
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燐寸主義:日の丸桜印

2012-01-31 23:53:13 | Weblog

 さて、本日の燐寸は日の丸桜印。デザイン的にはあんまり大したことないんですが、買った日のことをよく覚えています。たいした思い出ではないのですがね。やっぱり1970年代の中ごろで、予備校へ通っていた頃。ある雨の日になんとなく予備校へ行く気がしなくて、そのまま電車に乗って終点の町まで行ったときに買ったという、まあそんな昔話です。
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