渡辺力の籐の椅子に『トリイスツール』という傑作があります。籐のしなやかさと強さを無駄の無いデザインにしています。籐を弓なりの片持ちに使い、座面を支えています。それが適度な弾力を与え、籐の座面のやわらかな感触をより引き出しています。渡辺力の椅子は建築家清家清の建物にも時々使われています。
写真にあるスツールは親父の作った籐の椅子2つ目の試作品。『トリイスツール』と言いたいところですが、肝心の弓なりの支えがありません。1枚の写真だけで発注してしまった僕の責任です。それでも細部の納まりは忠実です。籐はインドネシアから輸入していましたが、20年程前から製品の方が安く輸入される様になりました。しかし、輸入品は細部の納まりが雑なので長く使えるものではありません。細部の納まりが籐製品を見分けるコツです。細工はやはり日本人の専売特許なんだと思います。
ところで、この「細工」ということば。細工が細かすぎると「小細工」になってしまう。ただでさえ細かいのだ。またその細工がないと「不細工」になってしまう。この細工のさじ加減が、建築の善し悪しを左右していると思う。これが難しい。これがうまく出来る人はなかなかいない。
写真にあるスツールは親父の作った籐の椅子2つ目の試作品。『トリイスツール』と言いたいところですが、肝心の弓なりの支えがありません。1枚の写真だけで発注してしまった僕の責任です。それでも細部の納まりは忠実です。籐はインドネシアから輸入していましたが、20年程前から製品の方が安く輸入される様になりました。しかし、輸入品は細部の納まりが雑なので長く使えるものではありません。細部の納まりが籐製品を見分けるコツです。細工はやはり日本人の専売特許なんだと思います。
ところで、この「細工」ということば。細工が細かすぎると「小細工」になってしまう。ただでさえ細かいのだ。またその細工がないと「不細工」になってしまう。この細工のさじ加減が、建築の善し悪しを左右していると思う。これが難しい。これがうまく出来る人はなかなかいない。
待ってました。
写真1枚で作ってしまうなんて、さすがです。
お父様のスツールも、とても綺麗だと思います。
ちょっと座ってみたくなりますね。
今度はトリイスツールですね。ご自身で作れる技をお持ちなのはやはり羨ましいです。
お父さまの他の作品も是非拝見したいです。
一度、きちんとした仕事を見てしまうと、雑な仕事は目に付いてしまいますね。こちらも目を磨いていきたいものです。
トリイスツールを、見せて頂きました。軽そうでね?
そして本当に、丈夫そうな、スツールですね。
大事に使えば、おそらく一生使用出来る椅子ですね?
子供の頃、近所に籐を使って、乳母車などを、親子で
作っているお店がありまして、遠い昔を思い出しました。籐を裂いて、一本一本編んで居る姿が懐かしい。
学生の頃は、親父さんの有名な、紐椅子をお手本に
制作実習をしました。ラタンとか、竹材で丈夫な椅子
日本でも、もっと一般に使われれば、いいんですが?
ありがとうございました。 インテリアクリニック
籐の記事には多くのコメントをいただけてうれしいです。
籐は、湿気のある日本の夏には最高ですね。籐の枕も気持ちいいです。
写真の椅子は、実はあんまり丈夫ではないんです。記事にも書きましたが、肝心の片持ちの材がないのがいけませんでした。我が家では親がふたりで籐の乳母車を作っていた時期がありました。近所の人がよく集っていました。懐かしい思い出です。