亀想天涯(きそうてんがい)

10カメ達との日々

湿った土の匂いがした

2016-10-29 22:09:05 | 日記

父が倒れ、
病理検査の結果が来月2日に出る。

胃ガン。

どの位の進行度なのか。

日に日に顔色が悪くなっている。

胃カメラ検査の際、
自ら
「胃ガンですか」と訊いたらしい。
気丈だと思う。

内視鏡検査終了の後、
点滴処置されている、
ベッドに横たわる父を見た時、
幼少期に父が良く歌ってくれた、
七つの子、
靴が鳴る、
そして父が大好きだった
巨人の星のテーマ曲。
父と長嶋茂雄は同い歳。
父の歌声が頭の中で響いていた。
親が注ぐ無償の愛情と
孝行という返す愛情。


この夕なずむ向こうに実家がある。

父が倒れる数日前、
夢を見た。
父は菜園家で趣味の粹超えて
野良作業をしている。

作業する時はタオルでホッカムリする。
それを姪っ子が真似をして
「ジージ」と笑わせる。
それをまた父が真似る。
嬉しそうに楽しそうに笑っている。

後日、それを母に話したら、
「お前そん時いなかったがね…」
驚いていた。

僕と父の間に諍いが在り、
もう何年も絶縁状態で、
実家に寄っても視線を合わせない、
当然、口も交わす事もない。

その父が僕に気付き、
「なんだ来てたのか?」
笑顔で迎えてくれた。
~何をそんなに笑ってるの?~
訊くと、
笑いながら喋っているから、
何を言っているのか分からない……
~お父さん身体は変わりない?~
訊ねたが、
父は
「さて、タマネギの種蒔くか…」
そう言いながら玄関ドアを開けて~
開け放たれたドアの向こうは、
白い靄が立ち込め土と草花の匂いがした。

ドアから足を踏み出す時 、
僕の名前を呼んだ……
そして、
「お前は丈夫じゃねえんだから」
「無理すんなや……」

僕は親不孝している事を謝ろうと
父の背中に手を伸ばそうとした時、
バタンとドアが閉まった…

目が覚めて、
胸騒ぎしながら出勤。

休憩時間スマホ見れば、
母からの着信が沢山あり、
母の狼狽動揺が見て取れた。

かかりつけ医から哨戒された
病院が僕の部屋近くというのも
偶然だろうか……

高齢性の痴呆が出ている母を抱え、
父に付き添う……
臨戦態勢だ。



恥ずかしい話、
このブログ入力している時も、
涙がこぼれてました。

しっかりしないとな。
自分ファイト!
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