鎌倉徒然草

鎌倉に住んで20年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

異業種交流

2017年01月02日 | 日記

 

「食」の現場のバックヤードは、すさまじいものだった。

食器洗いはスポンジの使い方から指導され、グラスに少しでも曇りがあれば「やり直し!」となった。

おくれ毛をちょっとでも触ろうものなら「手、洗って」とすかさずきつい言葉が。

オーダーが入ってからは時間との戦いで、いちいち先輩に聞いている暇がない。張り紙を見て、

唐揚げは7コ、揚げ出し豆腐は6コ、沖漬けは、漬物は・・・・、数と決まりの食器を頭に叩き込むことから始まった。

辛かったのは揚げ物だった。

業務用の大なべに、考えれれない量の油がたぎっていて、温度を見極め、唐揚げを滑らせる。

「早くかきませて!」「はい!」「温度上がってきてるよ、火、落として!」次々と指令が飛ぶ。

急いで唐揚げを返そうとすれば油が容赦なく手にかかり、しばらくは右手はバンドエイドだらけだった。

揚げ物は最後まで下手だったが、野菜切りは褒められ、主婦の面目が保てた。

お客さんが切れた少しの時間に包丁の使い方や、食材の下ごしらえを教わった。

特に印象深かったのは「茄子の煮びたし」

私が作ると、どうしても美しい紫色が抜けてしまう。でも、プロのちょっとした技でほれぼれする色に仕上がる。

そんなこんなで、あっという間の三か月だった。

楽しくて、まだ続けたかったけど、私の本業が、長期の催事が待っていた。

新しい窓を開け、新しい人と仕事して食の現場を少し知り、何十年ぶりにお給料を「頂く立場」になった私。

感慨深いものがあった。その上「鎌倉今村」の仕事が何故か、やたらいとおしく思えてきた。

 

「おう、元気でやってる?明日休みだから飲み行こうか!」と先月調理長が電話をくれた。母親と同じ年の私に・・・、

駅前の居酒屋さんで、日本酒のグラスでカンパーイ。

最近こんなおいしいものを食べたとか、こんな食材で何ができるかとか、もっぱら料理の話。

「異業種交流会」のお誘いを時々頂くが、初対面の人とお酒を飲んで名刺交換する、あれは好きではない。

私流の「異業種交流」は、これ。

今年は、次は誰と何処で杯を酌み交わそうか?

 

 

 

 

 

 

 

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