「横浜でさっき、このブックカバーを求めてきました」
そのお客様は、そうおっしゃってバックの中から私どもの
ブックカバーのかかった文庫本を取り出された。
「お店の人に、たまプラザ―店でも催事やってますと聞いて・・・」
そうおっしゃられた。
私は何と答えたか覚えていない、びっくりして・・・、
特別暑い日だった。横浜からわざわざ、たまプラザ―に足を運んでくださった、
そのことに、申しわけなく、ありがたく言葉が詰まった。
「こちらの虜になっています」その方は、少しはにかむようにおっしゃった。
何と勿体ないお言葉でしょう、ブックカバーなんて1,2冊あれば十分です、
いろんな本にかけてお使い頂いているとか、その数を聞いてびっくりしてしまった。
感謝以外に言葉が見付からない、本当にありがとうございます。
誤解を恐れずに言えば、様々なモールで、同じメーカーさんの
同じ商品が並ぶ…、そこにあえて「私だけの一点物」を送り込みたい、
私の挑戦は無謀だ。
『事業として果たして成り立つのか・・・』悪戦苦闘の歳月でした。
儲かる物より売れるものを作りたい、とも思い続けてきました。
とにかくここまで続けてこられた、今日までは。
でも半年後、一年後はわからない。
私はこの先、どう生き、何をしていったらいいのか?
仕事を軸として、行きつ戻りつしながら、大好きな布と格闘していく・・・、
おそらく、それは変わらないでしょう。
それでいい、それがわたしの「幸せ」だからです。
でも、危機感はいつも持っています。
しかし、そんな私に力をくださるのはお客様です。
険しい道の目の前に、灯りをともして下さるお客様のお一人お一人に、
この場を借りて、改めて厚く御礼申し上げます。
本当に有難うございます。そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。
厳しいお暑さが続きます、皆様どうかご自愛くださいませ。