一冊、全て「汁もの」スープの本です。
人の生命のゆきつくところは
愛し愛され、一つになることを願い
それをあらわさずにはおられぬ仕組みを
生きる所にあると思います
人間の尊厳も自由も
互いに愛情せねばならぬ根源も
ここに、見いだされてなりません
これがスープの湯気の向こうに見える実在的使命です。
この本の中の辰巳芳子の言葉です。
あって当たり前の朝のお味噌汁が
「一日を支える」というくだりには
反省しきりな私。昆布とかつおの出汁がどれだけ体にいいか、
懇切丁寧に書かれている。
たかがお味噌汁、されどお味噌汁。
『美味しいお味噌に当たらなくて・・・』
言い訳になりませんね、美味しいお味噌汁、
本を読み進めて行くうちに、手間暇かけた出汁をとりたくなります。
魔法の本なんです。