「鎌倉個道」

鎌倉の歴史、草花、食物

お塔のやぐら

2007-10-25 22:18:21 | Weblog
鎌倉は南は海だが三方を山に囲まれている。鎌倉幕府をスタートさせた源頼朝は鶴が岡八幡宮の裏にあたる「わめき十王」あたりから若宮大路へ一直線に街区を築いたという。幕府が順調に展開すると墓所をどこにするか問題になってきた。法律で規制せざるを得なくなった。「やぐら」の始まりである。
★3千くらいあると言われる「やぐら」だが、山に入ってよじ登る感じで探さなければ見つからない。「明月院やぐら」や「報国寺」にあるものは例外的に近くから見ることができる。一方で「覚園寺」裏山の「百八やぐら」はハイキングコースから外れた急峻な崖の途中にある。
★「鎌倉の分水嶺を歩く」がテーマのウォーキングに出かけた。鎌倉シルバー・ボランティアガイド協会主催の「古都鎌倉史跡めぐり」である。
★「鼬(いたち)川」から「天園」を越えて「滑川(なめりがわ)」の沢を下る健脚向けのコースだが100人を超える人気のようだ。横浜側の整備されたコースも良かったが、圧巻は「お塔のやぐら」であった。
★細い山道を登り丸木橋を渡る。
それだけで十分冒険心を満足させる。「やぐら」は吉祥草と呼ばれる小さな蘭の紅の花の上薮の中に隠れるようにあった。
★北条高時の墓所とも伝えられる「やぐら」は鎌倉で最も古く唯一の「籾塔」形式だという。知的好奇心も十分満足させる申し分のないものだった。

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