じいばあカフェ

信州の高原の町富士見町:経験豊富なじいちゃん・ばあちゃんのお話を
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蜂を飼う

2005-08-15 22:53:14 | Weblog
 (地蜂)
 神戸の村松さんの家の庭には、地蜂の巣箱がいくつもある。「地蜂は30年くらいになるかなぁ。今年は、うんとある。そだで、ここに9つばかあって、やまに13くらいあるかな。まだ、ほんの小さなこれくらいの早いうち、いくら遅くてもお盆までだが、とってくる。。とり方は、大きな巣を掘るときよりゃあ、煙幕をうんと弱く、蜂が弱る程度にして、箱に入れてとってくる。そいつを、これから、9月、10月、11月のはじめっころとりゃあ、こんなに大きくなってる。
 大きくなった巣を掘るんは、だいたい、10月の十五夜あたりが一番いいちゅうが、今時分から、“すかし”つってさ、巣を探して、見て歩く人がいっぱいいる。去年、俺の飼ってるとこから100メートルばか上に、やっぱ飼ってる人がいるだが、へえ箱で盗まれちゃってさ。危ねえもんだ。」

(日本蜂)
 「2年ばか前から、ちょっとほれ、飼い始めた。今は、2箱あって、1箱虫がわいちゃってさ。へえ、春先ひとつ搾っちゃったさ。元はひとつしかなかったけど、前につぶれた箱を山においたらさ、それをこんだ、どっかから“ぶんぽう分蜂”してやってきて。ありゃあ、それをやるだよね。やまにおいときゃ入るだよ。だいたい春5月っころ、つぶれた箱をおいときゃ、1回巣を作った箱には必ずどっかからきて入るだよ。うちにも、それが入ってさ。それから、とてもはやってる。」

(分蜂)
 「“分蜂”ちゅうのは、蜂が5月から6月ころに巣から出て、丸い団子のようになって、木にとっつくことだ。そけえ箱を持ってってざーっと払い落としてさ、持ってくるとそれでへえ働き出す。なんでもあれは、11時から12時ころわーっと巣から出るだよ。雨降ったあがりのさ、こうちょっと日がぱーっと当たったあったかいような時に。とまるところはだいたい決まっててさ、下から暗い高いところへ、どんどん玉になって上ってって、そけえ箱持ってって、中に入れる。その下へその箱をおいとくと、ワンワンしてるのが30分ばかで全部その中へ入っちゃう。女王がいると、どんどん巣を作って、そうすると卵を産み始めるで、そりゃみごとなもんだ。さかりにゃあ、午前に一回、午後に一回、分蜂するなんてこともある。」

(蜜を搾る)
 「日本蜂のは蜜は濃いだ。洋蜂の蜜よりうんと濃度が濃いから、量も少ない。うちでつぶしたのが去年2つ。1つでだいたい3升ずつくれいだ。搾るには箱を作ってあってな。そけえ布をいれて、下にはそれなりきの網をはって、上からジャッキで締めてくだ。すぐなんてわけにはいかない、1日くらいはかかるだ。それをまた今度きれで濾してさ。なかなか食べるまでには容易じゃねぇ。蜜を絞らなきゃあ、十分冬を越すほど蜜をためるで。欲をいやぁ、周りになにかあててあったかくしてやれば、一番いいけんどね。蜜を一回絞ると冬の間に砂糖をくれなきゃいけん。何でも3年搾らずにいたものが一番うまくて、量も多いとか聞いてる。」
 村松さんが最初に“分蜂”したのを譲ってもらった家では、飼っていたおじいさんの具合が悪く、巣箱がほったらかしになってるという。神戸でも何軒かは飼ってる人がいるようだ。来春、飼い方を手ほどきしていただけるとの事なので、早速挑戦してみるつもりでいる。
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