万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

第21回 コンベンション テーマはHappy Colors

2011-05-17 23:19:59 | 万華鏡ブログ

5月12日から15日まで開催された、Brewster Kaleidoscope Society のコンベンションに参加してまいりました。
今年のコンベンションはいろいろな意味で思い出に残る出来事がたくさんありました。

最初にお伝えしたいグッドニュースは、毎年新作発表された作品の中から優れているものを参加者全員の投票によって決めるPeople's Choice Award で、二組の日本人作家さんが選ばれたことです。

その一人が中里保子さんで、「Aqua アクア」という作品です。
(受賞の記念品のガラスオブジェを持って・・・)

2007年の「秋草」、2010年の「カレイドスコープヒストリーブック」についで3回連続の受賞となりました。 素晴らしい快挙に心からお祝い申し上げたいと思います。

この作品は独特の味わいのあるブルーのガラスと、3mmのガラス片を重ねた積層を組み合わせた斬新なデザインが特徴です。 台の部分には青く反射するアンティークガラスを使っているので、上から覗くと深く吸い込まれるような感じがします。
上部に二つのアイホールがあり、2種類のミラーシステムが組み込まれています。装飾ハンダと金属で硝子をまとめ、上部は、ガラスの縁をあえて削りこまずに、面白みを出しています。

中里さんがこの発表のために準備していた作品は実は違うものでした。 3月11日の大震災や津波、それに続く原子炉の爆発以来、その作品をつくり続ける気持ちが保てなくなったそうです。 多くの人が前向きに歩み続けることを難しく、つらく感じた時期があったと思います。 

一時はもう創れないと思った中里さんでしたが、そのときの心に寄り添いながら、まったく違うガラスを選んで、ゼロから別の作品を作ることにしたのです。それがこの「アクア」です。

映像の色は柔らかく、引き込まれるような青、グリーン、パープルでソフトにまとめました。
覗くと心が洗われるような色合いです。 下からLEDライトを当てて、ブルーやグリーンにオブジェクトが染まります。

写真では映りきれず残念ですが、テイパードミラーシステムから生み出される大きな球体映像です。ガラスのリーフが表面を飾り、美しい映像がブルーからグリーンへ、そしてまたブルーへと呼吸をするように変化します。

この万華鏡は日本に戻ってから、いくつかの場所で展示される予定になっています。
2011年、今の中里さんが「Happy Colors」として選らんだこの鮮やかなブルーの作品を、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。

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