鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

「草からみえる未来」お話し会のお知らせ。

2010-12-30 | サワサワ茅葺き
4年ほど前にNPO法人石川県茅葺き文化研究会で茅葺き民家の調査に関わって以来、
いまだご縁があって茅葺きと楽しく関わらせて頂いています。
茅とよばれるものの主はススキですが、このほかカリヤスやヨシなどの草も地域によって使います。

今、これらの草や草地を巡って、茅葺き、水質環境、バイオマス、景観保全など、
同じ草を扱っていながらベクトルがさまざまに向いています。
先日、湯涌で茅刈りを一緒にしていた中村さんと、
それぞれがゆるく繋がりあい、お互いに勉強や情報交換をしあえたらいいねと企み、
草を中心においてのおはなし会を行う運びになりました。

第1回目の記念すべき先生は、京都府美山町の茅葺き職人の塩澤さん。
つねづねノスタルジーでない現在の茅葺き民家を提唱しつつ、茅を循環の輪として捉え、
さまざまなワークショップも行っていらっしゃいます。

ススキやアシなどの草を刈ると、日が差した野に春には花が咲き、
夏草のもとには虫が集まり、その虫を狙って鳥たちも集まる。
そして人は冬になるとまた草を刈る。
人の暮らしも自然の一部だったと実感させられます。
草のリズムで暮らす心地よさ、茅から拡がる豊かな世界。
お誘いあわせお聴きいただきたいと思います。


前置きが長くなりました。
以下、ご案内です。

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『草からみえる未来』第1回 おはなし会のお知らせ
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■日 時 平成23年1月15日(土)
    14:00~16:00
    (終了後、参加者同士でお話する時間もあります。17時まで。)
■場 所 西田幾多郎記念哲学館 研修室2
■参加費 1000円
■申込先 ★を@にかえ、お名前、参加人数、連絡先を、1月13日までにお知らせください。
    中村 1225seiko★gmail.com
    上  hanakobako33★yahoo.co.jp


私たちの身近にある、草。
日本は温暖で雨の多い気候のため、豊富な草があり生育も旺盛です。
かつては、その草資源を家畜の飼料や肥料、茅葺材として利用していたため
野草地は人々の生活に不可欠な存在でした。
また、そのような場所は多様な昆虫・小動物の生活場所となり
地域の生物相を豊かなものにしていたのです。

長い間かけて築いてきた、人と草との関係性を様々な角度から眺め、
私たちが未来に向けて草と新しい関係性を築くことができるよう
(或いは、関係の修復ができるよう)
草を取り巻く世界についてこれから一緒に学んでいきませんか。

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第1回のゲストは、京都府美町の茅葺職人・塩澤実さん

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茅葺を草地の生態系の維持管理を含めたシステムとして捉え
その理解の裾野を広げる試みを続けてこられました。
自然を生業の場として使い続けてきた経験や保存のみならず、
積極的に新しい資源として取り組んでいる環境先進国オランダ・デンマークなどの
事例紹介なども交えカヤの可能性についてお話いただきます。

[塩澤実氏プロフィール]
神戸市出身、1972年生まれ。
神戸芸術工科大学で環境デザインを学ぶ。
その学生時代に神戸市北区にある茅葺き民家1200棟(現在750棟)にふれたことで、
1996年京都府美山町の茅葺職人に弟子入りし、99年に独立。2001年に茅葺屋を設立。
(茅葺屋ホームページ http://www.kayabuki-ya.net/)
京都新聞寄稿や芸術新潮2009年5月号「茅葺きといういとなみ」著述。




雪のなか、ありがとうございました。

2010-12-27 | イベント、お知らせ。
企画展が終りました。
気まぐれな開催にお付き合いいただいたうえに、雷は轟き渡り、寒風は吹きすさび、雪は舞いとぶ、
決して大袈裟でない大荒れの天候のなか、
はるばるお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今回も新しいご縁がはじまったり、ご縁が深まったり、
はたまた旧交が温まったり、楽しく過ごしました。

新しいご縁は、来年、高岡でしつらい教室ないしは、
骨董を使ったもてなしの空間を演出するような催しを行うことになりそうです。
依頼に来られた方は眦を決っしてこられて、それがまた初々しく美しく映り・・・。
はい、私で役立つことであれば喜んで承ります、です。

また出版の仕事をしていたころの後輩Mさんが久々に訪ねてきてくれ、
旧交を温めました。
後輩といっても私の数十倍しっかりしていて仕事もできた女性。
勤務していた企画会社が金沢の事務所を畳み東京へ移ったため、
しばらくフリーで仕事をしていましたが、そろそろ務めようかと就職活動をはじめたそう。
ハローワークと民間の求人情報センターでいくつか紹介をしてもらい、
今さっき面接にいってきたのだという。
彼女曰く、就職先いっぱいありましたよ、別に就職に困らずとも済みそうと、何とも逞しい。

久しぶりに会ったカメラマンのYさんも、新幹線が金沢に着くようになったら、
鉄道じゃないテーマを撮っていこうと思うといい、私を驚かせる。

みんなそれぞれ変っていくんだね。

かくいう私も誰が骨董屋をすると思ったか、ねぇ。
初めての骨董の企画展から、指折り数えて見れば来年で12年(かたかご庵はまだ1年半だけれども)。
それだって、いつでもどこかにするりと置いていける。
そんな軽みをもって、来年、そしてこれから先、どう変っていく?
雪を見ながら、思ってもいた年の瀬の企画展でした。


しつらい教室も終り、次は企画展です。

2010-12-20 | 金沢大野湊 かたかご庵
今年最後のしつらい教室も無事に終りました。
最後といっても内容的にはお正月のことになるので、
実質始まりという不思議な感じ。

今回の参加者の方々は町家巡遊のブログでうちを知ったそうで、
いつか行きたいと思っていてくださったそう。嬉しい!
ご参加ありがとうございました。
12日の北国新聞にもご紹介いただきました。深謝。

しつらい教室のもようはこちら!
皆さん、たまたま気になっていた催しに深く関わりのあるところにお勤めで、
そこから茅の話になり、盛り上がりました。(私だけ?)
しつらい教室のまたのご参加、
そして茅刈もお待ちしています。

さて、今週は23日(祝)から26日までの4日間。
思えば夏以来、ようやくまとまった時間が取れて企画展を開きます。
今年はこれがかたかご庵最後のイベントになります。
期間限定、冬のなごみカフェも開きますので、
お誘いあわせお越しくださいますよう、
宜しくお願いいたします。

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冬の味覚を彩るうつわ展

12月23日(祝)~26日(日)
午前10時~午後6時
金沢大野湊かたかご庵
(金沢市大野町3-4)

Ⓟ山森商店駐車場の7*9*(2台)

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石川県民の歌。

2010-12-15 | 日々のこと。
今日は職場に富山と福井の事務局長が会議で来所し、
賑やかでありました。

もう会議も終わり雑談をしているころ、
石川の事務局長が富山の事務局長に
「この人、宴会で知らん人と富山県民の歌を合唱しだすんや」と。
それを聞いた富山出身の同僚Sさんが私も歌えますよ~と言いだす。

へえ、富山にはそんな県民の歌があるのかとびっくりし、
石川にもあるのかなと調べたら、これがあったのですね~。
知らなかった。

石川県のホームページに載っていて聴いてみた。
どこか軍歌調で昭和なメロディラインな音源。
先ほどまで知らんなぁと言っていた石川の事務局長が、
「あれ? 聞いたことある、歌える」と歌い出す。
昭和34年に作られたもので事務局長はその当時11歳。
小学校で習ったんでしょうね~~。
三つ子の魂100までもというけれど、まさにそれ。

皆さんの都道府県にもきっと、
「○○県民の歌」ありますよ~。

石川県民の歌






毛糸玉。

2010-12-10 | 日々のこと。
冬になると思いだす記憶の中の1コマに、
編み物をしている祖母の姿。
その傍らにはいつも毛糸玉がころんとあった。

古くなったセーターをほどいて、かせにして、洗って、干して。
干せた糸は編みやすいように毛糸玉に仕立てる。

ちょっと手伝ってだったか、
今となっては何と言われて祖母に頼まれたのかは定かでないけれども、
祖母の前に向かい合って神妙に座り、
腕にかけられたかせを右に左に。
祖母の手元に手繰り寄せられた糸はやがて丸い毛糸玉になる。

お手伝いのはじめは手伝えるうれしさがあったのだけれど、
毛糸玉が大きくなるころには、
腕がだるくてだるくて、まだかなぁ~と思ったっけ。

丸い毛糸玉からは、私や弟の手袋やベスト、セーターが再び生まれた。
器用だった祖母には、未だに追いつけない。





師走十二月 かたかご庵の催し。

2010-12-08 | イベント、お知らせ。
カサコソ落ち葉がささやく11月が終り、
残すは12月だけになりました。
ラスト12月の催しをお知らせいたします。


◎12月18日(土)
季を楽しむしつらい教室
テーマ お正月
会 場 金沢大野湊かたかご庵(金沢市大野町3-4)
時 間 午後1時半~
定 員 8名
受講費 2,500円(材料費、茶菓込)
申込み 12月15日までにかたかご庵までメールにて。
antiquegallery_katakago☆live.jp (☆は@にかえる)

お正月の由来や意味を知ったあと、
お正月のしつらいを行います。
また和紙と水引を使った、
折型による箸袋やぽち袋も覚えて頂きます。
お申し込みお待ちしています!



◎12月23日(木)~26日(日)
冬の味覚を彩るうつわ展
会 場 金沢大野湊かたかご庵
時 間 10時~18時

寒さと共に美味しい冬の味覚も食卓に到来。
せっかく頂くなら佳き器で
より美味しくいかがでしょう?
人の集うことの多くなるこの季節、
器でもおもてなしをぜひどうぞ。
お誘いあわせのご来庵お待ちしています。

☆最終日の夜、北陸の海の幸で宴会予定やよ~♪
 今からそわそわ。
 




『月のリズム 旧暦で遊ぶ・試す・味わう』のお知らせ。

2010-12-08 | イベント、お知らせ。
来年1月29日(土)(旧暦では12月27日)、
旧歴ダイアリー「旧暦日々是好日」の作者、
高月美樹さんをお迎えして、お話と茶話会を行います。

女性の月経周期が月の満ち欠けと同じ28日サイクルであったり、
新月にまいた種の成長は早いなど、
体と月、農業と月、月は暦だけでなくいろいろな形で私たちを司どっています。

全国各地で月と旧暦のお話会をされている高月さんですが、
北陸ではたぶん初めて。
月と旧暦の貴重なお話を、この機会にぜひお聞きになりませんか。
きっと暮らしに月のリズムの旧暦を取り入れたくなります。


『 月のリズム 旧暦で遊ぶ・試す・味わう』
日 時 2011年1月29日(土)
    開場1時半 開演午後2時
会 場 金沢大野湊かたかご庵
定 員 30名
参加費 2,000円(茶菓含む)
申込み 1月25日までに①お名前 ②参加人数 ③代表者連絡先を
かたかご庵までメールでお願いいたします。
antiquegallery_katakago☆live.jp (☆は@に替えてください)


★高月美樹(たかつきみき)さんプロフィール
LUNAWORKS主宰。
女性誌編集を経て、身体感覚を取り戻すためのモノサシを探して旧暦に辿り着く。
日本の知恵とこころを伝える和文化ダイアリー「旧暦日々是好日」を制作・発行。
とらや東京ミッドタウン「月と暦展」、婦人画報2011「和ダイアリー」監修。
「やまとなでしこ整体読本」ディレクションなどを手がける。
HPはこちら>>LUNAWORKS
旧暦ダイアリー「旧暦日々是好日」はかたかご庵でも好評取り扱い中です♪




[駐車場]
通常の2台のほか、若干ご用意いたします。
お車の方は乗りあわせてお出でくださいますよう、ご協力宜しくお願いいたします。
できるだけ公共交通機関でお越しいただくか、
対岸の埠頭の方へお停めいただき、お醤油の町大野を散策しながら
お越しくださいますようお願いいたします(徒歩7分ほど)。




したむきな人々。

2010-12-08 | 本のこと。
亀鳴屋幸ちゃんと湯涌温泉近くの山間で茅刈りをしていたころ、
亀鳴屋主人は『したむきな人々』受注の電話とメールの応対で大変だったと、
幸ちゃんを送り届けたさい「お茶でもでどうぞ」という優しい言葉に甘えて、
亀鳴屋に上がりこんで知った。

「もう今朝から電話が鳴って鳴って・・・」と亀鳴屋主人が言うか言わないかのうちに、
また電話のベルが鳴り響く。

それは12月5日の朝日新聞全国版コラム欄〔本の舞台裏〕に、
『したむきな人々』が載ったからで、亀鳴屋主人曰く「特需だ」。
その割にはテンションが下がりぎみなのは、
応対に疲れたこととそのあとの仕事にあるようで。

亀鳴屋では、実際、主人のK氏+奥様(DTP)で本を作っているものだから、
企画・編集はむろん受注、梱包、発送もこなす。

今回の本は検印を奥付に1枚貼るだけの作業だと思うが、
これまで出してきた亀鳴屋の本の中には、
背表紙や表紙にタイトルや写真、版画を貼って完成というものも少なくない。
製本屋任せではない、どこか手仕事を残しての仕事なのである。
だから良いのだけれど、時にその拘りが亀鳴屋主人自身を忙しくし、
自らしたむきになることもあるんだなぁ。。。

朝日新聞の書評はネットでも読めます。こちら!
本のご注文は、亀鳴屋を慮って、波が引いたころに注文をお願い。
亀鳴屋HP

好天のもと茅刈りへ@金沢湯涌

2010-12-06 | サワサワ茅葺き
初冬の北陸には珍しいほどの好天に恵まれた5日、
NPO法人石川県茅葺き文化研究会主催の茅刈りへ行ってきました。

8時半に湯涌みどりの里に集合。
男性は茅文研の理事のSさんをはじめ、建築家のTさん、
大学で建築を教えるYさんとその教え子の方、湯涌の方3人など7名、
女性は建築事務所で働く女性Tさん、Yさん、金沢湯涌江戸村勤務のHさん、
湯涌のNさん、亀鳴屋妻女Yさん、そして私の6名。計13名の参加でした。
また午前中、ちょうど金沢湯涌江戸村の茅葺き農家の保守に来ていた
茅葺職人・茅三の野村さんも参加されました。



茅場は湯涌温泉の手前から山道に入った畠尾町にあり、
林道の両脇2メートル、長さ2キロにカリヤスが自生しています。
4WDの軽トラの荷台に乗り、振動にきゃあきゃあ言いながら(これでクマも逃げていく?)
急斜面をぐんぐん上って到着。
金沢市街が遙か下に見えました。



今回、茅刈りが初めての方もいたので、
野村さんに茅を刈るときのコツや束ね方などを説明していただいてからスタート。
私はススキを刈ったことはあるのですが、カリヤスは初めて。
株立ちしたカリヤスを左の小脇に抱えこみ根元から刈ってみると、
ススキに比べると茎が細くまた中が空洞のためか、その名のとおり刈りやす~い。
刈りはじめて2年という茅場は、
しっかり株立ちしているところもあれば、まばらに生えているだけのところ、
その間にはマンサクやケヤキ、ノイバラの若木も生えてもいます。
「茅刈りしていると、山をメンテしているみたい」と参加者の一人。まさにそうですね。
毎年刈りながら整備をしていくと、もっと刈りやすく、またいいカリヤスも生えてきそうです。



この日はお昼休憩のあと3時半ごろまで刈り続け、
軽トラック2台2往復分のカリヤスを収穫することができました。
刈った茅は湯涌にある倉庫に収めて乾燥させ、
後日余分な葉やハカマをすぐる作業をおこない茅葺屋根の材料「茅」になります。

ススキやカリヤスが「茅」になる一連の流れを考えると
その規模が大きくなれば産業にもなり雇用にも繋がるでしょう。
全国各地の休耕田も茅場に転用して屋根材料やバイオマスに役立て、
ついでそれが自然環境をよくしていくことにもなるでしょう。
そのために沢山の人が集まって賑わい人の輪も広がるでしょう。
そんな話も広がり膨らんだ楽しい茅刈り体験の一日でした。


追記)
茅刈りを頑張った私たちに、
山の神様からつやつやプルプル天然なめこの贈り物がありました。
美味しかったです。



五箇山・茅刈り茅葺き体験ワークショップ◎2日目午後 茅葺き。

2010-12-03 | サワサワ茅葺き
午後はいよいよ茅葺き体験です。
といっても先の写真のような研修用の小さな合掌の屋根ということもあり、
参加者は屋根の上で茅を葺く斑と屋根の内側で針受けをする斑の二つにわかれ、
それぞれほんのさわりを体験させていただきました。


茅を葺く班は森林組合のNさんとIさんから指導を受け、
安全を確認して屋根にあがります。
下から手渡された茅の束を屋根の上に置き束ねてある縄をときます。
そして軽く茅をほぐしてあげて厚みを整えていきます。
合掌の屋根は左右のハジフリを先に葺いた後は、
平の部分をただ平らに葺いてあるだけかと思っていたらそうではなく、
屋根の左右へ雨水が流れるようなイメージで
真ん中をやや膨らませ気味に葺くのだそうです。

屋根に針を通すにもコツがあり、
葺いた茅のわきに針を斜めに傾けて一旦挿し、
それから針を直角に起こしながら茅を寄せあげて
小屋の内側にグイっとまっすぐ刺し通す。
伝わるかな、寄せてあげて~というイメージ。



この時、屋根の内側の班はうまく針が構造材の脇にでるように位置を誘導。
内側に針が顔をのぞかせたら先に通してある縄を抜き、
抜いたよ~と屋根の上の人に声をかけると、
針が引き抜かれ茅を抑える横木のヌイボクに結ばれます。
そしてまた先の手順で茅が葺かれていき、、
その茅を屋根に留めるために縄を通した針を
再び内側まで通します。

葺いた茅は専用の道具で叩いて形を整え斜度を確保。
五箇山の屋根では鋏を入れられることは殆どないので、
ここできれいに形を作っていきます。
なぜ鋏をいれないかというと茅の根元が一番強度があるから、
そこを刈ると勿体ないからとのこと。
冬の五箇山の積雪を思うとなるほどなあでした。



体験の最後は、先ほど茅を葺いたときに、
ヌイボク(横木にしたマンサク)に結んだ縄を、しっかり締める本締めです。
木槌でヌイボクを叩く人、その時に縄を引いて締める人でおこないます。
ヌイボクを足で押さえて、縄を背中で引くかんじでといわれやってみましたが、
どすん木槌が振りおろされた瞬間、予想以上に縄が締まってあやうく後ろに倒れそうに。
もう一度しっかり足場を踏みなおして確認し、縄をぎゅっと引っ張り、木槌をどすん。
それを数回繰り返し、茅の高さを半分くらいにまで押さえつけたでしょうか。


森林組合のみなさんには、貴重な材料と時間を使わせていただいて、
歴史ある合掌造りの屋根葺きの一端にふれさせていただきました。
大変ありがとうございました。
またワークショップを企画・運営をされた協会の皆さま方にも
貴重な体験をできる機会を与えていただき御礼申し上げます。
色々な立場や考えをもつ方と交流もでき、
気づきや新しい視野ももてた有意義な2日間でした。


そもそも私が今回このワークショップに参加したのは、
茅や草の営みを感じながら、
日本各地の茅の文化や情報を
たのしく広める季刊誌を作りたいと考えているからです。
それには書物からの知識や情報だけでなく、
自らの目や手で茅や茅を取り巻く世界をもっと知りたいという思いから。

これを目にしたあなた、そこなあなたにご協力をお願いすることも。
ドキッとしましたか?
その折はどうぞ一緒によろしくお願いします。
茅も草もサワサワ、SAWASWA、スワヒリ語で大丈夫!と招いておりますゆえに。