言の葉々 ― ことのはば

舞台演出家でもある語学教師の日々。言葉は、必要になれば誰にでも身につけられるのさ。

角本 敦です。

2010-05-01 10:00:17 | 自己紹介
自己紹介をもう少し...

角本 敦です。かくもと あつしと読みます。

「私の使える言葉。」
と題した自己紹介に分類しといた記述にあるような言語を操っていろいろな企てに参加しています。

なんでそんなたくさんの言葉を使えるようになったのか?
と疑問に思う方もいる、というか疑問に思わない方がいない、かもしれませんが、自分では気づいたらとしか言いようがないです。必要だから習う・覚える、また必要になったから覚えた...その連続です。

けっこう昔、小さい頃に家族の都合で、カリフォルニア・ついでイングランドと滞在経験があります。そのとき、友人とはなすためには、学校に行くには、街で買い物するには、と英語をみにつけます。

大学にいたとき、その後と、政治思想史というものの研究を続けてます。欧州の、それも16世紀について、そして16世紀の人が古代のことをどう考えたか、いろいろと調べています。古代のことをみるために古典言語をいくつか学びます。16世紀はちょうどそれ以前のラテン語知識人たちの時代が終わりを告げ、それぞれの近代語となっていく民衆の言語を用いて思想を語る人がでてくる時代、そしてその民衆の言語を単なる口語を超えて文章化していこうと整理が進められた時代です。多くの研究者は、英語世界なら英語世界・フランス語世界ならフランス語世界とそれぞれのその頃・その後に確立していく大国の言語のどれかの専門家として、そのそれぞれの言語一つだけの事情を研究していることが多いです。私はそうではなくて、たとえその時代にそれぞれの言語に別れていくとしてもそこでまだ持っている共通の性格に着目したり・異なった事情を持っていてもその比較に意味があると考えたりして、その研究を進めています。そのためにそのそれぞれの言語での事情をそれぞれみていくのです。その結果、いろいろな言葉をみにつけていました。

また、16世紀の欧州、そしてその16世紀の模倣しようとした古代のギリシャ・ローマは演劇のある社会です。いま日本語で「演劇」という言葉で浮かべられるものとは少しずれるところもあるので、別の言い方をすれば、ある形式の舞台藝術が社会の構成要素として、娯楽として社会の横にあるというのではなく社会を形づくる重要な制度として、社会に根づいていた。そんなことを研究の成果として探り当てていくのですが、それを学術論文という形で発表するだけが成果発表ではないと思ってしまいます。ちょうど16世紀において古代の社会について、演劇が重要なんだとみつけていく当時の研究者たちが、論文を発表する以外にそういう研究を踏まえた実際の演劇上演をしてみるのと同じように、作品の発表で成果が提示できた方が、はるかに多くの人に受けとめてもらえる。それもエンターテイメントとして受けとめてもらえる。そう考えて演劇の実作を行ないます。そんなときに過去の作品を現代の日本に蘇らせるために、翻訳や調査をします。で、またいろいろな言葉が...。

そんな形式の演劇は日本に他にあまりないので、ただ日本でそれをつくり続けるだけなく、似たようなことを考えていたりする欧州の演劇人との交流が重要だったりもします。その交流の過程でまた、いろいろな言語を使う必要が生まれます。

また、日々の演劇の稽古で、演者が言葉を発する・演技として何かを発する、そのさまを眺めていますと、言葉の繋がる瞬間・繋がらない瞬間について、考察が深まり、そんな眼で日常を眺め返すことにもなります。

こんなことをいろいろとしていくと、言葉について・言葉の習得について、いろいろ考えさせられます。母語でない言葉を新たに身につけることについて、どう効率的にというかストレスの少ない形で、できるかな?と考えます。それも、会話が必要な場合・文章の読解が必要な場合・演説や執筆が必要な場合いろいろあります。一度に大量な情報が処理されなければいけないこともあれば、ほんと少しでもいいしゆっくりでもいいけれど細心の注意を払った厳密さで取り扱わねばいけない言葉もあります。全てが身につけば、全てに対応できるのはあたりまえとして、どれを最優先にするかってときにどこからでもはいらねばいけません。

明日、恋人に愛の告白をしたいと考えた時に、これから1年かけてある有名な書物を読解できるようになるための語学プログラムは何の役にもたちません。たとえ昨日までの1年間そのプログラムを受けてきた別の人が、それを受けていない人よりも美しい言葉で明日、愛を語れるとしても、告白したい人に明日は愛を語るのをやめて1年後に備えなさいとは言えないはずです。

目的に応じて、さらにそれが他の目的にも少しは役立つ一歩目になれて、そして、それをどう楽にするか...。考えます。

そんなことにご興味・ご必要があるみなさま、このブログにこれからいろいろ書いていこうかなと思います。お付き合いいただけたら。

あるいは、
もっと差し迫った必要で、言葉を習いたいというみなさま、ご相談にのります。こちらを↓参考にメッセージをください。
ジャンル:
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キーワード
できるかな 政治思想史 イングランド カリフォルニア
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