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PLCアダプター「CNC-1000」のノイズ調査の考察

2007年04月03日 | PLC反対
 昨晩我が家で測定した結果についての考察を考えてみました。

 HF-PLC Watching Siteの4/1の記事に,スペアナでの測定結果が公表されていますので,そのデータを引用・加筆しました。

 その記事によると,
 5.16 - 5.56 MHz :短波放送?固定?航空無線?
 6.92 - 7.36 MHz :アマチュアバンド(一次分配)
 10.04 - 10.2 MHz :アマチュアバンド(二次分配)
 13.92 - 14.52 MHz :アマチュアバンド(一次分配)
 17.9 - 18.28 MHz :アマチュアバンド(一次分配)
にノッチが入っています。

 環境ノイズ(背景雑音)はコンセントからPLCアダプタを外したときですから,ピンクの線になるはずです。それを白線で示しています。

 昨晩のアマチュアバンド内でのノイズの聞こえ方は
・7MHz帯・・・・ほとんどわからない(暫定)
・10MHz帯・・・・激しいノイズです
・14MHz帯・・・・かなりノイズが押さえられていますが、ノイズは聞こえます
・18MHz帯・・・・かなり激しいノイズです
・21MHz帯・・・・激しいノイズです。

 環境ノイズとPLCモデムでのノッチの谷の部分との差を黄色矢印で示しています。7MHz帯では谷の部分は環境雑音と同じレベルで,ノイズはほとんど確認できないのもうなずけます。その他のアマチュアバンドはノッチの谷の部分でも,環境雑音レベルまで漏洩電波が減衰しておらず,ノイズが聞こえているわけです。

 CNC-1000は仕様としては20.9MHzまでを通信に使用するわけで,そこで大きく漏洩電波が落ちることがスペアナのデータで表れていますが,21MHz帯でも使用時の漏洩電波は環境雑音を上回っています。。すなわち,「通信には使用していないが,ノイズだけは出ている」状態と推測されます。

「CNC-1000」はアマチュア無線等に混信を与えない周波数帯域を利用する新技術S.I.R.D.(Super Interference Restraint Design)による強力な混信除去設計を採用しております。」とのことなのですが,新技術S.I.R.D.の概要だけでも公表していただけると,今後の検討に役立つのですが。

 この製品のJARL技研での測定結果を公表していただきたいものです。

 なお,アマチュア無線バンドにノッチを入れることは法的な義務や基準もありません。CNC-1000は技術基準を十分にクリアし,総務省から形式指定を受けた製品です。念のため。

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