私の記憶を辿りながら

私にとって、今年は一つの区切りになると考え
過去から現在までを辿りながら、自分史として綴るブログです。

穏やかな時間を

2017-07-17 12:05:43 | 日記

 

電検二種の資格習得と言う目標が出来た私は、これまでの様に、人に迷惑を掛けるような行動はすっかり影を潜め真面目に勉学に勤しむようになりました。

そんな私の姿を見て美咲ちゃんは安心したように接してきました。それからは、時間を出来るだけ調整しながら、美咲ちゃんをドライブに連れて行ったり、買い物に付き合ったりと、ようやく恋人同士らしくなっていったのです。そう考えると、いかに自分が調子に乗っていたか、何だか恥ずかしくなったりもしました。こうしていられるのも、親友の樋浦君のお陰なんでしょう。

こうして普通 (何をもって普通と言うのか分かりませんけど ) の学生らしい生活を取り戻した日々を送っていると、美咲ちゃんが両親に私を紹介したいと言って来ました。私は心の中で ”またか!” と、思っていました。高校生の時に沙織さんと付き合っていた頃に両親を紹介された時の事を思い出すと、あまりいい思い出がなかったので気乗りはしませんでした。

まぁ~、美咲ちゃんには酷い事をしてしまったと云う贖罪の意味を籠めて彼女の両親に会う事を承諾しました。実を言うと美咲ちゃんの両親の事は一度も聞いた事が無く、彼女がどんな環境で育ってきたのか全く知らなかったのです。それに彼女に家庭の事も聞いた事も無かったし。

いよいよ、美咲ちゃんの家へとケーキの手土産を持っていきました。家は二階建ての普通の住宅で少し安心しました (沙織さんの家は豪華すぎて気後れしたしね) 玄関のインターフォンを押すとインターフォンの向こう側から聞こえて来たのは美咲ちゃんの声でした。玄関のドアが開くと美咲ちゃんが出迎えてくれ、私はそのまま居間へと通されました。そこには彼女の両親が座っていました。両親ともに笑顔で ”いっらっしゃい、いつも美咲がお世話になりまして” この言葉で私の緊張感が少し取れ、すんなり会話えと持ち込む事が出来たのです。

彼女の家族構成は、両親と彼女の妹に弟の五人と云う事が分かりました。父親は某商事会社に勤めていて役職は部長との事。母親は専業主婦。美咲ちゃんと母親は挨拶が済むと、早々にキッチンへと向かい二人で楽しそうに料理を始めました。取り残された私は、彼女の父親と差しで話す羽目になり、最初はお互いの腹の内を探り合いながら会話をしていると、私がバンドをやっているのに反応してきました、聞けば父親も大学時代にバンドをやっていたらしい。世代的にはビートルズ旋風の真っ只中をリアルタイム過ごし。ビートルズに憧れて、ビートルズのコピー・バンドをやていたんだと、満面の笑顔で話してきました。

”お酒は” と聞かれ、飲みますと答えるとビールを勧められましたけれど、まだ、四時を少し過ぎたばかりでちょっと早いのでは、と、言ってはみましたが、速攻でビールが運ばれてきました。お互いに注いだり注がれたりしながら飲んでいると、酔いも手伝ってか色んな話で盛り上がり時間さえ忘れてしまうほどでした。そうこうしていると、美咲ちゃんの弟、妹が帰ってきて、紹介を受け、皆で食卓に着くと、食卓には豪勢な料理が並んでいました。一口食べると、これが、旨いにも程が有ると言ってしまいそうになるほど、本当に美味しいいのです。

そうか、美咲ちゃんが作って来てくれるお弁当の旨さは、母親譲りなんだと分かりました。よその家庭とは言え、久々に家庭の暖かさに触れて心和む時間を楽しむ事が出来ました。それに彼女の父親とはすっかり意気投合して、今度は二人で飲みに行こうと誘われました。

そして、帰る時間となって腰を上げた時に父親がしきりに泊まって行けと言って来ましたが、勉強しなきゃならないんでそう言うと、美咲ちゃんの父親は渋々ながら諦めて、次回は絶対泊まれなんて釘を刺してきました。

帰り際に玄関まで美咲ちゃんを含め家族全員で私を見送ってくれました。本当に忘れていた時間でした。明日は実家に帰ろうかな・・・

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