私の記憶を辿りながら

私にとって、今年は一つの区切りになると考え
過去から現在までを辿りながら、自分史として綴るブログです。

予兆

2017-07-13 16:45:21 | 日記

 

ライブ・ハウスでの乱闘の切っ掛けを作ったE君は責任を取りグループを脱退すると言い出し、私達はこのいきなりの脱退宣言に驚き、懸命にバンドに残るように説得に説得を重ねたけれど、頑なに脱退を口にして、彼の決意を翻させる事は出来ませんでした。これ以上引き留めても無駄なようで、仕方なくE君の脱退を認めざる得なかった。

これでまた新たにベーシストを探さなきゃと考えていたら、A子さんが ”私がやる” と言って来ました。A子さんはキーボード担当ですが、ギターも多少弾けるらしく(ちっとも知らなかった)で、それならばとA子さんにベースを担当して貰う事にしました。しかし、A子さんの器用さには参りました。

私はバンドのリーダーとしての務めを果たすべく、ライブ・ハウスのオーナーに改めて謝罪に行きました。オーナーは何事も無かったように私の謝罪を受け入れてくれました。オーナーは 「どんなにリハーサルをしても調子が上がらない時も有る、かと言って客の野次に反応して喧嘩を仕掛けるのは子供のする事だ」 耳の痛い助言でしたが、確かにそうかも知れませんね。

この一件のほとぼりが冷めるまでバンド活動を控える様にしたのです。私は、出されていたレポートを一週間かけて仕上げ、教授に提出しました。教授はレポート用紙をペラペラと簡単にめくり、私の顔をチラリと見てニヤリとしましたが、私には、それが何を意味するのか見当も付きませんでした。

そんな事より私はアルバイトを見つける為に奔走している所に、同じ学部の奴が家庭教師の話を持ち掛けて来ました。一時間八千円、と、中々の話だったんですけれど、”男は断る” と言い返しましたが、相手はJKの一年生と言う事だったので即断しました。

一応、私の面接をしたいと言う事で、相手先の家を訪ねました。行ってみてビックリかなり大きな家でした。呼び鈴を鳴らすと出て来てのはこの家の奥さんで、これがどんでもない美人。家の中へ通されると、玄関には高そうな、いや、間違いなく高価な彫刻物が置いてあり、なんかどんどん不安になってきたのです、そして初めて見る広いリビングに通され、これまた高価なソファー丸出しで奥さんに促されてソファーに座ると体が沈み込む様な感じがしました。リビングにも高そうな調度品がこれでもかと云う位に並び、ただただ圧倒されるばかりでした。

目の前にコーヒーが出され、奥さんからの質問が次から次へと繰り出され、私はいい加減うんざりしていました。一通りの質問が終わると、奥さんがいきなり私の横に座って来て、私の手を取って ”娘のこと宜しくね” そう言いながら、私から目を逸らす事無くクスッと笑ったのです。でもこの薄笑いは、これから始まる出来事の予兆だったのです・・・

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