私の記憶を辿りながら

私にとって、今年は一つの区切りになると考え
過去から現在までを辿りながら、自分史として綴るブログです。

D子さんの感謝の涙

2017-07-11 16:14:16 | 日記

 

みんな落ち込んでました。なんせ楽器、アンプなど根こそぎ盗まれてしまったから。

私が中学生の時にE・ギターを弾きたくて貯金を全て注ぎ込んで初めて買ったギターだし、そりゃ~、訳の分からないメーカーのギターでもそのギターに対する思いは他の人には分からないでしょう。ましてや盗人には。

そうした中でも、D子さんが一番落ち込んでいました。彼女の実家での出来事だけに如何していいのか分からず、みんなに謝り続けていました。いくらD子さんのせいじゃないと言っても、彼女は首を振るだけで、自分を責め続けていました。

そこへまるで神様が表れたかのようにD子さんの父親がやってきて、これで楽器を買えば良いと言ってD子さんに分厚い封筒を手渡して "じゃな、頑張れよ” と一言だけ言い残して帰って行きました。封筒の中身を覗いてみると帯封のついた札束が三束入っていました。それに初めて帯封のついたお金を見ました。一言残して帰って行ったD子さんの父親の後ろ姿が少し古いけれど、日活の映画の 「渡り鳥シリーズ」 で活躍していた、小林旭とダブって、凄く格好良かったです。これが本物の男なんだと、思い知らされました。

この出来事で、D子さんが完全復活。きっとD子さんは父親の事を見直しただろうな、そう思いました。

そして、もう一人の男前がいました。それはC君の親父さん。C君の親父さんは楽器店を営んでいるのです(以前、記事で紹介したと思います)

C君の親父さんは、E・ギター、キーボード、ドラム、アンプに加え周辺機器も40%Offで売ってくれてたのです。F君はギブソンのレスポール、私はフェンダーのテレキャスター、E君はリッケンパッカーのベース、ドラムはタマのダブル・バス、キーボードはヤマハのYCコンボ、アンプは各自好きなアンプを選ぶ事ができ、再びバンドとしての武器が出に入ったのです。

でもまさか、フェンダーやギブソンにリッケンパッカーが手に入るなんて思いもよりませんでした。ましてや格安で。こんな夢みたいな出来事って有るんですね。

D子さんは父のお陰で助けられ、C君は父に思いっきり頭を下げて涙まで流していました。そして新品の楽器を前にして私達は思いっきり喜びを爆発させてはしゃいでいる時に、ちょっと冷静さを取り戻した私はポツリと ”これで、いいのかなぁ” と呟くと、みんな私の呟いた言葉を聞いて、シーンと静まりかえり、D子さんが泣き出してしまいました。

それは、感謝しても仕切れない程の思いが詰まった泣き声と涙でした。

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