私の記憶を辿りながら

私にとって、今年は一つの区切りになると考え
過去から現在までを辿りながら、自分史として綴るブログです。

緊張の誕生日パーティ

2017-06-28 17:29:48 | 日記

 

父が亡くなり五ヶ月も経つと、すっかり元の生活のリズムへ戻り、何事も無かったように月日が経って行きました。

母も仕事に慣れてきて、母の作る寮での食事は中々の評判らしい。確かに母は料理が好きだし私達家族からしてもかなり美味しい。

私の方も、授業もバンド活動や夏休みを利用して中型自動二輪の免許も取ったし、沙織さんとの付き合いも何事も無く順風満帆に進んでいました。

ある日、その沙織さんから誕生日のパーティーが有るから是非来て欲しいとお願いされました。

そう言えば、一年半以上付き合っていて、彼女の家族構成など聞きもしませんでした。慌てて彼女に家族構成を聞くと、びっくりと言うか、思わず引いて仕舞うほどの家族構成でした。

両親は共に弁護士で、事務所を持っていて両親以外に弁護士がもう一人と調査員三人に事務員二人と云う事でした。父が刑事事件を担当し、母が民事訴訟を担当しているとの事でした。

お姉さんも弁護士ですが、国際弁護士として別の弁護士事務所で活動しているとの事でした。それで、初めて聞いたけれど、彼女も将来は弁護士を目指しているとの事。

まるで嘘のような本当の話でした。こんな事を聞いてしまうと、何だか自分の存在が小さく見えて仕方が有りませんでした。でも、彼女に対する私の態度が変わった訳ではありません。

でも、世の中こんな家族も居るんだと、一つ勉強になりました。

さて、彼女の家庭環境も分かったけれど、彼女の誕生日パーティーに行くのですが、流石にビビりながらも彼女の両親にどう挨拶しようかと、頭の中で必死に考えていました。             

で、彼女へのプレゼントですけれど、バンド仲間のA子さんに相談した結果、薔薇の花を歳の本数だけ持っていくことにしました。勿論カードを添えてね。

彼女の家の前に立つと、かなりデカい。ここで挫けそうになり帰ろうかと思いながらも勇気を出して玄関のベルを押しました。最初に出て来たのは。彼女とその母親。彼女は満面の笑みを湛えて、「いらっしゃい」 一言、母親も笑顔で出迎えてくれました。彼女の母親を見て心の中で 「美人だ!」 と、つい思ってしまった。

居間に通されと、父親とお姉さんがソファーに腰掛けていました。お姉さんを見て、また心の中で 「美人だ!」 と、私は本当に美人に弱いのに気付きました。父親は、やはり刑事事件を扱っているせいか、洗練された中にも鋭い洞察力を持っている雰囲気がありありと体中から溢れだしていたのです。

改めて、彼女の両親とお姉さんに挨拶をして、彼女にプレゼントの薔薇の花を手渡しました。彼女は凄く喜んでくれ、この独特の雰囲気の中で”ほっ”した瞬間でした。

それからは、色々私の事や家庭の事情など聞かれた。この人達には一つの嘘でも見抜かれてしまう、それで私は正直に全てを話しました。母親とお姉さんは父が亡くなった事に同情してくれましたが、父親は全く何も喋りませんでした。そして父親がいきなり彼女との事を聞いて来ました 「二人は何処までの付き合いなんだ」 私は何処までっても聞かれても困るし、これも正直に 「手を繋ぎ映画とか喫茶店などに行くだけです」 もう、そうしか答えられませんでした。実際そうだし、やましい事は何もしていない。そこで彼女が助け舟を出してきてくれて”ほっ”しました。

緊張した中での食事は味など全く分からなかったし、私がおずおずしながら話をすると、父親以外には、結構受けて〇〇君って面白いのねなんて言ってくれて、私の笑顔は多分、少し引きつっていたかも知れません。

時間も夜八時を過ぎて、ようやくお暇する事にしました。帰り際に父親が”沙織をちゃんと守れよ”と声を掛けてきました、私はあまりにも突然の言葉だったので、背筋を伸ばし”はいっ”と答えてしまった。これには、母親、お姉さん、そして彼女までが大笑い。最後の最後で柔らかい空気に包まれたようです。

でも、ちゃんと守れよだなんて、結婚するわけでもないのに・・・

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