柿渋倶楽部

柿渋に関しての仲間つくりのブログです。

柿渋のエプロン

2007-09-25 16:46:15 | Weblog
9月4-7日の東京ギフトショーに(有)コンフォルトジャパンさんが柿渋倶楽部のスポンサーの(有)ユーパートナーさん提供の薄い柿渋先染め生地(20S X 20S綿糸)でエプロンを作り展示されました。先染めの為、生地が柔らかく、又デザインもシンプルで評判が良かったそうです。
ご興味のある方は柿渋倶楽部にメイルください。
(有)コンフォルトジャパンさんに転送します。

柿渋綿糸

2007-09-07 15:45:33 | Weblog
奈良の白井織布さんが 
紡績会社と組んで柿渋綿糸を開発。紡績会社が綿を柿渋で染めて27番手のスラブ糸をつくり、それを横糸にレーヨンの糸を縦糸にした生地が完成。白井織布さんは、その生地で靴下を作り、9月4-7日の東京ギフトショーの自社ブースに展示されました。
この生地はJIS抗菌防臭加工試験は2.2が出ているとの事。
また、縦、横ともにこの糸を使用した<柿渋染めふきん>も
展示されていました。これはJISで4.0が出てるとの事です。
価格は靴下が1,000円、ふきんが500円です。
糸の先染めより先を行く綿からの柿渋染めが出てきました。
柿渋ブームもいよいよ盛んになりそうです。


皆野町の柿渋つくり

2007-08-23 16:55:43 | Weblog

8月21日埼玉県秩父郡皆野町の皆野町商工会の柿渋つくりに日本民家再生リサイクル協会の岩立さんと参加してきました。

皆野町商工会は皆野町を<柿の町>としたい計画で町おこしのために<柿酢>や<柿酢すし>をすでに商品化されています。
昨年より柿渋つくりに挑戦されています。

柿渋つくりのメンバーの田中さんはこの地区の柿生産組合を主導されて柿の供給をされています。
(有)門平建設の門平さんはシックハウス症候群対策として柿渋がいいと聞き6年前より柿渋つくりを始められています。
柿渋で内装された新しい家がこの付近に建築される日も近いのではと思います。
山田さんの家では柿渋で糸や布をを染めているとの事でした。
柿渋は顔料の為、繊維への浸透が悪いので柿渋の染料化の希望がありましたので、少量ですがテストしてきました。

使用した柿は<つるの子>と<豆柿>ですが豆柿の方がタンニン量は多い気がします。
他にこの地方で取れる小さな<あまめ>柿もありましたがこれは渋はありますが小さいので手間が大変です。

ヘタを取つた柿を工業用のジュサーで細かくして、1週間の間に発酵させ工業用の圧縮機でしぼり完成です。

デザインコンクール

2007-08-22 10:35:26 | Weblog

柿渋倶楽部のスポンサーで幼稚園、保育園のかばんメーカーのランドバッグさんが<未来のカバン デザインププロジェクト>でかばんのデザインを募集されてます。

プロの方、デザイン専門の学生の方、主婦の方等幅広い方より応募があるそうです(詳しくはリンク先のランドバッグのURL参照ください。)

その中より、グループで応募された<作新学院高等学校美術デザイン科>の生徒さ
んよりの応募の中より3点選んでURLのブログに掲載されています。
柿渋倶楽部(http://www.kakishibu-club.com)の掲示板に転送させてもらってます。 ご興味のある方はご覧ください。

商業ベースに乗る乗らないは別として、若い人がかばんに持つイメージがなんとなくわかる気がします。


塩化ビニールと柿渋染めのかばん

2007-07-10 15:39:48 | Weblog
多くのかばんの表生地や裏生地に塩化ビニールが使用されていますが、最近は公立の学校や幼稚園、保育園で燃やすとダイオキシンを発生する塩化ビニール使用のかばんの使用を控える傾向にあります。

柿渋倶楽部のサポーターの幼稚園、保育園のかばん専門メーカーのランドバッグさんのURLの掲示板に下記の記事がありましたので、ご参照ください。
ランドバッグさんはこれらの影響か幼稚園、保育園で同社で開発した柿渋染めのかばんの引き合いが多くなってきているとのことです。

<<本日下記のコメントが投稿されました。この件に関しては電話やメールでも数件の問い合わせがありましたので、下記Q&Aを記します。 ご参照ください。

*質問
<最近ある県や市で公立の学校や保育園、幼稚園に塩化ビニールを使用した通園鞄の購入を控えるようにとの通達が出たと聞きましたが本当でしょうか?
御社の鞄は塩化ビニールは使用していないのでしょうか?>

*回答
<いくつかの市や県でそのような公式又は非公式かは知りませんが弊社の代理店よりの知らせで通達があったと聞いています。
 
ランドバッグのカバンはホームページにも記していますが、塩化ビニールの生地は表も裏も使用していません。
ナイロン、ポリエステルや柿渋の表生地とポリエステルの裏生地を、燃やしてもダイオキシンが発生しないポリウレタンで特殊接着させたものを使用しています。
環境問題の深刻化が進むとご指摘のような指令や指導が各県や市に広がると思われます。

ランドバッグは環境や園児の健康を考えた商品つくりをしています。
今年度より園児の健康に悪影響を及ぼす恐れのある、金具の使用を抑えたかばんつくりも実行しています。

7月7日のNHKの二ュースで下記が放映されました。
<米消費者製品安全委員会(CPSC)は6日までに、
中国製の子供向けネックレスやブレスレットなどに高濃度の鉛が含まれていたとして、
輸入業者フューチャー・インダストリーズ(ニュージャージー州)が約2万個の自主回収を開始したと発表した。
対象製品は「エッセンシャルズ・フォー・キッズ・ジュエリー・セッツ」。
2005年8月から07年4月にかけて1ドル(約123円)前後で全米で販売された。
被害は報告されていないが、CPSCは、誤って鉛を摂取すれば健康に悪影響を及ぼす恐れがあるとしている。    
同社によれば、日本には輸出されていない。>

 ランドバッグのポリシーは欧州の化学物質規制の予防原則に従い、人の健康や環境に重大な影響を及ぼす恐れがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも、そのような材料は使用しないとしています。


柿渋と環境

2007-07-04 15:15:29 | Weblog
本日、武蔵野大学(http://www.musashino-u.ac.jp)で柿渋に関しての講演をしてきました。

大学は<環境とボランティア>にかんして毎週水曜日に環境や福祉の実務経験者を講師に環境学科、社会福祉学科の3年、4年の生徒に受講させています。

私は<柿渋と環境>のタイトルで話しましたが、これから社会に出られる若い人に柿渋が環境素材として見直されている事を知ってもらえればと言う気持ちで話しました、、、

最初に柿渋という言葉を聞いたことがありますかと質問しましたが全員知りませんでした、、、


REACH 規制と柿渋ー3

2007-06-05 11:44:01 | Weblog
史上最大の環境規制と言われている、欧州化学物質規制のREACH規制が6月より始まりましたーその3

REACH規制が施行される背景
EUではすでにRoSH指令が施行されていますが、この指令とは簡単に言うと
<基準以上の特定有害物質を含むパーツ、本体を使用している電気、電子商品は使用、輸入してはいけない>と言う指令で、この指令で特定されている特定有害物質は、鉛、水銀、カドニウム、六価クロム、PBB,PBDEの6種のみとされています。この6種の特定有害物質は化学物質ですが化学物質は現在3000万種が登録されています。
1970年はわずか500万種でしたのでこの37年間で6倍に増えたことになります。

そして
これからも新しい化学物質が増加することは確実です。その為、尚厳しい化学物質の規制が必要でその為にREACH規制が施行されることになりました。
既に記しましたが、企業はRoSH指令の6種のみでなく、全ての化学物質について安全性評価を義付け、その情報を登録させられます。
これまでは、すでにある化学物質の規制には甘かつたのがこれからは厳しくなります。違反に対しては、EU各国が各自で罰則を決め施行します。
その為、EUへ輸出する企業は製品や部品の材料の成分表の作成や、生産工程の化学物質管理でたいへんだそうです。

世界の工場と自負しているが、これまで環境には関心の少なかった中国の工場もたいへんです。
6月の施行の前に最初の被害にあった工場があります。
今年、中国の企業が中国製のタイヤをEUに50,800本輸出したが、タイヤの化学物質がREACH規制の基準以上であつた事を理由に全品返品されたそうです。(このタイヤが未だ規制の甘い日本向けに再輸出の可能性もあります???)

今後は、日本版REACH規制も施行される事は確実です。

施行されると又日本国中大騒ぎで? 化学物質に代わる天然素材の開発が盛んになりその影響で、意外な商品の値上がりが出そうです、、、

日本古来の環境に優しい天然素材の柿渋が世界的に見直される日も近い気がします。





REACH規制と柿渋ー2

2007-05-29 10:02:17 | Weblog
史上最大の環境規制と言われている、欧州化学物質規制のREACH規制が6月より始まります。そのー2

REACH規制のセミナーに参加しました。私なりに解釈してまとめて見ました。

REACH(欧州化学物質規制)の主旨は、
*化学物質を使用、生産する際に、人の健康と環境にもたらす 悪影響を最小化すること。
*EU欧州連合内で販売されるほぼ全ての化学物質について安全性評価を義務付け、その情報を登録させる。
*「生産者責任」と「予防原則」の徹底を目的とする。
  <規制対象は>
これまで規制対象外だった10万件の既存化学物質にまで規制が拡大される。10万種類と言われている市場に出  回る規制対象外の化学物質については、従来、国や公的機関が担ってきた安全性や有害性の評価責任を、化学品製造事業者など企業が全面的に負うこととする。
  <規制開始の効果は>
安全性データが登録されていない化学品は欧州の市場からなくなる形になる。
  <予防原則とは>
化学物質や遺伝子組換えなどの新技術に対して、人の健康、環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼす恐れがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも、規制措置を可能にする制度や考え方のことで、要は<疑わしき材料は使用しない>ことだと思います。
  <未然防止とは>
因果関係が科学的に証明されるリスクに関して、被害を避けるために未然に規制を行なうことで、予防原則では、「科学的に因果関係が十分証明されない状況でも」規制処置を行うという点が異なるそうです。

ドイツの環境省はEU諸国に対して<地球の温暖化防止は第3の産業革命>と位置ずけることを提案しています。
今、日本では急にバイオ燃料に関して騒いでいますが、近くREACH 規制を含む世界的な環境規制で大騒ぎが始まりそうな気がします。

柿渋は環境に優しい材料です。
化学物質規制でこれまで以上に注目されるはずです。
今からでも、渋柿栽培はいかがですか????

柿渋とREACH規制-1

2007-05-25 13:49:41 | Weblog
史上最大の環境規制と言われている、EUの化学物質規制のREACH規制が6月より始まります。25日にREACH規制のセミナーに参加してきました。
日本古来の環境素材の柿渋とREACH規制に関して、私なりに3回に分割して書いてみます。ご意見あればコメントください。  

先に<柿渋とRoSH指令>にも記しましたが、金属のメッキの表面には防錆性能を確保する為、環境負荷物質に指定されている六価クロムが使われています。金属に傷がついてメツキがはがれた場合でも六価クロムが空中の酸素で酸化して、毒性を持つようになりますし、金属が酸性雨に濡れた場合でも六価クロムが毒性を持つようになります。
REACH規制ではRoCH指令よりさらに厳しくクロムの使用が規制されます。
その為、柿渋を使ったメッキ表面の錆止めや皮のクロムなめしに変えての柿渋にさらに注目されると思います。

REACH規制が施行される背景にに関する記事がありました。
それによるとヨーロッパの93%の人々が化学物質は健康に有害な影響を与えると信じていて、これはヨーロッパ市場の大多数の消費者は化学物質に対して否定的な態度であるとの事です。化学物質は工場のドラム缶や家庭の掃除用具、戸棚のビンの中だけに見出されるわけではなく、それらはほとんど全ての製品の製造過程で、製品そのものの成分として使用されているが、これらの化学物質が環境や健康にどのように有害であるかということについてほとんど知られていない。
EUの既存の約40の様々な化学物質規制法にパッチを当てながらしのぐという今までのやり方では、人間の健康と環境を守ることができないことが明らかになった為、REACHという単一の法律によって置き換えられる事になったとの事です。
この法規制が、<史上最大の環境規制と言われている、欧州化学物質規制がREACH規制>です。



柿渋染め

2007-05-21 14:29:12 | Weblog
紫たまねぎで染めるといい色がでますね、、
柿渋もトライしてください。