最近 全国的にアパート建設が多くなっているそうです。
日銀によると 昨年度のアパートローンは3兆7860億円となり
過去10年間で最高額になったそうです。
今回のアパート建設ブームは2015年の税制改正で相続税の課税
対象が広がり 今まで相続税対策をする必要のない世帯が節税目的
のためにアパート経営を始めたことも一因と思われます。
アパート経営は素人が簡単にできるものではありませんが この素人
をその気にさせる 「サブリース方式」 が多くなりました。
このサブリース方式は 将来アパート経営に大きな問題となることが
予想されますが にわかアパート経営者には理解が難しく ひたすら
業者の説明を信じ続けているようです。
1億円のアパート建設を請け負えば粗利30%で3千万円の利益確定。
サブリースは関連会社に振り 10年間は家賃収入不変で契約。
相続税対策の場合 10年以内に相続発生が予想され すべてが解決。
相続が発生しない場合は 時代が変わったことを理由に家賃改定。
家賃改定で話し合いがこじれても サブリース会社の法的責任は軽い。
にわかアパート経営者でも立場は 「事業者」 なので自己責任となる。
業者が組んだ落とし穴は 10年間のぬるま湯アパート経営で戦う気力
さえ起こさせない流れです。
最近テレビコマーシャルでも 「土地が無くてもアパート経営ができる」
との案内が有りますが何か不自然さを感じます。
これから人口が減っていくことが予想されているので アパート入居
希望者が増えるとはなかなか考えにくい時代となります。
美味しい話には 何か裏が有ります。
「サブリース方式」 は経営母体がしっかりしていないと将来が不安です。