隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

毎朝、駅でみかけたキミは? ~「報道特捜プロジェクト」(日本テレビ)

2008年02月16日 15時35分20秒 | 日記
2008年2月16日 (土)  両手で耳をふさいていたキミへ~「報道特捜プロジェクト」より

 月に1回放送する日本テレビの番組「報道特捜プロジェクト」を見ていた。
 自閉症の鈴音ちゃんに300日密着したようす、今年の春の就学を前に就学先のの選択に悩むご両親、市の「相変わらずな」対応を知る。
 障害のある子どもを支える人を増員するための地方交付税を交付したはずなのに、実際に支援員を増員した市町村は、例えば茨城県では半分くらいだった、という報告もある。なかにはまったく関係のない道路整備に使われている可能性?もあるとか。なんのための250億円もの予算だったのか。

 鈴音ちゃんのお母さんが、自閉症と診断される前、抱かれるのも嫌がり、目を合わせようともしない我が子をかわいいと思ったことはなかったと、正直に話していたのが印象的だった。
 女は子どもを産んだ瞬間から母親になるわけではなく(なかには溢れんばかりの母性で、授かったときから「母!」という人もいるかもしれないけど)、子どもとの時間を過ごすことで、どうにか、危なっかしげに「母」になっていくんだと思う。障害がなくても大変なんだから、と思うと、鈴音ちゃんのお母さんの発言に、きっとおおぜいのお母さんたちはうなずいているだろう。

 それにしても、1万4千キロの道路が必要だよ!と20年前の決定に疑問も抱かず見直しも頑なに拒む人たち、実はマッサージ器も買っちゃったし、カラオケセットも買って故障したまま放置しちゃったり…。
 税金をどんなふうにどんなバランスで使っていくか、って、そんな簡単な問題じゃないことくらいわかってますけど、でも、使われるべきところにあまり分配されていないことだけは確かな気がします。

 そうそう、テレビで鈴音ちゃんが不安なときに耳をふさぐようすを見ていて、「キミ」を思い出したよ。
 私の事務所がある私鉄沿線の地下の改札口を上がったところで、毎朝、立ち止まって耳を両手でふさいでいたキミ。
 何年間か、お母さんとずっと一緒だったよね。それがある日から一人で通うようになって。いつもそこで耳をふさいで、下のほうを向いていたっけ。はじめてそのようすを見たとき、ちょっと不安になってしばらく見ていたんだけど、5分くらいたってだったか、キミは手をおろして、大通りのほうに歩いていったよね。
 それからは、耳をふさいているようすを見かけても、そんなに気にしなくなったけど。
 1年くらい前から、姿を見なくなりました。どこか別のところで、元気にいるかな。ときどき両手で耳をふさぎながらも、少ししてから、また歩き出しているかな。
 どうしていますか?

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