花冠新会員紹介

俳句雑誌「花冠」発行所

井上さち子さん紹介/4月17日

2011-04-17 11:08:46 | Weblog
■井上さち子さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」主宰/高橋正子

●花冠新会員の井上さち子さん(本名:井上祐子、名古屋)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[井上さち子]
余命ふと城の桜は真っ盛り
春の雷サーカス小屋の立ち上がり
水温む灯ともし頃の白川郷
草餅を昼食にして旅ひとり
鋭角に水脈(みお)曳きゆけり残り鴨
海に向け干されし魚春の浜
歩道橋上りて触れし白木蓮



■井上さち子さんへ
□俳誌花冠主宰/高橋正子
春の雷サーカス小屋の立ち上がり
春の雷とサーカス小屋は、面白い取り合わせです。サーカス小屋も驚いたように立ち上がって見えます。

草餅を昼食にして旅ひとり
季節のかおりのする草餅。一人の旅なら、気を使って昼食をとることもなく、草餅で満足です。

鋭角に水脈(みお)曳きゆけり残り鴨
残り鴨には、斜めに曳いてゆく水脈にも、ここにいると決めた余裕が見られます。

▼井上さち子さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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津本けいさん紹介/3月4日

2011-03-04 13:32:56 | Weblog
■津本けいさん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」主宰/高橋正子

●花冠新会員の津本けいさん(和歌山市)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[津本けい]
谷川に日の差し込みて薮椿
子と住みし日の如く買ふ桃の花
満天の春の星降り高野山
空高く数多蕾の山桜
川沿いを風と舞いゆく初蝶よ
春夕べ頬に豆貯め帰る栗鼠
柳通り芽吹く柳の肩に触れ



■津本けいさんへ
□俳誌花冠主宰/高橋正子
谷川に日の差し込みて薮椿
「藪椿」と「谷川に日の差し込めり」の関係は、付かず離れずにしたいです。

子と住みし日の如く買ふ桃の花
子どもさんたちと暮らしたときと同じように、雛の節句がくれば、桃の花を買いたくなります。やわらかな気持ちになります。

満天の春の星降り高野山
高野山に仰ぐ春の星は、すばらしいことでしょう。「高野山」が効いています。


▼津本けいさんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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足立 弘さん紹介/2月4日

2011-02-04 09:27:53 | Weblog
■足立 弘さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」主宰/高橋正子

●花冠新会員の足立 弘さん(埼玉・深谷市)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[足立 弘]
卓上のクロスに映える水仙花
冬帽子目深におんぶの母と子と
麦の芽の日に日に伸びる力あり
北風強し帽子とかけっこ一年生
利根川の春波寄する渡船場
薬医門焚火を囲みつつ見上ぐ
蝋梅の仄かな香り庭に満つ



■足立 弘さんへ
□俳誌花冠主宰/高橋正子

卓上のクロスに映える水仙花
生活のなかに、きれいなものがあるのは、素敵です。

冬帽子目深におんぶの母と子と
おんぶされた子も、おんぶする母も冬帽子を目深にかむって、暖かくしています。母と子に通いあう温かさがあります。目のつけどころがよいです。

麦の芽の日に日に伸びる力あり
寒中にもかかわらず、麦の芽がたくましく伸びています。これから暖かくなると、「日に日に伸びる力」を実感することになります。


▼足立 弘さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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山中啓輔さん紹介/7月13日

2010-07-13 09:47:00 | Weblog
■山中啓輔さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」主宰/高橋正子

●再入会の山中啓輔さん(大阪堺)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[山中啓輔]
七夕竹子らの背丈に立ち並ぶ
いくたびも画家は視線を夏海へ
噴水のリズムが変わり風が来る
夜半の夏電子書籍の文字さやか
包丁を半ば入れしに西瓜爆ず
一村に植田整い田の匂い
蚊を打って陶工土に向かいけり



■山中啓輔さんへ
□俳誌花冠主宰/高橋正子

七夕竹子らの背丈に立ち並ぶ
七夕竹がちょうど子どもたちの背丈で、それがいくつも。子どもたちの願いがたくさん吊り下げられているのでしょう。

包丁を半ば入れしに西瓜爆ず
よく熟れた西瓜は、包丁を半分ほど入れると、ばりっと弾けてしまします。その驚きと、西瓜のみずみずしさが伝わります。

蚊を打って陶工土に向かいけり
陶工というのは、もくもくと土に向かっております。松山にいましたとき、砥部焼きの窯元で陶工の仕事をよく見ておりました。


▼山中啓輔さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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後藤あゆみさん紹介/4月16日

2010-04-16 16:47:20 | Weblog
■後藤あゆみさん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」代表/高橋正子

●花冠新会員の後藤あゆみさん(千葉県成田市)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[後藤あゆみ]
風光るまだ見ぬ君の産着買う
満開の辛夷の下のポストかな
カフェテラス異国の街に風薫る
春の雪背広濡らして夫帰る
さくら山揺るがし一機飛び立てり
リラ濡らし濃き紫となる雨滴
かがり火に太鼓轟く春の寺



■後藤あゆみさんへ
□俳誌花冠代表/高橋正子

カフェテラス異国の街に風薫る
自然体で詠まれていて、気持ちのよい句です。風薫るの季語も、実感として読み手に伝わります。

リラ濡らし濃き紫となる雨滴
雨にぬれたリラも風情がありますね。

かがり火に太鼓轟く春の寺
インターネットで成田山の太鼓祭りを見ました。勇壮なものですね。私は四国に長く住んでいましたから、新居浜の太鼓祭りと重なりました。


▼後藤あゆみさんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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佃 康水さん紹介/3月28日

2009-03-28 13:22:24 | Weblog
■佃康水(ツクダ ヤスミ)さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」代表/高橋正子

●花冠新会員の佃康水さん(広島廿日市)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[佃 康水]
銀行員さくら抱えて急ぎ行く
車窓から歓声もれる山桜
法座前掃きたる庭に椿落つ
草若葉に語らいながら草むしり
水温むの菓名に和む昼下がり
入り彼岸店より花のはみ出して
ほめられて稽古帰りの春の月

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■佃 康水さんへ
□俳誌花冠代表/高橋正子

銀行員さくら抱えて急ぎ行く
外回りの銀行員さんでしょう。お得意さんの家の桜をもらったのでしょうか。桜を抱えて忙しそうにしています。仕事ばかりではなく、風流があって、たのしい句です。

車窓から歓声もれる山桜
染井吉野もいいですが、山桜も清楚な感じで、いいですね。思わず、だれかれとなく、歓声をあげたのでしょう。

法座前掃きたる庭に椿落つ
境内もきれいに掃き清められて、さっぱりとしたところに、椿の花が落ちて、なかなかいい風情ですね。

▼佃康水さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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成川寿美代さん紹介/1月16日

2009-01-16 17:53:00 | Weblog
■成川寿美代さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」代表/高橋正子

●花冠新会員の成川寿美代さん(高松・本名塩川寿代)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[成川寿美代]
月明かりめざめてラジオ深夜便
子の幸をメールに託す冬の夜
肩よせてハミングつづく落葉道
羽子板の押し絵の重さ手にあまり
冬すみれかすかな風をひろいけり
行き過ぎて香りたちたる冬の薔薇
山すそに日ざしをためし野水仙

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■成川寿美代さんへ
□俳誌花冠代表/高橋正子

月明かりめざめてラジオ深夜便
夜中目覚めてしまうと月の明かりが美しい。ラジオ深夜便に耳を傾けてしばらく過ごすことに。それもまたよかりですね。

山すそに日ざしをためし野水仙
心安まるやさしい俳句ですね。


▼成川寿美代さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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白川友行さん紹介/1月1日

2008-12-31 16:01:21 | Weblog
■白川友行さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」主宰/高橋正子

●花冠新会員の白川友行さん(千葉県四街道市・本名白髭太郎)をご紹介します。花冠を創刊し、初めての新入会員です。コメントをいただければ、幸いです。

[白川友行]
千歳飴袴の裾も引きずりて
ぴりぴりと辛きおろしで秋刀魚食う
落葉船早瀬にもまれ沈みけり
山頂の夜霧の深さ下界消す
ヒヨつがい波型描き去りにけり
降り敷きていろはもみじの天狗寺
紅葉と色競うごと天狗面


■白川友行さんへ
□俳誌花冠主宰/高橋正子

ぴりぴりと辛きおろしで秋刀魚食う
「ぴりぴりと」が素直な実感でいいですね。熱々の秋刀魚に、少し逸る気持も出て、いかにもおいしそうです。

千歳飴袴の裾も引きずりて
千歳飴も袴の裾もひきずっているのが、かわいらしく男の子らしいですね。


▼白川友行さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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迫田和代さん紹介/2008年3月1日

2008-03-01 15:51:04 | Weblog
■迫田和代さん紹介
□インターネット俳句センター主宰/高橋信之
□俳句雑誌「花冠」主宰/高橋正子

●水煙(花冠)新会員の迫田和代さん(広島)をご紹介します。コメントをいただければ、幸いです。

[迫田和代]
風ふいて梅の香かおるわが庭も
初雪や泣きたい気持ち綿帽子
立春は花々乱れる時期を待つ
荒風に逆らう綿毛猫柳
雪解けを待ちし子供の叫び声
陽だまりに寒さ耐え抜くフキノトウ


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■迫田和代さんへ
□俳誌花冠主宰/高橋正子

荒風に逆らう綿毛猫柳
猫柳は春の季語です。本当の春は、まだまだ遠しですね。

風ふいて梅の香かおるわが庭も
梅の花の匂いは、すがすがしいですね。風にふわりとのって届くいい香りに心がなごみます。


▼迫田和代さんの俳句についてのコメントをいただければ、幸いです。下記の<コメント>にお書きください。
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