■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

■2月月例ネット句清記(2018年)

2018-02-11 18:09:52 | 日記

■2月月例ネット句清記
2018年2月11日
13名65句 

01.残照の山の冷気や梅の花
02.春の草丈あるものに風吹けり
03.雨粒の消えては生まる木の芽かな
04.恋猫の声の上州訛りかな
05.山峡の雪間の中や蕗の薹
06.群青の宵空深し冬送る
07.こきこきと揺らぐ並木や余寒風
08.陽光の田面きらめき風光る
09.ポン菓子の団地の庭に春来たる
10.上京の荷物チッキに春来たる

11.春の日や流れる雲を見ていたり
12.早春の風が揺らしていく梢
13.風あれどまごうことなき春ここに
14.梅林に柄長の群の来ておりぬ
15.頂は春陽集いしところなり
16.春来たるコナラの梢も柔らかく
17.木漏れ日の色濃くなりぬ春来れば
18.春の陽のぬくもり幹に凭れれば
19.我が街の彼方伊吹の残雪嶺
20.春の空越えて異国からメール

21.新幹線からの景色や雪の富士
22.恵方巻思い出すのは母の味
23.早春の風が水面に波立てる
24.合格の知らせを告げる着信音
25.春立てり夕陽に染まる白灯台
26.一月の法事に幼は手を合わす
27.小雪降る走る選手の息づかい
28.蕪汁四天王寺の境内に
29.子らの居ぬブランコ風の触れてゆく
30.春立つ日五指の靴下明るきもの

31.春隣孫子の来る誕生日
32.パンくずを得開けあう小鳥鵯も来て
33.春光をを窓一面に伸びをする
34.パソコンのトラブル解消風さやか
35.雪吊の釣雪解け終わり音もなし
36.早春の熟田津の道堰の音
37.白壁の道後蔵元椿咲く
38.湯籠提げ行き交う人の春初め
39.たんぽぽの小道一輪児が屈む
40.ミニカーを離さず寝る児日脚伸ぶ

41.雪残る囲いの中の緋の牡丹
42.湯たんぽを容れ父母在りし日の昭和
43.日脚伸ぶジャズを聴きつつ菜を洗い
44.棚田の日谷の春雪溶かせつつ
45.桜芽の伸びる空へと坂登る
46.春の日にきらめく海や波を待つ
47.買はねども顔見てまわる雛売場
48.布袋尊お腹光りて春立ぬ
49.紅梅や色濃く咲きし八重の花
50.豆撒くや一斉に天を掴みたる

51.店々の雛人形のすまし顔
52.春満月高く見上げて帰る道
53.雪踏みて鳴る音一歩ずつ確かめ
54.猫柳送り迎えを玄関に
55.通勤の手をポケットに春寒し
56.立春過ぎし天仰ぎ見る嬉しさよ
57.立春を過ぎて散歩という楽しみ
58.立春の焼海苔ぱりっと音を立てる
59.水仙咲く広き寺苑に吾も居る
60.春浅き日の喜びに明るい空

61.囀りは雲のどこかに弾けたる
62.白梅のかげりてうすき緑なる
63.止まれば紅梅匂う風来り
64.濡れているひじき買うなり海も買い
65.春の階わが影しかと映されし


※互選を始めてください。7句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
2月月例ネット句会選句 (小口泰與)
2018-02-11 18:52:45
NO9 11 37 42 64
NO64 濡れているひじき買うなり海も買い
春採取して乾燥し、油揚・大豆などと一緒に煮て食べるひじきをお店で買い、そのひじきから外海に面する波の激しい岩礁上に付着する素晴らしい海の匂いも一緒に買った嬉しさが素敵ですね。
2月月例ネット句会選句 (高橋秀之)
2018-02-11 19:00:47
06.32.40.45.50.57.61

61.囀りは雲のどこかに弾けたる
小鳥の囀りをきいて、どこにいるのか探してみるも、雲に紛れて姿は見えないのに元気な声は弾けている様子が、春の訪れを感じさせてくれます。
2月月例ネット句会選句 (桑本栄太郎)
2018-02-11 19:11:57
(選句)
01 21 23 40 43 61 62

21)★新幹線からの景色や雪の富士
新幹線での上京は、天候の良い日であれば
静岡辺りで富士山を仰ごうと思い、そわそわ
します。
都合よく富士山を眺める事は、中々出来ない
所を、圧倒されるほどの雪の富士山を眺め
感動した作者である。
2月月例ネット句会選句 (廣田洋一)
2018-02-11 19:12:41
08 11 17 26 41 55 62

26一月の法事に幼は手を合わす
1月の法事というと前の年の暮れに亡くなられた人の法事と思われる。幼子も見知ったる方なので、みんなと共に手を合わせる。故人を悼む気持ちが良く表現されている。
2月月例句会選句 (河野啓一)
2018-02-11 19:58:48
 06 17 19 41 52 58 64
58.立春の焼海苔ぱりっと音を立てる
音と香りから、春が来た喜びを想像させる巧みさ7962が思われます。
2月月例ネット句会選句 (祝恵子)
2018-02-11 20:23:15
3 12 25 38 41 44 57
44.棚田の日谷の春雪溶かせつつ
棚田全体に春日が当たり雪をかぶった所々を溶かし始めている。見ていて飽きない感じですね。
2月ネット句会選句 (藤田洋子)
2018-02-11 20:41:09
02,24,31,41,53.58,62

02,春の草丈あるものに風吹けり
萌え出た春の草、一つ一つの新たな生命に、吹く風がことに優しく感じられます。柔らかな草の動き、快い風の広がりに、みずみずしい春の訪れを思います。
2月ネット句会選句 (柳原美知子)
2018-02-11 21:03:51
16、 25、 29、 33、 39、 53、 61

29.子らの居ぬブランコ風の触れてゆく
立春が過ぎたとはいえ、まだ冷たい風が吹き、子供たちは乗っていないブランコ。公園に賑やかな声が響く日が
待たれます。 
2月月例ネット句会選句 (多田有花)
2018-02-12 14:34:08
時間内に選句できませんでした。
お詫びして、選とコメントをお送りします。

02.06.23.30.45.52.58.

58.立春の焼海苔ぱりっと音を立てる
今年の立春は厳しい寒さのなかでした。暖かい春はまだまだ先。それでも立春という言葉にうれしさがあります。食卓の焼き海苔がたてる音にさえ、その喜びが感じられます。

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