俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

2月18日(土)

2017-02-18 18:11:10 | 日記
★青空の果てしなきこと二月なる   正子
二月の空はどこまでも青く、高く広がっています。地上では野の花が咲き、天道虫が草の上を這っています。これから、少しずつ暖かくなり、命あふれる季節がやってきます。二月の空の様子を見事な一句にされていて感心しました。(井上治代)

○今日の俳句
川岸の菜の花明かり水明かり/井上治代
川岸をこぼれそうな菜の花。川の水の明かり。どちらもがほのかに、あかるい「明かり」となって、対象を見る作者の心を満たしている。溶け合うような「明かり」の世界が美しい。(高橋正子)

○菊咲き一華(キクザキイチゲ)

[菊咲き一華/横浜・四季の森公園]

★うちとけて一輪草の中にゐる/古館曹人
★一輪草強気な色を投げらるゝ/鈴木早春
★山の日は一輪草に届かざる/田中かつ子
★一華咲く春の確かな陽の中へ/高橋信之
★うす青き沼の光りに一華咲く/高橋正子

 キクザキイチゲ(菊咲一華、学名:Anemone pseudoaltaica)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)とも呼ばれる。本州近畿地方以北~北海道に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育する。高さ10~30cm。花期は3~5月で、白色~紫色の花を一輪つける。キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。山梨県など複数の都道府県で、レッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)や絶滅危惧II類などに指定されている。近縁種は、アズマイチゲ(東一華、学名:Anemone raddeana)、ユキワリイチゲ(雪割一華、学名:Anemone keiskeana)。
 イチリンソウ属(イチリンソウぞく、学名:Anemone )は、キンポウゲ科の属の一つ。日本の種にシュウメイギク(帰化)、ユキワリイチゲ、キクザキイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウ等がある。


◇生活する花たち「シナマンサク・マンサク・ハヤザキマンサク」(東大・小石川植物園)
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