◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋信之

今日の秀句/6月1日~10日

2017-06-02 09:13:25 | Weblog

6月10日(3句)

★幾たびもカーネーションの立ち上がる/川名ますみ
カーネーションの鉢植えだろう。水が足りなかったりしてし萎れ、水を遣ればまたしっかりと立ち上がる。それが幾たびも立ち上がり、健気だ。(高橋正子)

★日光の朝かっこうの声響く/多田有花
旅で聞くかっこうの声はまた特別の感慨であろう。日光の朝が、さわやかだ。(高橋正子)

★街灯下緑の中に銀杏の実/谷口博望(満天星)
銀杏の実は青くて太陽の強い光では葉にうずもれて見分けが付きにくい。街灯が当たると、銀杏の青い実がはっきりと見える。緑の中の、また違う緑の実。かわいい。(高橋正子)

6月9日(2句)

★一つとて同じ顔無き馬鈴薯掘る/古田敬二
買ってきた馬鈴薯は、大きさが揃えられているが、掘り起こしたばかりは、一つ一つ、大から小まで顔形が違う。丹精して育てた馬鈴薯。みんな違って、うれしい収穫。(高橋正子)

★たまさかに将棋指し居り庭涼み/桑本栄太郎
将棋界も中学生プロの藤井四段が現れ、今日6月10日25連勝となって、日本を沸かせている。たまには、涼みがてら将棋をさすものいい。庭涼みの将棋は、古き良き時代にタイムスリップしたよう。(高橋正子)

6月8日(2句)

★降る雨に逆らひ上る立葵/廣田洋一
雨は細かい雨であろう。雨に打たれるという風でなく、逆らうように、咲き上っている。立葵の立ち姿が、可憐ながらもきりっとしている。目の付け所がユニーク。(高橋正子)

★残業を帰りし吾子と新茶汲む/古田敬二
残業を終えて帰った我が子に、労いの新茶を汲む。酒ではなく、新茶であるのが清々しい。夜もまだ涼しいころ新茶を飲みながらの父子のさわやかな情愛。(高橋正子)

6月7日(2句)

★梅雨晴や木木鮮やかな照葉峡/小口泰與
梅雨晴の照葉の鮮やかなこと。特に、照葉が狭まる峡をゆくとき、その照葉の旺盛な力をもろに感じる。(高橋正子)

★金魚鉢一匹足して賑やかに/廣田洋一
金魚鉢に金魚が2匹いる、そこへ一匹入れ3匹に。3匹なら、一匹入れ四匹に。見慣れた数の金魚に一匹加わることで、金魚鉢が賑やかに、華やかになる。いきいきとした金魚、きれいな水。うれしくなる。(高橋正子)

6月6日

★飛行機雲泰山木の花の間に/谷口博望(満天星)
泰山木の大らかなぽっかりとした白い花は、高いところに咲くのも魅力だ。空に近い。飛行機雲が走るそのなかの白く大きな花の魅力がたっぷりな句だ。(高橋正子)

6月5日(2句)

★畦川の川音(かわと)高きや夏つばめ/小口泰與
田んぼへ水を行き渡らせる畦川の水が勢いよく流れ、夏つばめがさっそうと飛んでいる。さっぱりとした、潔い風景だ。(高橋正子)

★遠雷やハウス野菜の香り立つ/廣田洋一
ハウスの中なのだろう。遠雷を聞く。その小さな聴覚の緊張に、ハウス栽培の野菜の瑞々しい匂いがした。
(高橋正子)

6月4日(3句)

★紫陽花や曲がり角にて青信号/廣田洋一
曲がり角に来て運よく青信号。その青信号の色と紫陽花の色の青が響いて、軽く幸せ。(高橋正子)

★県道を麦焼く煙覆いけり/小口泰與
麦秋の季節の昔の経験を懐かしく思した。県道沿いの畑で麦藁を焼くと煙が広がって前も見えないほど。その煙と匂いの中を子供たちは、面白がって走り抜けた。(高橋正子)

★外つ人の祇園闊歩や半ズボン/桑本栄太郎
外国人は、日本の湿気のある暑さに閉口するようだが、それにしても不思議なほど早くからタンクトップや半ズボンで街を歩く。そんな外国人の闊歩も京都祇園を生き生きとさせている。(高橋正子)

6月3日(2句)

★小さな巣子燕二羽が首を出す/廣田洋一
可愛いと、誰もが思う風景だ。「二羽」が可愛い。(高橋信之)

★青空と雲の流れやあめんぼう/桑本栄太郎
「青空と雲の流れ」の中に「あめんぼう」を捉えた。「あめんぼう」を身近に引き寄せた的確な観察は、その存在を捉えた。(高橋信之)

6月2日(2句)

★銭あおい上り電車の近づきぬ/多田有花
銭あおいは線路の近くによく咲いている。「上り電車」が、生真面目に力を入れて近づいてくる。庶民的な花と庶民の生活の脚のである電車を詠んで生活感のある句となった。(高橋正子)

★赤城より出づる川なり草苺/小口泰與
赤城山の清涼な水が川となって流れる。川辺には草苺が熟れて、生き生きとした景色が目に見える。(高橋正子)

6月1日(2句)

★ヒロシマの過去を背負いて夾竹桃/谷口博望 (満天星)
夾竹桃は暑い盛りを咲き続け、強靭な花だ。私には、8月の田舎の夏の暑さのやるせなさを思い出させる。そして、戦争の後や、戦争写真などから、こうであったろうという思いと結びつく。ヒロシマの原爆に焼けなかった夾竹桃がある。(高橋正子)

★翅たたみ草と揺れゐる糸蜻蛉/廣田洋一
翅をたたみ、動きを静止した糸蜻蛉が、草の葉の揺れに身を任せている。かすかな、青い細い体が自然に身を委ねることで、強く思える。(高橋正子)
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14 コメント

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御礼 (廣田洋一)
2017-06-02 10:43:39
高橋信之先生
   正子先生
いつも懇切にご指導頂き有難うございます。
6月1日の秀句に「翅たたみ草と揺れゐる糸蜻蛉」をお選び頂き、その上正子先生には素敵な句評を賜り、誠に
有難うございます。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
御礼 (小口泰與)
2017-06-03 12:51:05
高橋信之先生、正子先生
6月2日の投句「草苺」の句を今日の秀句にお選び頂き、その上、正子先生には素晴らしい句評をたまり厚く御礼申し上げます。
これからもよろしくご指導の程お願い申し上げます。
有難うございます。
御礼 (廣田洋一)
2017-06-04 10:21:36
高橋信之先生
   正子先生
いつも懇切にご指導頂き有難うございます。
6月3日の秀句に「小さな巣子燕二羽が首を出す/」をお選び頂き、その上信之先生には簡潔な句評を賜り、誠に
有難うございます。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
お礼 (多田有花)
2017-06-04 17:35:56
信之先生、正子先生
「銭あおい上り電車の近づきぬ」を6月2日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
近所の単線の駅の近くに銭あおいが咲いていました。
二両だけの電車が近づいてきます。
御礼 (桑本栄太郎)
2017-06-04 19:16:49
高橋信之先生、正子先生
6月3日の今日の秀句に「青空と雲の流れやあめんぼう」の句をお選び頂き、過分なるご句評も頂戴しまして大変有難う御座います!!。近在の田園も田植えが終わり、小川の水が心地良い音を立てています。過日散策にて眺めましたあめんぼうは、青空と雲の映る小川の流れを、何時までも川上に向って走っていました。自然の中の穏やかで飽く事のなき営みには感動するばかりです。
御礼 (小口泰與)
2017-06-06 13:00:26
高橋信之先生、正子先生
5月4日の投句「麦焼く」の句を今日の秀句にお選び頂き、正子先生には素晴らしい句評をたまり厚く御礼申し上げます。
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
有難うございました。
御礼 (小口泰與)
2017-06-06 13:15:50
高橋信之先生、正子先生
6月5日の投句「夏つばめ」の句を今日の秀句にお取り上げ頂き、その上、正子先生にはうれしい句評をたまわり厚く御礼申し上げます。
今後ともよろしくご指導の程お願い申し上げます。
有難う御座いました。
御礼 (廣田洋一)
2017-06-06 16:42:29
高橋信之先生
   正子先生
いつも懇切にご指導頂き有難うございます。

6月4日の秀句に「紫陽花や曲がり角にて青信号」を、更に6月5日の秀句に「遠雷やハウス野菜の香り立つ」をお選び頂き、その上両句とも正子先生に素敵な句評を賜り、誠に有難うございます。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
御礼 (桑本栄太郎)
2017-06-06 19:30:14
高橋信之先生、正子先生
6月4日の秀句に「外つ人の祇園闊歩や半ズボン」の句をお選び頂き、嬉しい御句評も頂戴しまして大変有難う御座います!!。
京都市内、河原町~祇園~高瀬川界隈は外人観光客で溢れています。
美しくて安全な観光地京都の平安がテロなどにより破壊される事のないよ願うばかりです。
御礼 (廣田洋一)
2017-06-08 10:09:39
高橋信之先生
   正子先生
いつも懇切にご指導頂き有難うございます。
6月7日の秀句に「金魚鉢一匹足して賑やかに」をお選び頂き、その上正子先生には嬉しい句評を賜り、誠に有難うございます。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
御礼 (小口泰與)
2017-06-08 10:27:15
高橋信之先生、正子先生
6月7日の投句「梅雨晴」の句を今日の秀句にお取り上げ頂き、正子先生には嬉しい句評をたまり厚く御礼申し上げます。
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
有難うございました。
御礼 (廣田洋一)
2017-06-09 15:22:48
高橋信之先生
   正子先生
いつも懇切にご指導頂き有難うございます。
6月8日の秀句に「降る雨に逆らひ上る立葵」をお選び頂き、その上正子先生には素敵な句評を賜り、誠に有難うございます。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
御礼 (桑本栄太郎)
2017-06-11 19:08:53
高橋信之先生、正子先生
6月9日の今日の秀句に「たまさかに将棋指し居り庭涼み」の句をお選び頂き、嬉しいご句評も頂戴しまして大変有難う御座います!!。
現代では冷房設備が行き届き、真夏の夕方に庭涼みを行う光景が少なくなりました。遠い昔を想い出し、夕涼みの楽しさを詠って見ました。
お礼 (多田有花)
2017-06-14 09:06:11
信之先生、正子先生
「日光の朝かっこうの声響く」を6月10日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
先週の前半に日光へ行ってきました。
スカイツリーを超える標高の日光はまだ半袖では肌寒いくらいで、かっこうの声に避暑地を感じました。

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