梶哲日記

鉄鋼流通業社長の日々

認知症の知識(その1)

2016年11月12日 10時00分07秒 | Weblog
東鉄連の教育事業委員会が主催する講演会に出席しました。今年4月に東鉄連の理事を退任してから、久しぶりに東鉄連の企画する行事に参加して、懐かしい顔の方にもお逢いすることが出来ました。

講演のテーマは“認知症はなっても○、防げば◎”、講師は医学博士の熊谷賴佳(よりよし)先生でした。今や認知症は予備軍も含め65歳以上の4人に1人と言われ、仮に認知症になったとしてもむやみに恐れるだけではなく、防げればなお良しとの主旨でした。

先ず初めに認識すべきこととして、認知症とはもの忘れが始まる頃より何十年も前から密かに発症しゆっくりと進行する病気だと。そしてもの忘れは認知症の一つの症状ではあるが、もの忘れイコール認知症ではないと強調されました。記憶力や計算力の低下があまり顕著でないにもかかわらず、仕事がうまくやれない日常生活に支障を来すことこそが、認知症の症状だと言われました。

例えば10年前から健忘症が始まったとしても、半分は認知症になる可能性があるが、残り半分は認知症にはならないと。認知症は遺伝的になる人もあって稀に10代から始まるケースもあるが、その他で認知症になる大きな要因は生活習慣であるとも言われました。

また、認知障害と認知症とはイコールではないとも断言されます。どちらも神経認知機能に異常をきたした状態であるけれど、認知障害の原因は高齢化に伴う経年変化と色々な病気によるものであるが、認知症の原因は今の処はっきり解らないと言われました。

高齢化に伴う認知障害とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、温痛覚・触覚が衰えることです。つまり外からの入力情報が不足し、体力的な出力運動も精神的な意欲も低下してしまうと、認知症以前の問題ですが、活動範囲が狭まり消極的になると警告されます。

では認知症の具体的な症状としてはどんなものなのか。病気の進行に伴って患者に見られるその中核症状としては、1記憶障害、2見当識障害、3理解判断力障害、4実行機能障害、この四つを挙げています。以下それぞれの主な事例です。

1記憶障害:何時も同じ話題を繰り返す。日付を忘れる約束をすっぽかす。会話で人や物の名前が出て来なくなり「あれ」「それ」を繰り返す。 2見当識障害:自分が置かれている状況が分からず大勢の中で大声を出す。横断歩道を渡る時進退の判断ができず立ち往生する。閉まりかけの電車のドアによく挟まる。 3理解判断力障害:買い物の手順が悪くなり一品二品忘れる。レストランのメニューから選ぶ物を絞り込めない。机の中や部屋の片付けが出来ず使わない物を溜め込む。 4実行機能障害:今まで達筆だった字が乱れる。いつも綺麗にしていた身支度が乱れる。トイレ使用後洗い流さない。

講演の中盤からは、認知症になってしまった人の行動や心理症状、そして熊谷先生自ら経営されている認知症介護専門の病院の話しとなりましたが、ユーモアを交え噛み砕いた事例を織り込んで、質疑応答も含めた二時間はあっと言う間に過ぎました。 
 ~次回に続く~

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