梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

息子のこれから

2017年02月04日 11時08分49秒 | Weblog
「哲郎さん、もう働くの」「少し遊ばないの」。息子は、社員からそのような言葉を投げ掛けられたそうです。息子の哲郎が2月1日から、わが社でバイトとして働き出しました。現場での仕事は過去も経験があり、今回が初めてではありません。

大学四年の息子は卒業を控えています。一週間前に最後の試験も終わり、社会人になる4月までは何をしようがフリーです。2月からバイトでまた働き出した息子に、社員は冒頭の言葉を掛けてくれました。

大学三年の夏休みと春休み、そして大学四年の夏休みを利用して、息子が現場に出たのは通算で五ヶ月位です。しかしその仕事から遠ざかってしまうと、また自由を謳歌出来る学生の生活。本人が2月から出ると決めたのですが、直前まで憂鬱だったようです。

実は息子は、四月から正式に社員として入社します。それは既に決まっていました。大学の三年になった時、息子から「父さんの会社に入ってもいい?」と、勿論私は二つ返事。それなら、大学時代にバイトで仕事を経験してみてはとなりました。

息子が大学を卒業したらどうするのか。親が会社を経営していたら、自分の会社に入るのかどうか、出来れば将来会社を継いでもらいたい。息子を気にかける親心や、息子に託す親の願いは、普通の親なら必ず誰しもがあります。

しかしこのようなことを、私は一切息子に口に出すことをしませんでした。そこには一つの学びがありました。10年来師事した方の教えがあったからです。何よりも親子の人間関係を正常にしておく、それが課題となりました。

親が「勉強しなさい!」と言って、素直に勉強する子供はいません。言い続けて子供が勉強するのなら、これ程簡単なことはありません。子供が勉強するのは、親との関係が良好で成績が良いと褒めてもらえるとか、あるいは学校の先生が好きでその教科だけは熱心に勉強するとか、これが真意です。

親が「勉強しなさい!」と言えば言うほど、子供は勉強が嫌いになります。一つの摂理でしょう。息子からしたら、父親は上から目線で威圧を感じる存在です。こじれた親子関係は、簡単に修復することは出来なくなります。息子に強制するのではなく、親が自分のなすべきことを淡々とする。

子供に迎合するとか甘やかすのではなく、普通の会話ができる環境を常に作っておく。このようなことを学びました。息子に強制しないで何も言わなかったことが、確かなものとなりました。

では息子に厳しいことを言うのは誰か。厳しいことが伝わり、息子とそんな関係が結べたのは、別の関係式もありました。  ~次回に続く~
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