梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

農作業(1)

2008年06月16日 | 農場
 14日は天気がよいので急遽筑波の麓の農場に農作業に行きました。柏から6号線を下るのですが、天気がよく、利根川を渡る場所からははっきりと筑波山が眺められます。この時期のドライブは私は好きです。連休頃に田植された稲が育ち、水面に稲の緑の線文様が出来ます。水面の光の反射と緑の線の文様、稲が成長するにつれ徐々に緑が多くなる、その景色を見るたびに凄く心が癒される感じがするのです。そこには日本の原風景があり、普段の生活で忘れている、しかし体記憶として内面に残している、祖先の生活を思い出すのかなとこの頃思うのです。6号線で土浦のバイパスを抜け、くねくねした道を筑波の麓の八郷に向かいます。果樹園が多く、今は栗の花が満開です。八郷に着きますと筑波山を直ぐ傍に見ながらの運転です。
 25日に田植をした稲は順調に成長しています。田植をした後に苗が浮いて欠株になります。田植後の始めの作業はこの欠けた苗の補植ですが今回は少なかったとのことでした。無農薬の米作りが大変なのは田圃の草取りです。この為に90cm間隔で苗を植え、その間を除草機で田圃の土をかき混ぜて草取りします。昔から行なわれていた方法のようで、この話をすると農家に生まれた人は自分が育った時の事を思い出すようです。水の中に入り行なうので、足が取られこれが意外な重労働です。田圃の水面を見ますと草が生えていない綺麗な水面です。しかし、田圃に入りますと、水面には出ない小さな草が生えています。畑と同じで草が小さい時にこまめに草取りを行なう事が、労力も少なく、効率的なのですが、週末に都合が悪いとその作業が出来ずに、苦労します。田圃は小さな谷間のくぼ地になっている所にあります。広い田圃地帯の中の小さな田圃と違い、周りが木で覆われ、遠くに山並みも見え、他の空間とは隔離された自分達だけの空間です。ウグイスやホトトギスの鳴き声だけを聞きながらの農作業です。東京からほんの僅か離れた場所ですが、山の中に入った雰囲気で、私は好きです。農場の仲間達もこの雰囲気の良さに引かれて農作業をしています。八郷自体が筑波山の麓の盆地のようなところで、趣が有る場所なんですね。よくテレビの時代劇の撮影場所になるようです。私もテレビを見ていて後ろの山は加波山の山並みのようだと思うことがあります。





除草機です。もう20年ほど使っているものです。

 5月の連中の時に芽掻きをし、追肥と土寄せを行い、25日に再度追肥と土寄せを行なったジャガイモは順調に育っています。2回の土寄せ時に草も取れ、ジャガイモの生育が草が伸びるのより早いので、ジャガイモ畑は草も目立たず綺麗な畑です。この数年私は陶芸作品の制作が忙しく殆ど農場に行きませんでした。昨年は筑波山の麓に近いところの畑にジャガイモを植えましたが、車で5分ほどの所で、場所が離れているので、芽掻き、追肥、土寄せの時期を逃し、草の中にジャガイモが有るような状況になっていたようで、収穫が悪かったようです。今年の田圃の傍の畑のメークインは適切に管理されていますので、生き生きしていて皆さんその畑を見て、喜んでいます。今年も筑波の麓の畑には男爵と北あかねを植えましたが、私の作業を真似て、芽掻き、追肥、土寄せを行い、昨年とは成長が違うことが実感でき、追肥と土寄せの重要さが皆に分かってもらえてよかったです。
メークイン

男爵と北あかね

メークインは紫の花が咲いています。葉も生き生きしていて収穫が楽しみです。私の柏の市民農園の男爵は5月の中頃に花が咲いていました。約一ヶ月後れですが、芽が出た時期や種類の違いなどを考えると普通かなと思います。

 筑波の麓の畑の傍の農家の人から残ったネギの苗を400本ほど貰い、ネギを植えたのですが、浅く植えたようでその後に倒れ、その後に真っ直ぐに伸びましたので、ネギが曲がって成長しています。田植の時にネギの土寄せを行おうとして、ネギが倒れたり、切れ、気がついたので、植え替えることにし、雨の中50本ほどを曲がったところから倒し、植え替えました。今日見ますと真っ直ぐに伸びています。14日はほぼ一日がかりでスコップで穴を掘り、残り330本の苗の植え替え作業を行いました。植え替え作業はネギを抜き、草を取りながらの作業ですので、植えるだけの作業の倍以上掛かりました。土寄せが楽なように、畝は幅は耕運機が使えるように広く取りました。
真っ直ぐになったネギ

植え替え終ったネギ畑。奥の真っ直ぐになっているネギが25日に植え替えたネギ。草も無く綺麗な畑になりました。

 ヤーコンは予想以上に立派に成長しています。5月の連休の時にポットで芽だしをした苗を持って行き、植えたものですが、24日の田植の時に充分に追肥を行いました。肥料は車で10分ほど離れた養鶏所から貰ってくる無料の鶏糞です。その養鶏所は籾殻を撒き、その上で鶏を放し飼いにする、有精卵の鶏舎ですが、鳥の糞と籾殻が混ざり、一年ほどそのままにするので、適当に発酵し、理想的な肥料になります。粘土質で土が固いので、最終的な芋が上手く育つかは分かりませんが、苗の生長はよいようです。追肥を行い土寄せを行いました。

右横の草が生えている所は植え替える前のネギ畑


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2 コメント

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植え替えたネギの土寄せは? (八郷米の会・長田)
2008-06-21 22:19:10
農場より。いつもありがとうございます。メークインが枯れ始めたので2株抜いてみました。中くらいのジャガ芋が10個位、小さいのが10個収穫。茹でて塩をかけてバターほくほく食べました。おいしかった。 本日は田んぼの除草に来ました。先週三角さんがやり残したL5の縦に除草機を入れました。明日は除草機(田ぐるま)で3枚の横を入れる予定です。できるかどうか?
 ところで、移植していただいた長ネギの土寄せはしないでいいのでしょうか。
ネギの土寄せ (kaji)
2008-06-22 07:55:18
長田さん
 メークインは順調に育っているようですね。ジャガイモの収穫順序ですが、北アカネは腐りやすいので早めに収穫した方がよいと思います。メークインは硬いので最後でもと思いますが。天気が良ければ来週にはジャガイモを収穫した方がよいと思います。
 ネギの土寄せですが、真っ直ぐになっていれば生長点に土がかからない様に土寄せをします。7月の11日に行きますのでその時に土寄せする予定です。大雨で倒れているネギがありましたら直して下さい。田植の時に植え替えたネギも3週間後に土寄せしましたので大丈夫です。
 夏野菜には追肥を与えて下さい。また、トマトが伸びていると思いますので支柱に結わえて下さい。

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