絵話塾だより

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2017年5月14日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

2017-05-17 17:35:35 | 絵本研究科
編集者の松田素子さんの授業は本日で今期最後です。
見学者もおられたので前半に松田さんのこれまで編集されてきた絵本のお話をしていただいた後
後半は、持参したダミー本の講評を行いました。

写真は、なかやみわさん作『そらまめくんのベッド』のダミーです。
向かって右側が訂正前。左側が訂正後です。
どこが改善されたのか皆さんに質問される松田さん。

作家は出版に至るまでに思考錯誤を繰り返し、ダミーを何度も描き直しています。
出版されている絵本を読んだ時に、作家がこういうことに気を配っているんだと
発見できる人になってほしいということで今回見せて頂きました。 
「見る力」と「作る力」がつながっていることに気づいて作ってほしい、と松田さん。



さて、ダミーの講評に入ります。



・子どもの想像力に負けないで作る。

・読んだ後も、絵本で見た世界がもしかするとこの日常世界にもあるのかもしれない、と匂わせられると良い。

・絵本は結果でなく過程を楽しむもの。課程を経てこそ結果を喜べる。

・作者だけがわかっているのでは説得力に欠ける。

・自分の世界を深めて遊ぶ。

・15見開きのうち、どの部分にどれだけ分使うか割り振りも考慮する。
 見せ場で多めに使うなど計算もしておく。

・作品を作る情熱も必要だが、クールな計算力もいる。どちらも欠かせない。

・「かわいい」という言葉を多用しない。
 便利な言葉であらゆる意味を含む「かわいい」ですが、使った後で「どこが?」と自分に問うのを忘れないこと。
 自分の心と荒っぽく付き合うのはやめて、ひとつひとつ自分に問うこと。その積み重ねが大切。

最後に、まどみちおさんとのエピソードからこんな言葉を。

 葉っぱ一枚、石ころひとつをじっと見つめる。
 1秒しか見なかったものを10秒、1分見てみるとそこに広がる宇宙に広がる。
 日常にこそ目を向けるべき大切なことが溢れているのでは。

松田さん、今期もどうもありがとうございました。







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