【📸2024年4月8日:坪庭の南側から北方向へと撮り流す。霞の中からギンサカズキイチゲが浮かび上がる。】
【📸2024年4月8日:ギンサカズキイチゲがこれだけ花開くとなかなか見応えがある。】
【📸2024年4月8日:重畳とした花びらが平開している。つんと伸びたしべが何事かを物語るよう。】
【📸2024年4月8日:ギンサカズキイチゲを通り過ぎると、イカリソウの花園が。春咲きノコンギク(仮)も印象深い。】
【📸2024年4月8日:最北端にはレンゲショウマが緑色の葉を見せ始めた。その左側にはキレンゲショウマも芽生えている。】
【📸2024年4月8日:ギンサカズキイチゲの左手奥には、ハルオコシが二つ、三つと開化し始めている。】
今日も、草々は押し合いへし合いしながら咲き競っている。狭い庭だからこそ、けっこう見応えがあるんだよ。
たった一つ花が開いただけで、日毎にその表情が変わっていく。
埋没なんかさせないよ、何処で咲いていようとも、きっと見つけてあげるから、自由気ままに咲いてごらん。
【📸2024年4月7日:花と果実(袋果)。トウゴクサバノオの名前は、この果実の形状に由来する。】
【📸2024年4月7日:ご覧の通り、なんとも愛らしい花なのである。まさか、鯖に譬えられるとは思わなかったであろう。】
トウゴクサバノオはキンポウゲ科シロカネソウ属の二年草とされ、漢字では「東国鯖の尾」と表記する。
シロカネソウ属は西日本に近縁種が多いとされている。本種は東日本にも分布するあるため「東国」を冠し、さらに、果実が鯖の尾ひれを思わせるところから「鯖の尾」と命名されたとある。
よくよく見ると、鯖の尾というより、竹トンボのようだ。
【📸2024年4月7日:サンインシロカネソウの花と果実(袋果)。鯖の尾よりもっともっと開いているみたい!】
【📸2024年4月7日:花の印象も、大きく異なることはないと思うのだが・・・。】
サンインシロカネソウの果実の写真を見ると、基部で合着した2つの袋果が、成長とともに左右に開いていくのがわかると思う。
この袋果の形状はシロカネソウ属の特徴の一つとされ、トウゴクサバノオやサンインシロカネソウに限ってのことではないようだ。
というか、鯖の尾と比べるとサンインのほうがより水平に開いているように見える。誤差の範囲かもしれないが、サンインは鯖の尾と言うより鮪の尾に似てるかもしれないね。
【📸2024年4月6日:今朝、オダマキ・オリガミシリーズのブルー&ホワイトにつぼみを発見した。】
【📸2024年4月6日:あの名前が不明のキクがベランダ脇の小庭でも咲き出した。】
それでは、ブラ散歩に出掛けよう。まずは、いつもの通り、平野の森を覗いてみようか。
【📸2024年4月6日:どこでも見かけるスミレが出迎えてくれた。タチツボスミレって奴かな。】
【📸2024年4月6日:見上げるほどのヤマザクラである。三本鼎立した姿は思わず唸るほど。晴れた日に撮りたかったなぁ。】
【📸2024年4月6日:シュンランとも出会う。4~5株ほどが暮らしている。気付かないと通り過ぎてしまうかも。】
【📸2024年4月6日:落ち葉の褥からむっくりと起き上がった2本の芽、これ、チゴユリだと思うよ。様子見の先遣隊かな。】
【📸2024年4月6日:シャガである。こちらも、2~3本ほどが咲き始めていた。】
【📸2024年4月6日:ちょっと離れたところには、こんな花も咲いていた。ウラシマソウだよね。ここでは初めて見た。】
小さな森のなかを上ったり下りたりして、Mさん宅へと向かう。
【📸2024年4月6日:Mさん宅の敷地内から飛び出すように咲いていたアクイレギア、真っ赤な西洋オダマキである。】
【📸2024年4月6日:シロバナイカリソウの清楚さに打たれる。】
【📸2024年4月6日:キバナイカリソウは、イカリソウとしてそこに在るだけで周囲を明るくする(個人的感想⁉)。】
【📸2024年4月6日:ハルトラノオも咲いている。我が家に仮住まいするハルちゃんは、まだ芽が出たばかり。何故だ?】
【📸2024年4月6日:こちらで初めて見た花かも。ハクサンハタザオかな? いずれにしてもアブラナ科のようだが・・・。】
手近な場所で済ませてしまったが、それでもいろいろな草本と出逢うことができた。
最後のアブラナ科の花(?)は、Mさん宅で初めて見た花だった。さて、何だろうか?
さて、ちょっと足を伸ばし、こまごまとした買い物をして帰途に就こう。帰ったら、また自庭の草本と戯れることにしよう。
【昨年2023年8月17日、ポット苗を6種ほど入手した。フジバカマと白花フジバカマも1ポットずつリストした。】
【その後、2023年10月2日に菊葉フジバカマ、羽衣フジバカマを1ポットずつ加えることができた。】
【📸2023年11月15日:しばらくは鉢植えで楽しんだが、その後ベランダ脇の鰻の寝床状の小庭に地植えにした。】
5、6年ほど前の秋だったか、赤城自然園を訪れた。もう、フジバカマは盛りを終えていたが、1、2頭アサギマダラに出逢うことができた。
その時、「よし、いつか、フジバカマを猫の額でも植えてみようか。」なんてことを思ったものである。
その後、あの疫禍である。出歩くこともなく、鬱々と過ごした三年が過ぎた2022年10月、久しぶりに群馬県にある中之条ガーデンズを訪れた。出逢ったのである、あのアサギマダラに。「やはり、フジバカマを植えよう」――こんな顛末を経て、フジバカマを一つ、二つと植えていったわけである。
【📸2024年4月3日:フジバカマの脅威! たった1ポットでこんなに増えるのか?】
【📸2024年4月3日:白花フジバカマは、驚くほど離れたところにも顔を出している。】
【📸2024年4月3日:菊葉フジバカマは、何故か密集して芽を出していた。】
【📸2024年4月3日:羽衣フジバカマは、冬でも枯れることなく、常緑のまま年を越した。】
フジバカマの仲間は地下茎で増えるという。それも、驚くほど増えるのだという。
前述の通り、昨年、1ポットずつ購入したのだが、いま、ベランダ脇の鰻の寝床状の小庭にはにょきにょきと芽が出てきている。
わずか1年でこれほど増えるというか、芽を出してくれるとは思いもよらなかったのである。
まだ分からんけどね、どう育ってくれるか。だけど、これだけ多くの芽が出たってことは事実なわけで、まかり間違ってアサギマダラの立ち寄り地(staging post)として1頭でも飛来してくれたら嬉しいんだけどなぁ~。
【📸2024年4月2日:タンチョウソウの花に陰りが見え始めた。萌え出た若葉の色があまりにも鮮烈!】
【📸2024年4月2日:ギンサカズキイチゲが競うように咲き始める。まだ、まだ、こんなもんじゃない。】
【📸2024年4月2日:このエリアはいつも騒擾を極める。ニリンソウが飲み込むか、ベニバナショウマが盛り返すのか?】
【📸2024年4月2日:天真爛漫なこの花を見ると、かつて一世を風靡したフラワーロックを思い出す。】
【📸2024年4月2日:茎は木質化し、常緑である。春咲きノコンギク、もしくはチョウセンヨメナの変種とも。】
【📸2024年4月2日:遠目に見ても、タツタソウは雅である。下方の花は、やはり白に見えるなぁ~。】
【📸2024年4月2日:春にせかされて、咲き急ぐキバナイカリソウ。季節は止まることを知らないようだ。】
【📸2024年4月2日:こちらはベランダ脇の小庭。クリスマスローズとイフェイオン(ジェシー)が咲き競う。】
ある人は、「春に~ 春に追われし 花も散る」と歌った。
そもそもがあまり穏当な歌ではないが、なにも追い立てるように花を散らさなくてもいいようなものをと思う。
当地方の桜、今年は2週間ほど遅いという。遅く咲いたのなら、遅くまで、散ることなく咲いていてほしいと思うのが人情だ。
坪庭の花たちよ、咲き急ぐなよ、散り急ぐなよ、急激な気温の上昇に弄ばれることなく、のんびりと咲いていておくれでないかい。
【📸2024年4月2日:カッコウセンノウの種を蒔いた鉢から芽が出た。これは、本当にカッコウセンノウの芽であろうか?】
【📸2024年4月2日:ミヤマハナシノブの種、あんなにたくさん蒔いたのに、出てきたのはほんの2~3本!】
ヤフオクで、シライトソウ、ミヤマクワガタ、カッコウセンノウといった山野草の種を入札した。
おまけに、ワタナベソウ、ミヤマハナシノブの種が付いてきた。
かつて、北海道のナーセリーから、高山性の種を5種ほど通販したことがあったが、どれ一つとして芽吹いてこなかった。
今回も、ダメでもともとみたいな感じで蒔いてみたのだが、なんと、カッコウセンノウとミヤマハナシノブらしきポットから2ミリほどの萌芽を見た。
【📸2024年4月1日:タツタソウ(竜田草:メギ科タツタソウ属の多年草)の二輪目である。】
【📸2024年4月1日:薄紫の色は、人を優しくする力があるのかもしれない。】
【📸2024年4月1日:今朝、イワウチワ(岩団扇:イワウメ科イワウチワ属の多年草)が咲いた。薄桃色に染まって。】
【📸2024年4月1日:キバナイカリソウ(黄花碇草:メギ科イカリソウ属の常緑多年草)が先んじた。】
【📸2024年4月1日:先んずれば即ち人を制し、後るれば則ち人の制せらるる所と為る。】
【📸2024年4月1日:こちらはイカリソウ。キバナと異なり落葉性の多年草となる。キバナに後ると雖も恥にあらず。】
【📸2024年4月1日:今年もユキザサ(雪笹:ユリ科マイヅルソウ属の多年草)の芽がたくさん出てくれたよ。】
ある人は言う。春はあけぼのなのだと。
それを否定するわけではないのだけれど、やはり、僕にとっての春というのは、花びらに薄く染められた桃色であったり、薄紫であったりするわけで。
もちろん、花ばかりではなく、花に先んじて地上部に現れた双葉のあえかな姿であったり、花後に萌えいずるあまりにも瑞々しい若草色の葉であったりもするのだ。
ほら、ほら、見てごらん。たまさかの暖かさに浮かれて、にょき、にょきっと萌え出たユキザサの芽を見ても、さて、これからどんなパフォーマンスをしてくれるのかと思っただけで、やはり春の訪れというのは素晴らしいものなのだと思ってしまう。
【📸2024年3月30日:クサヤツデ(草八手:キク科クサヤツデ属の多年草)】
なかなか面白い花だという。花は暗紫色の管状花、それが花柄から下向きに垂れ下がるように咲くという。そう、モビールのように。
産毛に包まれていたあのクサヤツデのことなのだが、この日、ほどけた。ほら、葉が三枚ほど見えるだろう。まだ、二つほど冬芽があるようだ。
花は秋だという。まだまだどのように化けるのか、予想も付かない展開が待っているのかもしれない。お楽しみは、これからだ。
【📸2024年3月31日:八重咲きヒメリュウキンカ(姫立金花:キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属))】
【📸2024年3月31日:カラスバヒメリュウキンカ(烏葉姫立金花)はまだつぼみ。】
八重咲きのヒメリュウキンカが咲いた。カラスバ(烏葉)も同居しているのだが、こちらはまだのようである。
とても多くの品種がある。そして、とても生命力が強い。塊根がポロっと一つ分離しただけで、今度はそこで生き永らえて繁殖が始まる。
そんなわけで、猫の額でも、各所にコロニーを見ることができる。
【📸2024年3月30日:気づいたらタツタソウが咲いていた。地に這いつくばるように咲いていた。】
【📸2024年3月30日:このつぼみ、なんとなくホワイト!? いや、いや、本来の藤色が滲んでるでしょ。】
タツタソウ(Jeffersonia dubia)、メギ科の花である。原産は中国東北部から朝鮮半島とされ、日本には自生しない。本来の花色は藤色と言えばいいだろうか、薄紫と言っても間違いではない。
だが、タツタソウには白花も存在する。アメリカ産の白花タツタソウ(アメリカタツタソウ:Jeffersonia diphylla)は珍しくはない。意外と広く流通しており、一般的に、「白花タツタソウ」として販売されているのは、このアメリカ産なのだ。
ところが、藤色や薄紫の花が咲く「Jeffersonia dubia」のなかに、まれに白花が存在する。この品種は「ホフマンタイプ」、「ホフマン系の珍品タツタソウ」などと呼ばれている。この「ホフマン」だが、何を意味するのか、検索してみたがわからない。突然変異と関係があるのかな?
ちなみに、我が家のタツタソウは「Jeffersonia dubia」の方である。そう、いまのところ花被片にうっすらと薄紫が差している程度だが、平開していくうちに色が変化していくことだろう。真正ホフマンタイプはしべも薄いクリーム色系統だそうなので、一瞥するだけでそれとわかるという。
【📸2024年3月30日:フクジュソウの果実(痩果)が膨らんできた。】
【📸2024年3月30日:果実を撮っていたら根元に花が咲いていることに気づいた。えっ、いま?】
実は、植物のトライコーム(trichome)に関連した日記を書こうと、猫の額にある産毛が目立つ植物を撮り貯めていた。
フクジュソウもそのつもりで撮っていたのだが、根元に黄色のナニモノかを見つけ凝視した。なんと、形は妙ちくりんであるが花ではないか。こんな時期に、フクジュソウの花を拝めるとは、このところの寒暖差も粋な計らいをするもんだと一人悦に入る。
【📸2024年3月30日:背高のっぽの花茎には哀調が見える。丈の低いこの花茎はいまが盛りって感じかな。】
【📸2024年3月30日:コゴメイヌノフグリ(小米犬陰嚢:オオバコ科クワガタソウ属の多年草)】
【📸2024年3月30日:アネモネ・シルベストリス(キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)】
今日、花開いた白花たち。タンチョウソウ、コゴメイヌノフグリ、アネモネ・シルベストリスの面々である。
期せずして白花ばかりだが、属こそ違え、清らかな花たちであることよ。
しとどに濡れ、春の嵐を思わせる風になぶられても、野に咲く花としての矜持を忘れない。そんなことさえ窺わせるタンチョウソウとユキワリソウではないか。
いずれも、すでに花期の終わりを思わせる哀調が見て取れる。両者とも、これから若葉の季節となる。
【📸2024年3月29日13時48分:この花、実はまだ名前の同定ができていない。ジェーン‐ドウ(Jane Doe)なのだ。】
ある人は春咲きのノコンギクだという。また、ある人はチョウセンシオン(ヨメナ)の変種だという。しかし、その真の名前は、まだ不明のままだ。
ノコンギクは秋に咲く。チョウセンシオンは晩春から咲き始める花と言えよう。そのいずれにも似て、いずれにも似ていない不思議な花なのだ。
それにしても、こんな嵐の日に咲かなくても良かろうに。そして、こんな日に咲いてくれて有難うって。
【📸2024年3月29日13時45分:花びらの一片が折れている。】
同じ言葉を、同じように嵐に耐えたこの花にも掛けてあげたい。萼片の一片が折れていた、あのキタヤマオウレンにである。
いいものだね、わずか15ミリほどの花にしか過ぎないが、もっと、もっと大きく見えたよ。
【📸2024年3月29日13時46分:アズマシロカネソウ(東白銀草:キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草)】
すっかりレギュラーの一員として定着した感のあるアズマシロカネソウ、今日も登場願った。
雨が続いたり、嵐に見舞われたりとすぐれない天候が続いているが、気温は平年並み以上という日が珍しくなくなった。
そんなことが幸いしたのだろう、にょき、にょきっとさらに花茎を上げてきた。さぁ、今度は君がほころぶ番かな。
【📸2024年3月22日11時53分:キタヤマオウレン(北山黄連:キンポウゲ科オウレン属の常緑多年草)】
【📸2024年3月27日9時32分:5日後のことである。キタヤマオウレンが動き出した。】
【📸2024年3月27日9時39分:花びらの一片が折れている。】
【📸2024年3月27日11時38分:四片が平開しつつあるが、あと一片が・・・・・・。】
久方ぶりに、暖かな日となった。と言っても、やっと平年並みに戻っただけのようである。
ここ数日の雨で縮まり込んでいた草花が動き出した。萼片に描かれた薄紫色の花脈の美しさに見惚れていたキタヤマオウレンだが、平開するとともにもう一つの側面が露わとなる。真っ白なのだ。この姿こそ、オウレン属特有の清々しさがより一層際立つと思うのだが。
【📸2024年3月27日9時47分:ギンサカズキイチゲ(銀盃一華:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)】
昨日、「なんだ、まだつぼみじゃないか!」と、悪態をついたギンサカズキイチゲに変化の時が訪れたようだ。
同じニリンソウの仲間であっても、我が家に限って言えば、八重系のギンサカズキイチゲの方が早く咲く。
これから、十分時間をかけて、ギンサカズキイチゲが咲き、ニリンソウへと引き継がれ、その後、ハルオコシが受け継いでいく。
サクラほどの派手さはないが、春の妖精たちの饗宴も捨てたもんじゃないよね。