気になっているポイントを、見て回る。
午後からは用事が入ったこともあり、午前中のみの出船。
ドンヨリとした雲が広がって、北東の風がやや強く吹いている。
風の向きは、北西になったり、真西になったりと一定していない。
そのせいか、ウネリはあるが白波が立つような天気ではない。
最初に入ったポイントは、潮が動いていない。
最近は、動かない潮ばかりなので、随分と慣れっこになってきた。
だったら、動いていそうな所を探そう。
少しずつ、色々なポイントを見ながら移動していく。
瀬周りには、ベイトの反応は余り出ていないが、少し離れた何の変化もないところにベイト反応が出る。
潮事態は、ゆっくりとした上り潮が流れている。
その潮に任せて船を流していると、突然凄いベイト反応が出た。
ベイト柱が何本も連なっている。
直ぐにジグを落として、ゆっくりとシャクってみた。
着底から、3回ほどシャクリ上げたところでアタリが来た。
一気に数十メートル走られる。
巻いては走られ、又巻いては走られる。
これを繰り返していると、銀白色の魚体が見えてきた。
112センチ、13.8キロのニベ。
いよいよ、ニベのシーズンになってきた。
次のポイントに移動する。
午前中の残り時間も、後2時間ほどだ。
魚探を見ながら船を進める。
「この辺りに、瀬があるはず」
マーキングしていなかったが、気になっていたポイント。
海底から浮き上がった、ベイト反応が出た。
直ぐにジグを落とす。
ゆっくりとシャクリ上げていると、リールを巻く手が止まった。
そして、いきなり走られる。
「多分、青物」と、直感する。
81センチ、5.6キロのハマチ。
良い感じになってきた。
魚探には、まだベイト反応は出ている。
ジグにアタリがくるのだが、針に乗らない。
2度ほどアタリが来たが、針掛かりしないのでこのポイントを移動する。
次のポイントが最後と思って移動したら、漁船がいた。
「諦めよう」
ニベとハマチを手に帰港した。