こだわりおやじの独り言

陰陽と五行とを理解すれば、自然界での出来事の総てが理解できる
哲学的な東洋医学はすばらしい

東医宝鑑を観る12

2017年03月21日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 三焦

三焦の形

上焦は霧、中焦は泡、下焦はとぶ、とそれぞれ分けられる。
上焦は陽気を出し皮膚と分肉(皮と骨の中間の肉を分肉という)の間を温かくして、
霧露が蒸発するのに似て、中焦は水穀を変化させてその精微な気運が上の肺に流注
して血となり、経隧に運行して五臓を繁栄させ、全身をまわりめぐるのは、ちょうど
泡のようで、下焦は大小便を通利させ、適時に伝下し排出すると再び納入しないで
とぶに似ているということである。
三焦は腔子(心臓を主とした臓腑の中心)を主管すると同時に、胃腸の総司令官でもある。
胸の盲膜(胸隔膜)から上を上焦といい、盲膜の下と臍の上を中焦、臍の下を下焦といい、
これを総称して三焦という。

三焦の位置上焦は心下と下膈と胃の上口にあって納入を受け持ち、出すことはしない。
その主管する部分は膻中・玉堂(穴名)下の一寸六分、即ち乳の間のくぼんだところに局限し、
中焦は胃の中脘を主管し、水穀を消化させるのでその主管は臍そばにあり、下焦は臍下と
膀胱の上にあって精濁を分別し搬出して伝導の役を受け持っているので、その位置は臍下の
一寸にあたる。頭から心臓に至るまでが上焦の位置、心臓から臍までが中焦、臍から足までが
下焦である。三焦の腑は気衛にある。気衛は即ち陰陽の道路、足陽明の発する発生するところ
である。水穀を消化しその作用は十二経絡を貫通して上下に往来し、気血を運営しこれをためして
気衛が三焦の行気する腑となることがわかる。
上・中・下三焦が通じて一気となって身体を守護する、三焦は正腑でないので形はなく、用だけである。

三焦の治療法
三焦は押して流すもので、水道と同じようなものである。大体において三焦というものは
上・中・下の水穀の道路で、病むと大小便を通じさせねばならぬ、枳穀丸・木香檳樃丸・三和散を使う。

枳穀丸   三焦がつまって大小便の不通のとき使う。
   処方 枳穀二両、陳皮一両、檳樃五銭、木香二銭半、黒牽牛子四両の半分は生で、半
      分は炒熟してたたいて頭末を取って一両半を粉末にして蜜で梧子大に丸め、薑湯
      で三〇~五〇丸を呑み下す。

木香檳樃丸 三焦を疎導し快気・潤腸させる。
   処方 半夏麵・皂角酥の皮をむいtもの、弦子・郁李仁の殻を取って粉末にしたもの各二
      両、木香・檳樃・枳穀・杏仁・青皮各一両、を粉末にして皂角四両を別途に漿水で
      煮て膏をつくり、滓は捨て蜜を少し入れて梧子大に丸めて、空腹時に薑湯五〇~
      七〇丸を呑み下す。

<単方十三種>
黄芪    三焦を補益し衛気を充実させる。これは上・中・下・内外三焦の通治薬で水で煎じ
      て服用する。
燕覆子   三焦の客熱を治す。漬かったら食べる。
牛髄    三焦を和らげる。酒にまぜて食べる。
益智仁   三焦を安らげる。末・丸服ともに良い。
脂麻油   三焦の熱を降ろす、単服する。
甜爪    三焦間の壅塞を開通させる。漬かったら食べる。
人蔘    三焦の元気を補強する。煎・末・丸服。
黄狗肉   下焦を充実させる。五味にあえて食べる。
鶉肉    下焦に良い、牛乳と煮て食べる。
青橘    下焦の冷えを治す。煎・末服ともに良い。
藕(蓮根)   下焦に良い。蒸して食べる。
猪腸    下焦の虚竭を治す。むして食べる。
絲蓴    下焦に良い。汁にして食べる。
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