こだわりおやじの独り言

陰陽と五行とを理解すれば、自然界での出来事の総てが理解できる
哲学的な東洋医学はすばらしい

東医宝鑑を観る36(大便1)

2017年07月23日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)四
二六、大便(一)

一、大便
難行に「大腸と小腸の合わさるところが蘭門になる」と。胃中の水穀が消化
すると胃の上口に入り、小腸の下口から精濁を分泌し、水液は膀胱に入って
小便になり、滓は大腸に入って大便になって蘭門から分別され、関と蘭が
分隔されるので蘭門という。

二、泄寫症(下痢)の五種胃泄、脾泄、大腸泄、小腸泄、大瘕泄がある。胃泄は飲食が消化されず色は
黄色いと胃風湯を使い、脾泄は腹が脹って下痢するもので、食べると吐く
ときは胃苓湯を使い、大腸泄は食べたものが逼迫し、大便が白く腸が鳴って
切られるようにに痛む、これには五苓散を使い、小腸泄は小便が出ず、大便
に膿血がまじり、小腹が痛い、これには芍薬湯を使う。大瘕泄は大便が出そう
で出ず、たびたび便所に通い、茎の中が痛い。れには大黄湯を使う。

胃風湯   胃腸の湿毒で腹痛、下痢して黒豆汁のようなものが下がり、また瘀血が下
      るのに使う。
   処方 人蔘・白朮・赤茯苓・当帰・川芎・白芍薬・桂皮・甘草各一銭、粟米ひと
      にぎりを入れ水で煎じて服用する。

胃苓湯   脾骨がしめって下痢腹痛、消化不良に使う。
   処方 蒼朮・厚朴・陳皮・猪苓・沢寫・白朮・赤茯苓・白芍薬各一銭、肉桂・甘
      草各五分、薑三片・棗二枚を入れて水で煎じて服用する。

三、各種の下痢症の場合
湿泄・濡泄・風泄・寒泄、暑泄・火泄・熱泄・虚泄・滑泄・飱泄・酒泄・瘀泄・
食積泄・脾泄・腎泄・脾腎泄・瀼泄・暴泄・洞泄・久泄などがある。
下痢を治す法は、先に水穀を分利させ車前子煎湯に五苓散を調服し、次は中焦を
ぬるようにし、理中湯・治中湯を使い、理・治中湯が効き目がないと固腸丸を使う。
寫を治すには中焦をまず治す。理中湯・丸がそれであり、次は水穀を分利して五苓散、
中焦を治しても効かないときには、赤石脂禹余粮湯を使う。
通治薬としては三白湯・燥温湯・益元散を使う。

固腸丸   下痢がながくつづき、やせて衰弱したとき使う。
   処方 竜骨・附子炮・枯白欝・阿子皮各一両、丁香・良薑・赤石脂・白豆蔲・縮
      砂各五銭、木香三銭を作末し醋糊で梧子大に丸め粟米飯で三〇丸呑み下す。

三白湯   一切の下痢に効く。
   処方 白朮・白茯苓・白芍薬各一銭半、甘草灸五分を剉作して水で煎じて服用す
      る。

燥温湯(一名朮苓芍薬湯) 下痢に効く。
   処方 白朮二銭、白茯苓・白芍薬各一銭半、陳皮一銭、甘草灸五分を水で煎じて
      服用する。

<湿泄>
寒湿が胃や脾を弱め、水穀を消化出来ずにおきるものを濡泄といい胃苓湯に草豆蔲を加えて使う。
湿泄の身痛は五苓散に羌活・蒼豆蔲を加えて使う。
水だけおり、腹の痛まないのが湿泄で麹芎丸を使う。
大渇し、水の多いのは水穀が一時に下りて来るせいで五苓散を使う。
洞泄に寫湿湯・衛生湯・万病五苓散を使う。

麹芎丸   洞泄渇泄を治す。
   処方 神麹・芎藭・白朮・附子炮を各等分に作末して麵糊で梧子丸に丸め、空腹時に米飯で
      三〇~五〇丸飲みくだす。

寫湿湯   洞泄を治す。
   処方 白朮炒三銭、白芍薬炒二銭、陳皮炒一銭半、防風一銭、升麻五分を水で煎
      じて服する。これは劉草窓の洞泄を治す要薬である。

衛生湯   洞泄を治す。
   処方 人蔘・白朮・白茯苓・山薬・陳皮・薏苡仁・沢寫各一銭、黄連・甘草各五
      分を水で煎じて服用する。

万病五苓散 湿泄で寫水が多いが、腹は痛くなく、脈の弱いとき使う。
   処方 赤茯苓・白朮・猪苓・沢寫・山薬・陳皮・蒼朮・縮砂炒・肉豆蔲煨・訶子
      煨各八分、桂皮・甘草各五分、薑二片、梅一箇、燈心一を入れて水で煎じ
      て空腹時に服用する。                       
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