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2010年07月28日 | マニフェスト
 本日(7月28日)、草津市のホームページで市長マニフェストを行政の事業計画としてまとめた「ロードマップ」の進捗状況が公開されました。京都新聞の記事へ

 「ロードマップ」について、市長マニフェスでは「当選後、すぐ(3ヵ月以内)に、マニフェスト実現のロードマップ(実行計画)をつくります」と書かれています。

 当ブログの前回、前々回の記事で問題としているのは、市長マニフェストで公約として掲げている「2年後、4年後に、市民のみなさまにマニフェストの進行状況を検証していただき、結果を公表します。」という約束について、市長マニフェスト本体を検証するのか、それとも行政計画となっているロードマップを検証するのかということに関することです。
 

 例えば、次のホームページをご覧ください。 草津市の公式サイトへ

 草津市の公式サイトをご覧いただくと、市長マニフェストの取り扱いが次のとおりになっています。
 橋川わたるマニフェスト「もっと草津」宣言(草津市の公式ホームページではありません)


 お分かりいただけたでしょうか?
 要するに、草津市役所としては橋川わたるマニフェスト「もっと草津」宣言については、橋川渉氏の個人的な政治活動であって、行政としては関与していませんよということが言いたい訳です。

 でも、ちょっと理解しにくいのは、同じページに次のとおり書かれていることです。
 草津市においては、橋川わたるマニフェスト「もっと草津」宣言にもとづき、4年間の工程表としてのロードマップを作成し、これまで全力を傾注してまいりました。 
 

 ・・・何故、政治家個人の主張している政策集がロードマップになっているのか・・・何故、政治家個人の主張を実現するために行政が全力で傾注しているのか・・・
 あまり表現力が豊かではないので上手く書けませんが、どうも論理的にすっきりしないんですよね。

 そして問題は、市長マニフェストについては市民による検証の対象とされていますが、ロードマップは市民による検証の対象とはなっていない点です。だから、もし市民による検証が想定されていないロードマップを検証しようとしたころで、「ご勝手にどうぞ」ということになります。 まぁ、それでもいいんですけど。

 また、ロードマップは市長だけの権限で公表したり評価したりできるものではなくて、必ず議会の承認(報告?)が必要なのだそうです。だから、市長が勝手に自己評価や市民評価の対象とすることはできないということかなぁ。
 ちなみに、市長マニフェストの自己評価はA~Eの5段階ですが、ロードマップは○×△です。
 もし仮にロードマップを検証するとしたら、マニフェストがロードマップにきちんと反映しているかどうか確認する作業を行い、市長の自己評価とロードマップ進捗状況を数値換算し、それとの対比で市民検証する必要があるのかも。
 

 実は、9月20日に開催を予定している「市民によるマニフェスト検証大会」については、随分前から準備をして5月末には市長とも直接協議・調整しながら進めてきたものです。何の解決策も示さずに、市長自らが「市民による検証・評価シートを市民センター等に置くことは難しい」と言われても本当に困ってしまいます。
 また、これとの関係で市民センターへの開催ポスター掲示についても、すぐに返事がいただけない状態になっています。なお、市役所職員に対するアンケートについては、職員課から「前例が無いからできない」と迷惑そうに断られました。


 じゃ、一般市民の立場でどうやって広報したりアンケート(評価シート)を回収したりすれば良いのでしょうか。

 行政としてはロードマップの検証の方がやりやすいということであるならば、方法はいくらでもあります。 例えば、市民による検証を尼崎市のように市民会議で行ったり、パブリックコメントとして実施したりしても良かったのではないでしょうか。

 まぁ、いづれにしても他市の例(八戸市や静岡市など)ではそんな不毛な論理ではなく、公約として掲げて当選した市長マニフェストは、当然、行政として全力で取り組んでいくという素直で一般市民に分かりやすい方法でなされているところもありますので、要はマニフェストに対する市長の考え方次第ということなのかも知れません。

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