長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

東野圭吾著【マスカレード・イブ】

2017-06-13 12:23:47 | 本と雑誌

この作品の前に長編小説「マスカレードホテル」が刊行されている。
シリーズものであるが、今回は前作を5年ほど遡る恰好になっている。
そして今回は「それぞれの仮面」「ルーキー登場」「仮面と覆面」「マスカレード・イブ」連作短編で構成している。
「それぞれの仮面」ではホテル・コルテシア東京での山岸尚美が「私どもは、どんなにお金を積まれても、お客様の仮面に隠された本当の顔をほかの方に教えることは絶対にございません。」とホテルマンとしての信念を貫く。
「ルーキー登場」では、新田浩介が捜査一課に配属されて間もない新人刑事で登場。
新人ながら、鋭い洞察力で事件解決へと導くが、しかし本当の悪玉に罪を問うことができなかった辛酸をなめる。
「仮面と覆面」では、ホテル・コルテシア東京に覆面作家が缶詰にされるのだが、なんだか様子がおかしい…。
表題の「マスカレード・イブ」は山岸尚美がホテル・コルテシア大阪に出向している。
山岸尚美は、ある客たちの仮面に気付く。
東京で発生した殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。
事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名をいわない。
殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。
お客さまの仮面を守り抜くのが尚美の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが新田の職務。
以上、二人が出会う前の、それぞれの物語。
イブということで、マスカレードホテルの前夜祭的な物語になっているのだろうと感じる。
それなのに後で出版されている。
著者としてはホテルマンとしての山岸尚美と刑事としての新田浩介の、その人物像を掘り下げてみたかったのでは?

マスカレードホテルについても少しふれておこう。
都内で起きた不可解な連続殺人事件。
次の犯行現場は、超一流ホテル・コルシア東京らしい。
殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を行う。
新田浩介がホテルマンとして配属されるが、最初は気位が高く横柄であったのが、次第にホテルマンらしくなっていく。
事件よりこちらの方が面白いかも?

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