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★科学技術ニュース★東京大学と産総研、元禄型関東地震の再来間隔、最短2000年ではなく500年

2017-05-16 08:53:49 |    地球

 東京大学と産業技術総合研究所(産総研)の研究チームは、相模トラフ沈み込み帯では、1703年に発生した元禄関東地震と似たタイプの地震(元禄型関東地震)が、過去約6300年間に少なくとも5回、500-2800年の間隔で起こっていたことを明らかにした。

 従来の年代値に基づいて平均約2300年間隔とした国の長期評価は、再評価が必要となると考えられる。

 沿岸の地下で巨大地震が発生すると地面が隆起するため、過去の巨大地震は海岸段丘という地形とそれを構成する地層中の化石の年代として記録される。従来、海岸段丘の年代は、試料採取が比較的容易な自然の崖面から得られる化石を用いて推定されてきたが、その正確性はよく分かっていなかった。

 同研究チームは、50cm解像度のデジタル地形情報の取得、解析から段丘地形を正確に把握した上で、従来にないちゅう密なボーリング(掘削)調査を行い、段丘の地下構造を正確に把握した。

 また地中から大量の貝化石を採取し、隆起が生じた時期をより的確に示す試料を選別した。さらにそれらを最新の加速器質量分析装置で年代測定を行うことで、各段に高い精度で段丘年代を明らかにした。

 従来の海岸段丘の年代値に基づいて行われた国の長期評価については、将来の地震発生確率などの見直しが必要になると考えられる。今後は、調査範囲を広げ、より詳細な過去の地震の発生パターンの解明を目指す。また、一連の地震発生過程を計算機シミュレーションで再現するなど、定量的研究も進めることにしている。

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