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★炭素ニュース★NEDOと名古屋大学、熱可塑性CFRPを用いた自動車用シャシーの製作に世界で初めて成功

2017-10-19 09:35:34 | ★炭素ニュース★

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と新構造材料技術研究組合(ISMA)の組合員である名古屋大学ナショナルコンポジットセンター(NCC)は、熱可塑性樹脂と炭素繊維を混練するLFT-D工法を用いることで、熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のみによる自動車用シャシーの製作に世界で初めて成功した。これにより、材料供給から最終製品までの一貫自動生産が可能になり、部材コストの低減にめどを立てることができた。

 LFT-D工法(ドイツのフラウンホーファ研究機構で最初に着想された繊維強化プラスチックの製造方法)は、連続的に炭素繊維を供給して熱可塑性樹脂ペレットと混練し、比較的長い炭素繊維長を保って混練機から押し出される素材を高圧プレスに供給、短時間に所望の構造部材を成形する方法。オートクレーブ法では必要となる中間工程が今回の方法では不要となるため、熱可塑性樹脂と炭素繊維の供給から最終製品までの一貫自動生産システム構築が可能となり、短時間成形を実現した。

 また、熱可塑性CFRPの融着可能な利点を生かしてシャシー部材を接合することで、オール熱可塑性CFRP製シャシーの製作に成功した。今回、ロボットを活用した超音波融着システムを構築したことで、複雑な実構造体の高速接合が可能になった。

 今後、自動車の車体軽量化や部材の量産化が加速されることにより、自動車によるCO2排出量の削減が見込まれ、世界の環境問題の解決に貢献することが期待される。

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