散文的で抒情的な、わたくしの意見

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最後の将軍

2017年08月04日 | ドラマ
「最後の将軍」

「どの幕府の最後か」が多少問題になりますが、純粋に最後と言えば「徳川慶喜」です。

それぞれの「幕府の」最後の将軍ということになると、鎌倉は守邦親王、室町は足利義昭です。

時代劇的に言えば、一番ドラマで「大活躍」をするのは「足利義昭」でしょう。

信長によって将軍となったものの、反信長連合を構想。最後の最後まで抵抗します。しかし反信長構想は信玄の死によって瓦解。

京都追放のあとは毛利を頼り、中国地方で鞆幕府というものを「細々と経営」します。

本能寺の変の段階でも一応「将軍」です。

そのあとは秀吉と和解。秀吉のお伽衆となって生涯を終えます。将軍を辞したのは天正16年。1588年のようです。

前将軍ということで、大阪城では「それなりの礼遇」を受けていました。没したのは1597年。60歳ですから当時としてはやや長生きです。

徳川慶喜。私はこの人、結構好きです。歴史眼があった人です。

この人が大政奉還を行った時、彼は30歳です。大政奉還は慶應3年。1867年。彼は1837年生まれ。だから30ぐらいですね。

亡くなったのは、大正2年。1913年。76歳ぐらいですね。夏目漱石が亡くなったのは大正5年ですから、没年は漱石とそれほど変わりません。

もっとも漱石は49歳で没ですから、短命です。

明治天皇より長く生きた。という点になんとなく感慨を覚えます。明治帝は戊辰戦争の段階では「まだ子供」でした。1852年生まれですね。

30歳の時に「子供の明治天皇」に大政奉還をしたわけですが、明治天皇より長生きをしました。歴史の妙だと思います。