「てんがらもんラジオ」279回 http://www.ustream.tv/recorded/106273310
ゲストの西園健三さんは、この大会について話されました。
話の内容は視聴して下さい。
印象に残ったことに触れます。
西園さんたちはこの大会の成功の為に鹿児島県内を「わくわくリレー」で回ってます。鹿児島県は南北600キロ、離島が多いことは地域地域で障害児障害者のおかれている状況の違いが大きいのです。
障害児を受け入れる施設の無い離島では、6歳になると親元を離れなければならず「6歳の別れ」と言われていました。対話していた前迫さんが、同じ日本に生れながら地域によって育ち方に天地の違いがある。そういう状況が20年以上前から変らない現状を指摘します。もし、鹿児島県の多くの離島、地域で同じ状況で障害児保育が行われるようになれば、日本列島全体で共通の障害児保育が広がることになるでしょう。
第51回大会の成功が、全国の先駆けになることを期待します。
今回の大会は一年前の「津久井やまゆり学園」事件から大きな問題を受けています。加害者が抱いていた優生思想、障害児障害者は厄介者であり、排除されるべきだ、と。これは優勝劣敗の考えであり、現代社会に深い根を持っていることを西園さんが話されました。
定年後ヘルパーになった人が、障害児と接して以前の仕事を振り返ります。コストダウンを追いかける日常、経済至上主義に浸かりきっていた、優勝劣敗が前提の日常でした。
さて、優生思想を克服するための思想は憲法の理念でしょう、この大会でも憲法をテーマにした特別企画が組まれています。
優生思想を克服する思想として、もう一つが「てんがらもん」だと思います。どんな子供も天からの授かりもの、掛け値無しの平等で個人への尊重です。鹿児島での全障研大会が「てんがらもん全国大会」のように思えてきます。
全障研の全国大会・・・てんがらもんの思想
恐れ多い言葉ですが、納得もしたいと思います。
いうことで一切の差別を受け付けないと
いう親のなかでも母親の気迫を感じます。
そういう原点があって憲法の理念は形づ
くられてきたのでしょう。以前読んだ言
葉に障害児に対して「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」が
あります。
「てんがらもん思想」とでもいうべき母
親の本質的愛情に根ざしたものの見方、
人間への視点など深めたいものです。