ゴルフのほかに日課になっていることがある。草取りだ。庭に生えている三種類の雑草を抜いている。
なかでもしつこく、しぶといのが画像にあるカタバミだ。なにしろ種で増える、茎で増えるというツワモノ。油断をするとアッという間にはびこってしまう。
はびこると抜くのがたいへんだ。ちょっとでも茎が残るとそこから元気よく芽が出てくる。はじめは可憐で弱弱しい。
しかし、ほっておくと、そこらじゅうがカタバミ広場になってしまう。小さな黄色い花はかわいいけれど、その繁殖力はそら恐ろしい。
トツゼンほかのところから小さな芽が顔を出すことがある。種だ! 飛んだ種で増えたのだ。
そこで、ワタクシの選んだ戦術はジミチ(地道)戦法だ。ただただひたすらに抜く!
雨の日以外は毎日のように抜く! 1本でも2本でも抜く !朝に夕に抜く!
近ごろは祖父方の「草取り遺伝子」にスイッチが入ったのか、腹ばいになって抜いている。芝生にシートを広げ、そこにうつ伏せ、腹ばいになって、黙々と草を抜く。カタバミの根を残さないように右手には雑草抜きの道具をもって慎重に抜いていく。左手で根を切らないように引っ張りながら根をたどるのだ。
異様な光景だ。この前はお隣のダンナがめずらしくあちらから「おはようございます」と声をかけてきた。これまで一度も先にあいさつを仕かけてきたことがないのに。かなりインパクトがあっただろう。食卓の話題を提供したにちがいない。
「おとなりのダンナが腹ばいになって草を抜いていた!」
「えぇぇぇ~気持ち悪ぅぅぅl!」
完全制覇も近い!だが油断はできない。ちょっとでも油断をすると、どこから顔を出すかわからないのだ。さらに油断をするとはびこってしまう。
合言葉は「駆逐」だ。ただ自分ひとりの作業なので、誰との合言葉なのかは知らない。