医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

赤く太く伸びる

2017-05-20 05:41:35 | 薬局
6月末にはほぼ決まる。

毎年6月末には「骨太の方針」が発表になる。
この「骨太の方針」に沿って来年度予算の概算要求が8月に作成される。
社会保障費については、2015年の段階で2016年から2018年の3年間の増加を1.5兆円に抑えると経済財政諮問会議で決定した。
経済財政諮問会議の議長は安倍総理大臣で閣議決定である。

2016年度の概算要求は6,700億円、2017年度は6,400億円の概算要求だった。
が、しかし、経済財政諮問会議の影響で各年度の予算は5,000億円に抑えられている。
当然のことであるが2018年度の社会保障費も5,000億円ありきだ。
となると厚生労働省から出される概算要求は初めから5,000億円で立てている。
予算がある程度決まるのは12月なので、決まってから動いたのでは年明けの4月からは間に合わない。

その概算要求に大きく関わるのが財務省である。
その財務省の諮問委員会として財政制度等審議会があり、予算編成など、国の財政のあり方について検討している。
特に財政制度分科会が提出する「予算の編成等に関する建議(意見書)」は、予算編成に影響を与えるため注目されている。
その財政制度分科会に社会保障があり4月20日に審議されている。
上記の内容は既にブログでも紹介済みである。

繰り返しになるが内容を再度検証したい。
先ず、調剤に関する内容は44ページから始まる。
その44ページには「薬剤費等を除いた技術料部分を比較すると、近年、調剤医療費の伸びが大きい」とある。
ここには分業が進んでいる影響は考慮されていない。
示されたグラフは、それを強調するかのように、しかも赤く他よりも太い。

続く45ページには「調剤基本料」「薬剤服用歴管理指導料」「調剤料」の3つの仕切りがあり、それぞれ約3,500億円、約3,400億円、約8,200億円と、平成28年度改定の予測が示されている。
改革の方向性のコメントには「28年度改定に引き続き、30年度改定において、対物業務から対人業務へ評価を重点化し、更なる抜本的な適正化を行うべき」とある。
ここでは「調剤基本料」と「調剤料」の対物業務を抜本的に適正化すると取れる。
適正化とは引き下げを意味する。

46ページには、いわゆる門内薬局、門前薬局に対する報酬を下げる予告の様な内容となっている。
院内と院外の報酬の違いやかかりつけ機能の有無などから下げる方向にあると考えられる。

そして、最後の資料は門内薬局に対する問題提起とC型肝炎治療薬の偽造品流通が取り上げられている。
ここも何らかのペナルティーを考えての事と思われる。

薬局業界は予算編成の調整役として見られているようだ。
これも与えられる環境である。
環境には自分自身が変化して成長するのみだ。






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2 コメント

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赤色太字に括目 (駒形ファン)
2017-05-20 13:58:04
赤字と太字がKPI !(?)

「薬局業界は予算編成の調整役」
間違いなく調整=医療費適正化における主役です。次改定では、資料の構成から読み取ると病床削減も主役級。そして病床を適正化する(させられる)地方行政(地域医療構想)も。もちろん国保改革に連動する国民負担増(これはできるだけ抑えたいが、地方自治体の財政状況に応じて差がでる)も以前からささやかれ続けていましたし、十分に起こりえますね。そして、これらをマルメた地域マルメケア(地域包括ケアシステム=地方自治体の懐事情に応じた費用対効果の高い公的社会保障?)。

いよいよ駒形社長のブログも診療報酬改定年モードへ突入!、、、ですね。今度の改定は複雑すぎます。改革のど真ん中ですもの。
駒形社長のブログを読んでいないと、私の場合、絶対に改定に無頓着のままでした。以前は、無知ゆえに「何とかなるさ!でたとこ勝負だ!」と思っていましたが、、、それは完璧な誤りでした。
さあ、具体的な点数が気になるところですが、そんなことより、制度の方針が気になりますよね。
アツーっい夏を過ごせそうです。

P. 37から始まる「診療報酬関係」はP. 47まで
素人目に見てもわかりやすいですよね。他に比べて何より字が少ないです。介護も随分とわかりやすい。見やすい資料=早い段階で着手される適正化対象という共通項。しかもこれらは規制改革されたことも共通。主役級の扱いとみてよいのでしょう。

細かく読み込むべきなのですが今のところは大雑把に読んで駒形ファンが受けた印象です。

P. 38 
薬価の毎年改定を予言(予告)?
今の流れだとおそらく実現?安さの極限を目指す?

P. 40 
財源構造:国庫負担削減?が本当に怖い。連動する費用構造の変化?技術料、医薬品、委託料が主な削減ターゲット?

P. 42 
「7:1算定厳格化」の文字が光って見える。
高度急性期、急性期を合わせて約24万床削減は何年計画(2025年に間に合わせる?)で適正化されるのか?県によっては2017年までと比べおよそ1/6の病床数になるところも?処方元は生き残れるのか??

P. 43 
医療費の地域格差問題を前面には出さないが強く感じる。医師の偏在問題解決、地域別診療報酬実現の準備資料?外来診療への切り込みは次回??

P. 44 
全てのページの中で最もわかりやすい図表。
既出のグラフ。赤くて太い線は一目でお上の言いたいことがわかる。
駒形社長の解説に納得。

P. 45
誰が見てもわかる調剤料の院内院外比較グラフ
このグラフは今回が初めて?
「更なる抜本的な適正化を行うべき」に注目。
駒形社長の解説に納得。

P. 46
こちらでも調剤料の院内院外。既出の表。
医薬分業の利点を太字で記載されていることに注目。報酬は別にして、これが求められる役割か。
やっぱり駒形ファンは駒形社長の改正に納得。

P.47
P46改革の方向性(案)から続く調剤報酬の見直し。門内薬局に否定的な文字は見当たらない。偽造品流通を紙面の半分を割いてまで記載という扱いの重みに注目。

P. 37-47
ほぼ2014年(2012年だったかな?)あたりから議論され続けてきたことが6-8年かけて計画実行に必要なデータ(や報道)を蓄積、根拠に基づく形で改革が実行される段階に来ていますね。

準公務員とも呼ばれることもある医療従事者、我々の生活や人生計画を変えるものとなる2018年診療報酬改定ですが、これまで多くの医療関係者にとって自発的に勉強する対象ではありませんでした。しかし、今朝のブログにあるように決して無視できるものではありません。身の振り方を考えないと、社会保障制度のルール変更により、梯子を外されてふるい落とされてしまいそうです。
これまでは資格をとれば将来安泰でした。
それは過去になると見て間違いなさそうです。

今朝の目覚めは、覚悟を再認識する覚醒でした。
駒形ブログのおかげです。
明日も楽しみです。


始まりますよ! (駒形和哉)
2017-05-21 03:42:43
気が付くと5月も下旬に入りました。
早いですね。
そして、「骨太の方針」の”骨”もできつつあります。
現政権は今までの積み残しを一気に修正できるだけの力を持っています。
いや、修正しなければならない時期に入っているのかもしれません。
痛みが伴う改革が始まります。

何をどう対応したらいいのかを、一緒に考えてください。
よろしくお願いします。

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