医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

健サポ動く

2017-02-17 06:16:12 | 薬局
次の一手は何だ。

鳴りを潜めていた「健康サポート薬局」であるが、徐々に大手調剤チェーンも手を挙げだしてきた。
きっと本意ではないんじゃないかと思うが、厚生労働省から協力要請でも入ったのか。

将来の姿が見えない「健康サポート薬局」に何を期待するのだろうか。
きっと調剤報酬に関わるとの目論からだどうか。
それも無きにしも非ずだが、もらう報酬よりも出ていく支出の方が大きいように感じる。
ネックになるのは48品目の要指導薬や第1類医薬品の配置である。
どれだけの人が調剤薬局で好んで買っていくだろうか。
イメージで言うとドラッグストアの方が安い感じがする。
品揃えから見ても見栄えがしない。
ドラッグストアは”枯れ木も森の賑わい”的なボリューム感がある。
しかもポイントも付いてくる。

定期的な相談会や患者向けのセミナーなどの開催も必要になる。
となるとかなりのスペースが必要になる。
自動血圧計や体組成計、骨密度計などは使い方を説明しないと勝手に使えない。
人を配置するほどの余裕はない。
さすがに大手の薬局は広いし、人もいるから何とかなる。

この他にもハードルはいくつかある。
それを乗り越えてまでやるのか。
美しい理念に基づいて”地域のために貢献します”であろうか。

ドラッグストア業界が大きな曲がり角に差し掛かっている。
大手5社の第3四半期決算報告に変化が見られる。
売上の伸びが鈍化傾向に陥っている。
これはインバウンド(海外旅行者)の爆買いが落ち着いたことによる。
また、調剤事業も薬価の引き下げが現状回復まで辿り着けていない。
日本チェーンドラッグストア協会によると15年度の業界総売り上げは前年比1.1%増しかなかった。
1店舗当たりの売上は3年連続で減っている。
上り調子だったサンドラッグでさえも2017年3月期中に90近く出店を計画していたが、16年末時点で38店舗にとどまった。

さて、ドラッグストアが新たな戦略に動き出す。
それは何だ?
最も有力なのは調剤ではないだろうか。
追い風のごとく「調剤ポイント」も実質容認された。

さらに動きは予断を許さず「スギ薬局」が北陸進出を始めた。
ここは「クスリのアオキ」の牙城である。
「ウエルシア」も関西に進出する意向を明確にしている。
ドラッグストアの”仁義なき戦い“の火ぶたが切って落とされた。

中小薬局は狙われていることに気づいていない。
だから狙われる。

今日からHSEセミナーである。
当社の”仁義なき戦い”が始まる。





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