医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

おせっかい

2017-02-11 06:26:42 | 薬局
差し出がましい。

と、思うことがある。
それは薬剤師が行う在宅訪問にケアマネジャーが重く関与することである。
もちろん連携の必要性は良く理解できる。
しかし、残薬が有り余っていて、ちょっとやそっとじゃ改善できない患者も多々いる。

そんな患者にケアマネジャー自ら自宅の薬の整理をして欲しいと薬局に連絡があった。
早速、その患者の自宅に薬剤師が訪問すると“あら!たいへん”状態だったそうだ。
薬は数カ所からもらっていて、どの薬も必要な疾患を抱えていた。
でも、飲んでいない。

早速、処方せんをもらっている医師に相談すると、他からの薬を削るのは難しいとアドバイスをもらい、とりあえず処方せんに「訪問薬剤管理指導」を備考欄に書いてもらった。
ケアマネジャーに報告し、「居宅療養管理指導」を行うことにしたが、処方は1週間単位で出されている。
それほど服薬管理が出来ていなかったともいえる。
そこで処方せんが出る1週間ごとに薬を持参してカレンダーに設置することになった。
もちろん他から出されている薬もいったん引き取って整理する。
これが意外に手間暇かかる。

ところがケアマネジャーが言うには「居宅の算定は月に2回までとしてください」と指示してきた。
はっきり言って何の権限でそんな事が言えるのか。
とはいうものの“泣く子とケアマネには逆らえない”と、しぶしぶながら月2回の請求になってしまった。
残りの2回はボランティアとなる。

そもそもケアマネジャーにはどこまでの権限があるのか。
確かに「ケアプラン」の作成を任されている。
が、しかしだ。
ケアマネジャーが作るケアプランは「支給限度額」の範囲内となっている。
では、「居宅療養管理指導費」はどうかと確認すると。
「支給限度額」の枠外となっている。
従って、ケアマネジャーのプランを侵害するものではない。
それを意外に知らないケアマネジャーが多い。
薬剤師の「居宅療養管理費」を何度も入れると、他のサービスが出来なくなるとぼやいていた。
それは違うでしょう!

早速、資料を作って教えてあげた。
お陰様で、患者がある程度自分で服薬管理ができるまで、月4回の訪問に切り替えることが出来た。

知っていそうで知らないことって結構あるよね。








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2 コメント

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確かに・・・ (マルコ)
2017-02-11 14:40:52
ケアマネさんはいろいろです。ケアマネさんに嫌われると困る事も多々ありますから好かれようとしないとならない努力とかお誘いなどを受け流す、流し方をすごく考えないとならないという面倒くささとかあります。看護師さんより権力強そうな方も施設には見受けられ、、相変わらず薬剤師は大人しいです。
理解を促す (駒形和哉)
2017-02-12 06:58:45
ケアマネは薬剤師が何をしてくれるのかを知りません。
もっと職能団体として取り組みたいですね。
実際は薬の事で困っている事が多いです。

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