医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

危険ドラッグ

2017-04-20 06:27:50 | 薬局
近所には来て欲しくないかも。

大手ドラッグストアが脅威だ。
あるドラッグストアが2017年2月の決算で売上が6,232億円(17.9%アップ)と好調だ。
そして2020年には1,850店舗、売上は8,000億円、経常利益が360億円を目指す。
売上の約19%は調剤で1,500億円を目標に掲げている。
2017年2月の段階で既に974億8,400万円とほぼ1,000億円に手がとどくところまで来ている。
現状では調剤併設店が66.9%らしいが3年後には85%前後まで持っていくそうだ。
処方せんを扱う店舗数は1,036店もある。
驚くのは101店舗が24時間対応している。
損して得とれのレベルではない。

1枚の処方せん単価は9,845円と前年より650円ダウンしたが、その粗利益率は37.3%と高い。
粗利益額は3,672円とかなり高利益である。
応需処方枚数は990万1,000枚と前年より261万4,000枚も増えている。
通常のドラッグ商品を販売して同じ利益額を稼ぐとなると、少なくとも15,000円程度の売上が必要になると思われる。
どう考えても処方せんの応需はありがたい。
さらについで買いが期待できる。
待ち時間の間に生活必需品の購入が出来る。
しかもポイントが付いてくる。
もちろん調剤の支払いにも「調剤ポイント」が付く。
誰が考えても有利である。

調剤併設店に欠かせないのが薬剤師の採用となる。
今年の2月末で薬剤師は既に3,754人も在籍している。
さらに今年の新採用として276人が追加となった。
数年前にこの会社の新卒薬剤師の初任年収が話題になった。
何と1年目が600万円、2年目からは650万円だったと記憶する。
ありえない金額である。
今どきの新卒者は卒業と同時に奨学金の借金を抱えている。
その額もハンパじゃない。
聞くところによると1,000万円を越えるそうだ。
何だかこれで良いのかって感じてしまう。
その借金の返済のためにドラッグストアを選択した人もいる様だ。

ドラッグストアの脅威はまだまだ続く。
くれぐれもお忘れなく!






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2 コメント

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板挟み (駒形ファン)
2017-04-20 16:59:13
いつも勉強させていただいております。

営利企業が儲けを追求するのは当たり前のこと。それはわかります。
国に金が無く、医療費に予算を割けず、医療介護保険の負担も上がりっ放し、これ以上の社会保障負担増は現役世代、特に若い世代にとんでもない負担となる時代に我が国は突入しました。
そんな状況下、調剤報酬(=保険料も含め、血税)に収入を頼っている薬局がさらに収益をあげるというとこは、今の世では国民を困らせることになりはしないでしょうか?

余裕のない時代で、営利企業という形態を保ちながらこれまでのように薬局が存在することは厳しくなってきている情勢ではないかと感じます。
うまい落とし所が見つかることを期待します。

肋間神経痛 お大事になさってください。
明日も楽しみにしております。
そろそろ限界が・・・ (駒形和哉)
2017-04-21 05:20:34
今の社会保障制度は人口が増えている状態を想定しています。
そろそろ限界に近づいています。
何か新しい方向性を考える時期ですね。
それが何なのかちょっと見えてきません。
もがいているうちに何かつかめるんじゃないでしょうか。
もがく努力が大切です。

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