医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ただいま占拠中

2017-10-14 06:02:02 | 薬局
強敵に成長中である。

ドラッグストアの調剤売上が絶好調だ。
この現象は知らない内に処方せんが流れていることを示している
ウエルシアの第2四半期における調剤売上は552億8,900万円だそうだ。
これは対前年の16.2%アップにもなる。
今どき2桁台の伸びは脅威だ。
そして、いよいよドラッグストアの調剤売上が1,000億円を超えそうだ。
さらに、勢いづいているのは調剤併設店である。
すでに1,070店舗で全体の68.3%にもなる。
驚くのはまだ早い。
24時間営業の調剤併設店が111店舗もある。
まさに「開いててよかった」ではないだろうか。
先日のブログでも書いたが店舗内には高齢者が集える"場"も提供している。
ここでは健康教室やカルチャー教室、認知症カフェ、ケアラーズカフェなども開催されるそうだ。
イメージとしてはまさに「健康サポート薬局」に限りなく近いような気がする。
これだけではないのは承知だと思うが「調剤ポイント」の集客力も大きい。
国民が処方せんはドラッグストアの方が有利だと気づきだしている。

スギHDも"凄十"である。
こちらも負けず劣らず413億7,600万円で前年比が10.2%アップと2桁の伸びである。
中でも在宅の売上が19億5,900万円で5.5%アップと順調である。
在宅で約20億円規模はひょっとすると最大かもしれない。

上記の2社が凄いのは処方単価でも脅威である。
ウエルシアが9,979円でスギHDは11,016円だそうだ。
さらに粗利益率が何とそれぞれ38.6%と37.7%だと言うから、まさに"やめられないとまらない"ってどこかで聞いたようなコピーだ。
1枚の処方せんで粗利益が3,700円以上もある。
しかも調剤の待ち時間が買い物につながる。
"1粒で2度美味しい"のグリコ現象である。

その内、他のドラッグストアからの報告が出てくるがどこも絶好調だと思う。
1人薬剤師薬局が成り立つ要件の1つに、ドラッグストアが処方せんを扱わないがある。
近所に進出したら流れが変わる。
この流れを少しでも抑えるために日頃の地域活動が必要になる。

最近、気になるのが努力もしないで批判する薬局である。
例えば、高齢者施設における処方せんだ。
ただ運ぶだけの薬局から、現場で配薬ミスが生じないような工夫を凝らした薬局に処方せんが移動した。
それに対して何ら根拠のない誹謗中傷を地域薬剤師会に振り撒く。
「あの薬局はズルしてる」
施設職員は正直だ。
自分たちの身の安全からもよりミスが生じない工夫が欲しい。

商売は顧客が喜ぶ方に流れる。
努力なしで美味い汁はいただけない。






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