医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

権利と利権

2016-10-20 06:09:40 | 薬局
もっと主張すべきじゃないの。

19日の中医協の総会で「処方権と調剤権の格差」と言う大きな問題について議論になったらしい。
日本薬剤師会学術会議において中医協委員の幸野委員が講演で「医師の処方権と薬剤師の調剤権には格差がある」と指摘し、次回の改定で重要課題として取り上げたいと主張した。
これに対して日本医師会の中川委員は「暴論だ!」と一蹴し、公の場で「次回改定の重要課題」は、個人的意見と異なり問題があると指摘した。
さらに医師の処方権と薬剤師の調剤権に、どの様な格差があるのか意味が分からないと反論している。

詳しい内容は現場に居なかったので不明であるが、医師には処方権があるのは確かだが、薬剤師にも調剤権がある。
患者を診察して処方せんが出る。
この処方せんに対して薬の選択は薬剤師にあってもいいと思う。
例えば、患者の理解を得て後発医薬品への切り替えなどだ。
基本的に成分が同じなら銘柄指定の仕組みがおかしい。
確かに、効果が怪しい後発医薬品もあるかもしれない。
それを選択するのも薬剤師の大事な役割である。

要は、薬剤師は医師の下請け業者ではない。
この薬剤師の調剤権に関しては、ちょっと当社も関与しているように感じている。
支払い側の幸野委員とはHSEセミナーの講師としてつながっている。
さらに、23日に行われる「HSE・ネクスト全国大会」の講師も務めてくれて、その打ち合わせの度に薬剤師の現状を暴露している。
その打ち合わせの度に言われるのは、薬剤師会の代表はもっと自分たちの主張をすべきだである。
言われっぱなしなのでついつい助け舟を出してしまうそうだ。

さて、そんな強い味方がいるにもかかわらず、両者のやり取りに対して「薬剤師会の中でも、個人的な薬剤師としても、調剤権の拡大とかではなく、薬剤師が調剤する上でどの様な義務を負っているのかを考えることが重要だ」と、何だか弱気な発言である。
調剤権は今のままでいいのか。
イギリスでは医師が処方した内容に、薬剤師が納得しない場合は突っ返すそうだ。
薬剤師が納得して初めて調剤が開始され、調剤された薬は薬剤師の責任が問われる。
調剤権とはそんな感じじゃないだろうか。
その調剤権の拡大を望んでいないとは、個人的な見解なのか、それとも薬剤師の総意なのか。
これではやっぱり薬剤師は医師の下請け業者の何ものでもなくなってしまう。
この委員は調剤権の話をそらすように「地域連携と医師との相互理解の中で、薬剤師が求められる役割・義務を果たすことが重要だ」と逃げちゃった。
私は地域連携と医師との相互理解のためにも、薬剤師の調剤権とは何かをはっきりさせるべきじゃないかと考えている。

2018年度の調剤報酬改定は強い味方がいても大負けしそうだ。
その内に強い味方も見放すんじゃないだろうか。





目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ハイカラシニア | トップ | ちぇすと! »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL