医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あとで

2016-05-27 05:04:20 | 薬局
あれから誰からも…。

4月1日の日経新聞に掲載された「日本郵便 薬を宅配」はどうなったのだろうか。
この会社が株主に発表した5月9日の資料から。
「調剤薬局の薬剤師が在宅訪問による服薬指導を終えた後に、調剤薬局から在宅患者さまのご自宅やお住まいの施設へ、日本郵便がゆうパックで処方薬等の配達を行います。」
「これにより、在宅訪問に伴う、点滴に用いる輸液等の重量物の運搬に係る薬剤師の負担を軽減し、これまで以上に服薬指導等の患者さま向けのサービスに注力できる体制を構築します。」
「本サービスで取り扱う対象は、当初は処方薬等のうち重量のある輸液・栄養剤等に限定して開始しますが、在宅患者さまや施設の管理者さまにもメリットを感じていただける運営体制を整備しながら、順次、対象を内服薬等の処方薬等に拡大する予定です。」
「また、当社は、日本郵便の子会社の通販機能を通じて、あらかじめ注文を受けた衛生日用雑貨や飲料・健康食品などの商品を在宅患者さま等に販売・配達する買い物支援サービスなど、在宅医療をサポートする包括的なサービスを提供する予定です。」

このサービスを6月上旬から札幌市と名古屋市で始めるらしい。
この件についてどこからもクレームもコメントも出ていない。
厚生労働省も日本薬剤師会、日本保険薬局協会、日本チェーンドラッグストア協会からも音なしの構えだ。
後2団体は概ね賛成じゃないだろうか。
虎視眈々と自社でも取り組める体制を組んでいると思われる。
明らかに新しい流れで、やりようによっては大きな市場の獲得につながる。
厚生労働省が何も言わないのは法的に問題ないからだと思われる。
裁判で負けるのが恐い。
未だに「調剤ポイント」は保留のままだ。
さて、日本薬剤師会は何を考えているのだろうか。
明らかに中小薬局への影響は大きいと思われる。

そんな流れを受けて、ある中堅薬局グループが早くも応用編の仕組みを検討している。
薬局で受け取る薬をお届けするサービスの開発である。
薬局の受付で処方せんを受け取り、先ずは「薬剤情報提供文書」を発行してしまう。
それをもって薬剤師が服薬指導を行う。
薬は後からお届けするサービスである。
患者の待ち時間は大幅に短縮される。
薬の配達は後から薬を揃えて配達専門の人を使う。
これに関しては既にブログにも書いた。
それが現実に動き始めている。
この仕組みだと待たずに済む。
緊急性のある薬はその場でもらう。
そうじゃない場合は後からでも構わない。
その時に、店では買いづらい気になるものなども配達してもらえる。
お年寄りは体力が弱っている。
ちょっとした荷物も負担になっている。

ありがたや、ありがたや、あぁ~ありがたや、ありがたや。

今朝は6時40分発の飛行機で九州へと旅立つ。
さすがの私も朝の準備はつらい。
では、5時6分浅草橋発の地下鉄へと向かうか。






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2 コメント

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健康サポート薬局 (個人薬局)
2016-05-27 18:41:13
いつも貴重な情報をありがとうございます。
毎日、欠かさずに拝見させて頂いております。

10月から始まる健康サポート薬局なんですが、将来的に基準調剤加算の要件になったりすることはあるのでしょうか?

先生のご意見をお聞かせて頂ければ幸いです。
正直なところ (駒形和哉)
2016-05-28 06:30:40
かなり先のことになると思いますが、限りなく「基準調剤加算」の要件に健康サポート薬局が入ってくるかもしれません。
内容をご覧になったかもしれませんが、かなり同じような内容でハードルが高いです。
でも、急ぐことはないと思います。
小さな薬局では対応が難しい内容も多いと感じます。
先ずは、目の前の「基準調剤加算」の取得が先決だと思います。

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