医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

ざんにょう…じゃない

2017-07-11 05:41:31 | 薬局
なかなか難しい時代を迎えている。

経営者にとって残業問題は頭の痛い話である。
薬局は医師の開業時間に合わせて営業が行われる。
例えば、小児科では夏場が比較的暇だが、冬場になると、いつ終わるか分からない。
薬局は働く時間の管理(シフト)が大事である。

管理職には残業がないなどと安心しているととんでもないことになる。
地域によって薬局の責任者の呼び方が異なるが、管理薬剤師、薬局長、店長など様々である。
さて、この人たちが管理職に当たるのかどうかである。
管理者として認められる条件がある。
「経営者と一体の立場にある者であるかどうか」
自分の業務に関する裁量と権限、部下に対する労働条件や人事考課における決定権を持っているかといったところが重要なポイントとなる。
先ほどの管理薬剤師、薬局長、店長の役職の人にどこまでの権限があるだろうか。
なんちゃって管理職となっていないか。

次に「厳格な時間管理を受けない者であるかどうか」
自分の労働時間を自分で決定する裁量と権限をも持っているということである。
簡単に言うと24時間いつでも仕事で、いつでも休みが自分で管理できる。

さらに「その地位にふさわしい処遇を受ける者であるかどうか」
要は、それ相当の報酬をもらっているかどうかになる。
中小企業では、一般的に800万円以上になるようだ。

上記の3つが揃って初めて管理者と認められる。
そして残業も支給されなくても文句は言えない。

医師の年棒に対して残業代の支給が認められた。
年棒1,700万円の医師が1日8時間の法定労働時間を超えた働いた約320時間に対して病院側に残業代請求の訴訟を起こしていた。
「雇用契約では時間外賃金を1,700万円の年棒に含むとの合意があった」そうだ。
にもかかわらず、1審では破棄されたが2審の判決では「残業代と他の賃金が判別できなければ、残業代を支払ったことにならない」と結論付けた。

薬剤師の給与も年棒制が多い。
年棒制だからと言って残業代はかからないと高をくくっているととんでもないしっぺ返しにあう。
1日8時間を超える残業には通常の1.25倍の賃金が必要になる。

また、薬局で採用されている「変形労働制」にも誤解を生じやすい。
時間がないので説明は避けるが、導入時や新しく採用時には良く説明する必要がある。

権利ばかり主張せずに、しっかり稼いでからにして欲しい。







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11 コメント

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御意 (駒形ファン)
2017-07-11 09:03:19
医師の残業代問題は、来年度以降変化をもたらすでしょうね。
働き方改革を5年間なんとか医師には当てはまらないように土俵際で押し返したと思った矢先、この司法判断。日医は苦しくなりました。
これからは、残業代を支払うことにならざるを得ない。この話は主に病院で。多くの病院が今でさえ赤字である上に、さらに支出が増えるとなると、、先進的な機器にお金を割く余裕がなくなり、人口減社会で収入減少、下手をしたら倒産。ただでさえ、最近病院倒産が増えているのに。そうすると、医師過剰問題は急加速するリスクが高まりますね。収入減少に陥った医師は収入減少を補うためにどんな行動でそれを回避するのでしょう。
多くの選択肢が考えられます。さて、それらは国民に受け入れられるのでしょうか?そして薬剤師の仕事と競合することになるのか?ならないのか?

受け入れられるといえば
昨日のブログ内容で気になっていたことがあります。薬歴などに関してです。
以下、駒形ファンの考察です。
診療において保険適応は、適応に至るまでかなり高いハードルをいくつも乗り越えて、その価値が科学的に多角的に示されてからようやく保険導入となります。日本ではこのプロセスが厳しすぎる、時間がかかりすぎるため国外企業が難色を示すほどのものです。しかも、導入後費用対効果が低い、あるいは無いと評価された場合、保険から外され、費用対効果があったとしても、導入後時間が経過すると他の点数に包括され「マルメ」られます。そこで薬歴ですが、これは諸外国に前例のないものです。正直言って、医科で前例のないものが保険適応になるに比べてはるかにハードルが低い状態で導入されました。そして導入後の評価がそろそろなされるタイミングで「母屋でお粥。離れですき焼き。」発言がでました。ひょっとしたら、こういうところにも医師会サイドの思う所があったのかもしれません。当時、薬剤師サイドからは「何を言ってるんだ!?」という声が少なからず聞こえました。では、その声が行政と国民に届いたか?となると期待と結果は異なりました。薬歴未記載事件がここぞというタイミングで報道されました。泳がされていたのでしょう。そういえばあの頃、医師会は調剤報酬の加算についても触れていました。「多すぎる」と。これはその後どうなったかというと、財務省の資料で院内と院外の調剤料が比較され、適正化対象であることがわかりました。
薬歴は素晴らしいものです。しかしながら、薬歴を必要性を感じない患者も多く存在します。それは薬剤師からみればおかしいことですので、ここで齟齬が生じます。正しいことをやっているのに、なぜこれほど低い評価のなのか?その「なぜ」に今後、国民に受け入れるヒントがあるのでしょう。薬歴は医薬分業に必要不可欠なものであることを証明するためには、薬歴がなければ治療効果や医療の費用対効果が著しく低減したなどの論文なり国の報告書が出なければなりません。これを出す役目はおそらく日薬だったのでしょう。過去形です。なぜなら、薬歴未記載事件が報道された後では、どれだけ取り繕っても意味がありません。「医療にたいした影響が無かった」ことが露呈されてしまったからです。それでも国民が絶対に薬歴はどんなケースでも必要だから対価を支払う!となりますでしょうか?そう対価を支払う価値のある仕事は残るはずです。ではそれは何でしょうか?その1つはおそらく遠隔服薬指導でしょう。首相が提言され、なおかつ経済産業省の方針にも適合し、なによりこのサービスを望む人が潜在的に多く存在する可能性があります。
ということで、今後生き残るヒントは見え隠れしていますね。

今朝も長々と失礼しました。
長い時間をかけて形成された疾患は、治すにも時間がかかります。しかし、治そうと思い立たねば治るものもなおりません。

明日も楽しみです。
見えないから (駒形和哉)
2017-07-12 05:20:58
薬歴は患者には見えません。
見えないものには評価が出ません。
患者の目の前で薬歴を書いているでしょうか。
すべてとは言いませんがきわめて稀です。
これが患者への誤解につながっていませんか。


百聞は一見に (駒形ファン)
2017-07-12 05:34:43
確かにおっしゃる通りです!
これまたヒントを発見。
ありがとうございます。
実際に・・・ (駒形和哉)
2017-07-13 04:23:20
患者から苦情が出ているんです。
請求明細を見て「薬歴管理料」の部分を、「薬歴」など書いている姿を見たことがないって。
確かにねぇ。
わかりやすさが社長の真骨頂 (駒形ファン)
2017-07-13 08:03:36
素晴らしい見える化のアイデアですね!
オープンキッチンのお店のようです。
薬歴は本来患者さんのためのものであるはずですから、内容を見せながら書くと薬歴自体の認知につながること間違いなしです。そこから本当の評価が始まり、値打ちがきまりそうです。
クレームと正面から向き合うと、次につながりますね。一方的ではどんな場合も人間関係がこじれますし。
見え過ぎちゃうと (駒形和哉)
2017-07-13 15:34:57
困ることもある。
「クレイマー」とは書けない。

患者の求めに応じて閲覧や提供することになっている。
公的文書 (駒形ファン)
2017-07-13 22:13:19
そりゃそうですよね!
公的文書にクレーマーとか
それを匂わせる文言がかかれていたら?
それを患者本人がみたら?
てことですね!
Unknown (ぴよ)
2017-07-14 00:29:39
医者のカルテって要点だけ簡潔に記載されてるのに何で薬剤師のカルテは長々書くのでしょうかね。それができれば患者の前でもササっとかけるのに‥。
私的見解! (駒形和哉)
2017-07-14 11:26:48
医者のカルテは人に見せるものじゃないですよね。
備忘録みたいなものじゃないでしょうか。
自分がわかればいい。

薬歴はちょっと異なると思います。
複数の人が情報共有するツールです。
また、元々薬歴の書き方などなかったと思います。
そこでPOSやSOAPを援用しただけだと思います。
今こそ、薬歴管理に必要な薬歴の書き方を研究すべきじゃないかと思います。
長いのは、長いのが好きな学者がこう得るべきだと言うからじゃないでしょうか。
Unknown (ぴよ)
2017-07-14 22:27:02
一人薬剤師の薬局は患者の前でカルテ書きます?二人以上医師がいる診療所はカルテ共有しますよね。それと薬剤師のカルテってどうしても日記帳見たいにだらだら書くんですよね。書き方というか要点を簡潔に書く国語力が必要な気がします。そもそもSOAPにこだわりすぎ。いまだにOに何を書くか等議論されると辟易します。
重要視かな? (駒形和哉)
2017-07-15 05:08:21
あまり薬歴を見てないのかもしれません。
怒られそうだけどね。

だらだら文章だと服薬指導時に見るのが面倒になりそうです。
前回からの服薬指導の継続性に欠けるのかな…?

患者投薬もしたことない私の勝手な妄想です。

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