医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

仕掛け人

2017-07-27 05:27:30 | 薬局
呼び込んじゃダメ!

地方の基幹病院が敷地内への薬局誘致で動いている。
病院経営は厳しい。
薬局以上に診療報酬での締め付けが始まっている。
それを助長するかのように「地域医療構想」も始まっている。
2018年の診療報酬改定では急性期病棟として残せるかどうかが大きな分かれ目となる。

その厳しさからか少しでも収益を出そうと必死だ。
敷地内への薬局誘致もある面では小銭稼ぎなのかもしれない。

さて、その敷地内誘致であるが、地元薬剤師会はなぜだか反対の姿勢で臨んでいる。
お陰様で”トンビに油揚げ”ではないが、大手調剤チェーンがいともたやすく入り込んでくる。
ただ、問題は単なる場所取りだけでは済まない。
大手調剤チェーンの成長戦略はM&Aである。
まして全国の分業率が70%を超えた現状では新規出店の余地がなくなっている。
そのM&Aも地方しか残っていない。

M&Aをする際のポイントとして、薬剤師の補充が大切になる。
薬局を売りたい大きな要因に薬剤師不足がある。
永年ちやほやされてきた薬剤師は、本人たちは気づいていないかもしれないがかなり我が儘である。
一般企業の常識から少し離れている。
この薬剤師との付き合いにうんざりが薬局を手放すきっかけになっているようだ。
また、リクルートもなかなか上手くいかない。
はっきり言ってルクルートのノウハウもない。
何をしていいのか分からない。
結局のところ紹介会社から高い紹介料を支払う羽目になる。
よく働き、性格も良く、患者受けもいい薬剤師ならいいが、そうでもない薬剤師も多い。

話を敷地内薬局に戻すと、大手調剤チェーンにとって、地方の比較的大型薬局が手に入ると、そこに薬剤師の確保が出来る。
そうなると、その地域でのM&A活動も合わせて可能になる。
薬剤師不足で手放したい薬局があったとすると、買っても薬剤師の補充が出来なければ、大手調剤チェーンと言えども苦戦する。
ところが既にちょっと過剰気味に敷地内薬局に待機させておくと、そこからの派遣が可能になる。
要は、敷地内薬局が地域の薬剤師の補填ステーションになるってことである。
それが”アリの一穴”ではないが、大手調剤チェーンがその地域に進出するきっかけにもなる。
気が付くと水面下で、あそこも、ここも…になってしまう。

そんな事も考えずに反対を貫くこと自体がナンセンスじゃないだろうか。
せっかく地元の薬局が敷地内を確保したにもかかわらず、反対の姿勢を貫く薬局があった。
裏を調べてみたら、その薬局は水面下で大手調剤チェーンの資本が入っていたそうだ。

忍びの者が入り込んでいた。





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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-07-27 09:01:35
薬剤師は6年制と恣意的な合格率の低下で、希少性を担保される期間が延長されたことも、一般企業の常識と乖離がなかなか縮まらない要因かもしれません。
大手のM&Aによる人員の効率化、MRの人員減、ドラッグでの登録販売者、最低限の薬剤師数で運営可能なネット販売・・・もう、わがまま言ってられない環境ですね。
とどめは、かかりつけ薬局、健サポ化できない薬局の淘汰と調剤テクニシャン?
形而下的共食い (駒形ファン)
2017-07-27 12:00:05
業界が右肩上がりの成長期に先を見こして動くべきでしたね。
調剤薬局企業の最大の利点は最大の弱点に変わりつつあります。
門前がキーワード。来年以降を考えるとできることなら門前から面を意識して移転したい。が、今それをやると減収。なにしろ見通しが立たないため事業計画が立てられない。なんとももどかしい。先行きが怪しくなると銀行もお金を貸してくれません。

薬局が門前に在り続ける限り、この先の業績悪化は免れません。恐ろしいことにどこまで下がるかすらわかりません。軽く殴られる程度ではなさそうです。強烈なボディブローを何発も浴び、ファイティングポーズをとらないと。入るお金が減って、出て行くお金はこれまで通り。人件費を削るのは避けたいが、背に腹は変えられぬ。で、これは改定に対する対応。
一方で、業界再編が水面下で効率的に進んでいますね。これは共食いですが、これから激しく食い合うことになりそうですね。で、田舎の薬剤師不足の解決策は大手調剤や調剤併設ドラッグストア、コンビニであれば簡単。都会で雇って田舎へ異動。都会には薬学部が余るほどあり、すでに都会は飽和傾向。飽和はさらに加速しますしね。さらに飽和を察知する若年層の薬剤師は安定を求め大手、ドラッグストア、コンビニへ。賃金でつるほか田舎の中小に残された魅力はありませんが、いつまで続けることができるのか。金がなくなれば企業は終わり。金は払えんがやり甲斐が、なんて言い出せるわけもなく。

制度改革と業界再編
この2つの荒波を受け止める?受け流す?それとも荒波を他の業種から眺めるか?
あるいは?
タイムリミットは近く、いつまでも今のままではのまれてしまいます。荒波に。
とはいえ、商品開発により一般企業が荒波を乗り越えることは当たり前。

新規性があり患者ニーズを満たす新たな商品が薬局に求められていますね。

新たなサービス提案は駒形ブログにある
だから
明日も楽しみです。
しっかり根を張って! (駒形和哉)
2017-07-28 07:32:44
私の願いは中小薬局が地域でしたたかに生き残っていくすべを提供出来たらと思っています。
あまりに経営に関する情報が少な過ぎます。
知らぬ間に"ウィンブルドン化"しています。
いつも言っていますが"茹でガエル"状態です。
本来のあるべき姿が医薬分業から失われつつあるように感じます。
本物は残ります。

と、私自身も暗中模索です。
おっしゃる通りだと思います (駒形ファン)
2017-07-28 22:36:10
本来あるべき医薬分業とは違ったものになってしまいましたね。残念です。
我が国が、歴史上初めて経験した医薬分業でしたのに。
文化として根付けませんでしたね。

それが、これまでの話。
さあ、これからは地域に根ざす!が目標ですね!
処方箋ありきの”薬局”では難しそうです。処方箋がなくとも行きたい場所、用事のある場所に生まれ変わることが必要なのかも?
そこに国の支援がなくとも
保険調剤にこだわらなくとも
それでも生きていける力がほしいところです。
この場合、減収や倒産を乗り越えることになることは間違いありません。

でも!この資格で生きて生きたい
三度の飯より好き調剤が、服薬指導が、監査が好き、患者さんのサポートが好き!という気持ちがあれば、その道を、全速前進でしょうね!

問題は目標を設定できるかどうか。
他人に決めてもらうようでは、ハナから勝負は見えています。一度の人生、チャレンジ、努力してナンボ?
自分の人生は自分で決めないと!ですね。

さて、明日のブログがあと数時間後にせまりました。
毎朝参考になります!

明日も楽しみです。
あまり…(^_^); (駒形和哉)
2017-07-29 06:29:20
もうネタ切れです。
かなりいい尽くしています。

大手と中小の違いは情報を知って動くか考えるかの違いだと思います。

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